混雑する婦人科の待合室で席に座り続ける男性。批判の声はパートナーにも
婦人科や産婦人科など、女性の患者さんが多い場所に男性がいることもありますよね。検診を受ける女性の付き添い、あるいは不妊治療などを相談しに一緒に来たということもあるのかもしれません。しかしあるママは、混んでいる婦人科の待合室で男性が椅子に座っていることに疑問を感じ、ママスタコミュニティにこんな投稿をしてくれました。
『婦人科の待合室にて。どう考えても患者ではない男性が我が物顔で椅子に座ってスマホをいじっていて、具合の悪い女性が座れずに立っているのっておかしいよね? 男性は席を譲ろうとは思わないのかな? 私の心が狭いの?』
婦人科には具合が悪くて診察を受けにきた女性も多くいます。また産婦人科であればお腹が大きくて苦しい、つわり中で気分が悪いという妊婦さんがいることも想像がつくのではないでしょうか。そんななかで、おそらく付き添いで来たと思われる男性が席に座っていることに異議を唱えています。
批判は男性だけでなくパートナーの女性にも
この投稿に対して、男性を批判する声が集まりました。
『そう思う。例えば不妊治療とか、女性が深刻な病気とかで旦那とくるのは構わないけれど。座らないよね、普通なら』
『付き添いなら、なおさら患者を差し置いてまで椅子に座る必要ないよね』
『「こういう旦那って家で自分の嫁に対してもそうなんだろうなー」と思って見ていたわ』
また席に座っている男性に注意を促さないお相手の女性のところにも批判の声は飛び火しています。
『一緒にいる女性にも問題あるよね。私は旦那に「混んできたから立っていて」とか「駐車場に行っていて」とか言う』
『病気の説明とか、不妊治療とか事情はいろいろとあるから男性がいること自体は別にいいけれど、配慮はして欲しいよね。男にも腹が立つけれど、何も言わない相手の女性にも腹が立つわ』
もちろん男性でも一緒に来たけれど具合が悪いのならば座っていてもいいかと思います。しかし問題は男性が一見したところ具合が悪そうではなく、他に具合が悪いのに席に座れない女性がその場にいるということ。そしてそういった女性が婦人科や産婦人科にいることは、同じ「女性」として分かるのではないか。男性に注意をしようともしないお相手の女性に対して「気遣いができていない」と多くの意見が寄せられました。
「受付を介して男性に注意してもらう」というアドバイスも
『「どいてよ」って思うから、本当に困っていそうな人がいたら、私ならば受付の人に言う』
『産婦人科で同じ場面を見ました。空いているなら座っていても良いけれど……。私が妊婦のとき、待ち時間が長すぎて立っていられなくて隅っこでしゃがんでいたら、看護師さんが気付いてくれた。待合室に座っている付き添いの旦那たちを立たせてくれたので、座れた』
座っている男性に向かって「具合が悪いので座らせてください」と言うこともできるでしょう。しかし直接話しかけることでトラブルに発展する可能性を考慮して、どうしても席に座りたいときには受付を介してお願いしてもらうとの意見もありました。
筆者もつわりでつらいなか、胎児診断専門施設に行ったことがあります。その施設は夫婦共に来院することを受診の条件としているので、私も夫を連れて行きましたし、待合室には付き添いの男性もたくさんいました。しかし私が「気持ち悪い、座りたい」と思っても、席にはご夫婦で一緒に座っている人たちがほとんど。「奥様はみんな妊婦さんで、つわりの辛さを分かってくれるだろうに、なぜ旦那さんに席を立つようアドバイスをしてくれないのか」と感じたものです。
もちろん受診する女性たちが何かしら不安を抱えていて、パートナーに側にいてもらいたかったのかもしれません。何時間も待つことから、疲れているのに一緒に来てくれたパートナーも一緒に座らせて、休ませてあげたかったのかもしれません。いろいろな思いや状況があるとは思いますが、自分たち以外にも席を必要としている人はいないか、周りに目配りすることは大切な気がします。人の振り見てわが振りなおせで、気づいた人から周りへの思いやりの言動が広がっていくといいですね。
文・物江窓香 編集・清見朱里 イラスト・カヲルーン
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