LINEを使わせていない親から「うちの子が仲間外れにされている」とのクレームが。小5のわが子はグループLINEから抜けるべき?
無料でメールや電話などができるツールとして使われているアプリ“LINE”。本当に便利ですよね。いまやLINEを使うのは大人だけでなく、小学生でも見られます。しかしいろいろとトラブルも生まれてしまうようで……。
『みなさんのお子さんは、LINEを使っていますか? うちの子は小5ですがLINEを使わせています。学年で30人くらいがLINEを使っており、みんなでグループLINEを作ったようです。とはいえまだ小学生なので親のチェックありで使わせていますが、悪口やいじめなどはなく、他愛もない話をやり取りしています。しかしLINEを使っていない子のお母さんから「仲間外れになっているのでやめさせてほしい」と学校にクレームが入りました。みなさんはどう思いますか? グループLINEはやめさせますか?』
小学生であればまだ携帯電話を持っていない子もいるでしょうし、 LINEアプリは利用推奨年齢が12歳以上(iOSのみ) ということもあり、使うことすら許してもらえない子もいるのでしょう。そのため特定の子たちがLINEを使い、さらにはグループまで作っているとわかれば、気になってしまいますよね。今回の投稿は「LINEを使わせること」ではなく「グループLINEを作ること」が問題のようです。まずはここから確認をしていきましょう。
グループLINEを作ることにも問題がある
『LINEは連絡手段として使ってもいいけれど、30人のグループLINEなんて小学生に必要ですか?』
『連絡手段としてLINEもスマホもキッズ携帯もありだと思うけれど、小学生のうちからグループLINEをする必要があるのか? というところじゃないの?』
LINEを使っている特定の子どもたちでグループを作り、そこで内緒話のようなことをしていることに問題があるとの意見もママたちからあがりました。LINEを使っていない子が「もしかしたら自分の悪口を言われているのではないか?」などと想像してしまうのは仕方のないこと。そう考えるとグループLINEを作るのはあまり好ましいことではないと考えられますね。
実際に仲間外れになっている子がいるなら、やめさせるべき
『うちにも小5の子どもがいるけれど、LINEなんてやらせない。やっている子もいるけど、遊んでいるときに写真を撮って「あとでLINEするねー!」という会話もあるって。そういう何気ないことがやっていない子には仲間外れにされたと感じるんじゃない?』
『LINEをやってないことでいじめに発展しているのであれば、少なくともグループLINEは削除しないとダメだよね』
グループLINEをしている子たちが気づかない、ちょっとした会話が「いじめ」や「仲間外れ」と受け取られてしまうこともあります。例えば写真を送ったり、遊びの待ち合わせの時間や場所を決めたりするときにグループLINEを使えば、LINEを使っていない子はその情報を共有できないことになりますよね。その子たちにはあとから別の方法で連絡を取るつもりでいたとしても「グループLINEに〜」と聞いただけで、仲間外れにされたようにも聞こえてしまいます。そこから本当のいじめや仲間外れに発展する可能性もあるので、早めにやめさせた方がいいと考えるママたちもいました。
そのままグループLINEは続けさせる
LINEをしていない子の親の事情でしょ?
『自分がスマホを持たせていない、LINEをやらせていないという理由で、他の保護者にやめろとは言えない』
『LINEをやらせないことがその家の方針で、それを別の家庭に押し付けるのはどうかと思う。少数派なら仲間外れのようになるのは当たり前だし、だったらタブレットで監視の元やらせるとか、やらせている家のやり方に少し歩み寄ってみればいいと思う』
親の考えで携帯電話を持っていない、持っていても親からLINEを使ってはダメと言われている子もいますよね。LINEを使っている子は親がその使用に許可を出しているわけですし、子どもたちは保護者が見守る中でグループLINEをしています。いわば親の教育方針に従ってLINEを使わせているわけで、そこにクレームをつけるのは筋違いなのでは? との意見も見られました。
LINEをしていない子の「わがまま」かもしれない
『単純にLINEをしていない子が「いいなー、ずるいー」みたいに親に言ってるだけなら、禁止しない』
『6年まで携帯を持たせていなかった側です。LINEで悪口を言ったり、仲間外れになったというトラブルではなく、ただ持ってないことで話題についていけない疎外感からの苦情かも。学校にクレームを入れる前に、家庭でどうにかする話のような気が……』
グループLINEに入るどころか、LINEをしていないだけで疎外感を抱いてしまう子もいるのかもしれません。仲間外れにされているというお子さんは、単にLINEをしている友達が羨ましいと感じただけの可能性もあります。筆者には高校生の子どもがいますが、小学生のときに「○○くんは、スマホを持っているんだよ。いいな〜」などと言っていました。自分が持っていない物を持っていたり、使っていないサービスを使っている友達がいれば「羨ましい」と思うものなのでしょうね。
グループLINEをしているお子さんに伝えておくべきこと
『そもそもLINEをしていないのに仲間外れと言われてもね……。それは家庭の方針でもあるから「LINEをやらせてあげたらいいじゃないですか!」とも言えないしね。でもやめることはないと思うよ。ただ、その子の前ではグループLINEの話はしないようにするとかじゃない?』
『学校やそれ以外の場所で「○○ちゃんはLINEをしていないから関係ない」「グループLINEで話すからいいよ」などと言って、LINEをしていない子に疎外感を与えるようなことをしてはいけない。それだけはきちんと指導しておく』
グループLINEを使って連絡を取り合うとしても、LINEをしていない子への配慮は必要かもしれません。グループLINEの中での話は外ではしないようにする、「グループLINEで連絡するね」など言ってLINEをしていない子には連絡がこないのかもと思わせないようにするなど、疎外感を抱かせたり、寂しい気持ちにさせたりしないように注意することは大切です。親としてもそういった配慮が必要なことは子どもにしっかりと教えていきたいですね。
グループLINEを抜けなくてもいいけれど、トラブルを防ぐための家庭のルールを決めておこう
利用推奨年齢未満の子どもにLINEを使わせるかどうかは、そのご家庭の考え方によっても違ってきます。子どもの安全面や習い事の連絡などを考えれば、LINEを使った方が便利ですよね。ただ親としてはトラブルの心配もしておきましょう。先ほど筆者の子どもについて触れましたが、わが子にLINEを使うことを許可したのは高校に入ってからでした。小・中学校でも使っている子はいましたが、筆者はLINEの便利さの裏に必ずトラブルがあったことを知っていたからです。既読スルーをしたことで仲間はずれになった子もいますし、LINEをしているのにグループLINEに入れてもらえなかった子もいます。中にはグループLINEが原因で不登校になった子も。そのような話を聞いていたので筆者も子どもが小さいうちにLINE使うことは許可しませんでしたし、子ども自身も使おうとはしませんでした。
LINEを使わせる際はグループLINEを作ったり、そのメンバーになったりする可能性を考えて、事前に家庭の使用ルールを決めておくといいのではないでしょうか。ちなみに「グループLINE内でトラブルが起きたらすぐに抜ける」これが我が家の子どもとのルールです。このルールがあることでトラブル防止になるのですが、実はこのルールは子どもがグループを抜けるときの口実にもなるのです。一度グループLINEのメンバーになれば、抜けたくても抜けることが難しくなるときがあります。「親が怒っている」「スマホを没収されてしまう」など自分以外の理由があれば、グループを抜けることを言い出しやすいでしょう。こういったルールを決めて、何かあったときの逃げ道を子どもに作っておいてあげるのも、親としてできることではないでしょうか。
文・こもも 編集・清見朱里