【第3話】3.11の東京都心で帰宅困難を体験「自宅まで10km以上。ただ歩く」 #あれから私は
地震のため交通網がマヒしてしまい、私はクリニックから家までの10km以上の道のりを歩いて帰ろうと決意しました。頭をよぎったのは旦那の「とにかく生き延びなさい」という言葉でした。
そんな会話を思い出しながら歩いていましたが、相変わらず旦那とは連絡が取れません。歩いていく途中には、外壁が剥がれかかったマンションがあって遠回り。自転車屋では自転車が飛ぶように売れていきます。なかには赤ちゃんや子どもを連れて歩く人もちらほら。コンビニもありましたが、損傷が激しいため閉店していました。
やっと営業しているコンビニを見つけましたが、店内にはほぼ何もありませんでした。残っているのはお酒やおつまみ、パン。そして2リットルのお水くらい。家に帰れても水や電気、ガスが使えるかわからないと思い、念のため残っていたパンと水2本を買いました。
ドアを開けた瞬間、大きな木の板が目の前に。足元には古雑誌、旦那作の銅像が転がっています。……いつも置いてあるはずの場所から移動してきた?! 隙間からは部屋の惨状がチラリと見えました。
バタン……。私は一旦ドアを閉めて、軽く現実逃避。(これ……全部片付けなきゃいけないのか……)一気に疲労が襲ってきました。
一方その頃、職場で地震にあった旦那さんはどうしていたのかというと……?
※全7話構成でお送りします。
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