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【後編】あえて子どもに厳しい選択をさせてしまう……私は毒親でしょうか?

あえて子どもに厳しい選択をさせてしまう……私は毒親でしょうか?2
お子さんに「進学したいのなら、自分で奨学金を借りてでも行きたいところに行きなさい」と話した投稿者さん。

投稿者さん本人は「自分のやっていることは毒親の行動ではないか」と心配していたようですが、その予想に反してママたちからは絶賛の声が集まりました。その声を裏付けるかのように、投稿者さんと同じ方法を取っていると話すママたちがいました。

我が家も同じ方法をとっています

『旦那は奨学金返済中で、私は高校を自費で行きました。実家に仕送りもしているから、息子の大学は低額の奨学金を借りて行かせる予定だよ。奨学金を借りたほうが覚悟は決まるよね。就職後に返済支援もしてあげられるだろうしね』

『うちもそういう感じです。そうしないといつまででも甘えてくるような気がして。いずれは自立して自活していけるようにと考えて投稿者さんと同じように伝えたら、子どもが自分で進路を考えてくれています。自分でお金を払っても学びたいことを選んでいます。「私たち夫婦も老後の生活があるから、お金は限りがあるとも話しています。「老後はあなたたち子どもに頼らないように生きていきたいから」と。ただ「どうしても卒業して奨学金の返済が厳しいなら相談して」とも伝えています』

『うちも投稿者さんと同じ感じです。やりたいことがあって大学に行きましたが、学費と寮費は親が払って、生活費(食費込み)は奨学金で払ってもらっています。成績次第ですが、学費も半額減免を受けています。「卒業まで受けられるように勉強もしっかりしてね」と伝えてあります。最終的には親が返済はしますが、「ある程度自分でやらなければ」という状況にあるので頑張っているようです』

『うちも同じだよ。背水の陣だと思って、緊張感を持って向き合ってもらいたいから。奨学金が嫌で諦めるようならそこまでのやる気ってこと。うちの子は「できるだけいい大学を出て、さっさと奨学金を返せるような職場に就く!」って意気込んでいるよ。心の中で「学費はちゃんと出してあげるから頑張りな」と呟いている』

投稿者さんと同じような方法をとっているご家庭はどうやら少なくないようですね。奨学金を借りる、もしくは実際は借りないにしても「借りる」という話を意識することで、入学後の勉強のやる気がアップする効果も期待できます。「奨学金を借りてでも学びたい!」と思えることが見つかればママも嬉しいですよね。

進路を真剣に考えるきっかけに

『自分の話で申し訳ないけれど、高校のときに両親から同じようなことを言われたよ。自分で調べて、そして最後には「学費がかなりかかる専門大学に行かせてほしいので、奨学金を申請させてください」とお願いしたよ。そうしたら「準備はしてあるから目一杯やりなさい」と言われた。もうそこからは大学卒業するまで、人生でいちばん勉強したわ』

『私の親はふたりとも「本当に行きたいなら自分で行け」というスタンスだったよ。高校から勉強とバイトを頑張って学費を貯めて、奨学金を借りて行ったけれど、親のありがたみとかお金のありがたみとか、本当にいい勉強になったと私は感謝している。本当に奨学金を借りさせてもいいとも思う。「自分でやった!」という自信にも繋がるし。毒親だと思わないよ。私はそのためのサポートとか、影でこっそり困ったとき用にお金を置いてくれてたのも知っているし。そのほうがお子さんはしっかりするんじゃない?』

『高校の先生がそんな感じで言っていたよ。「自分で奨学金を借りてでも行きたいと思う大学を目指す。親が出してくれるとしたら、こういう理由で○○大学に行きたい、お金はこのくらい掛かる、卒業まで頑張るのでお願いします、と話し合うんだよ」と話していた』

ご自身が親御さんや周りの大人から同じような話をされたママたちも現れました。実際に覚悟を決めて学びの場に飛び込むことで、高いモチベーションを保ち続けられたという方も。専門学校や大学は義務教育ではないからこそ「なぜ行きたいのか」「行って何を学びたいのか」というしっかりとした意思が大切なのではないでしょうか。ママたちの意見を受けて、投稿者さんもコメントを寄せてくれたようです。

『みなさんありがとうございます。お金があるなら「ある」と安心させてあげないのは毒親かなと思っていました。でもこの先もしばらく不景気が続くかもしれないし、ちゃんと将来を見据えて何をしたいか真剣に考えて欲しいなと思って。「自分でお金を払っていかなきゃいけない」と思ったら真剣に考えてくれるかなと思っていたのですが、「こんな親ってほかにいるのかな?」と不安でした』

ご自身を毒親ではないかと不安に思っていた投稿者さん。蓋を開けてみたら、ママスタコミュニティのママたちからは肯定的な意見が多く見られました。進路を真剣に考えているからこそのお子さんへの意見、そして今回のお悩みだったのでしょう。

「できることならば何の不自由もなく将来に向かって羽ばたいてほしい」と考えるのが親心でしょう。しかしあえて厳しいことを伝えることによって、お子さん自身の人生への向き合い方が成熟することもあるのかもしれませんね。口では「自分で責任をもって決めなさい」と言いながらも、子どものための助け船をそっと用意しておくこともまた、親心の在り方のひとつなのではないでしょうか。

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・あい

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私毒親かな。子供の進学について。奨学金。