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小学生でも半数以上が睡眠不足!睡眠が足りていない理由の第1位は?

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子どもの健康と成長のためには早寝早起きが大切だとわかっていながらも、最近の子どもたちは習い事やスポーツ、遊びなどで時間がないですよね。「自分の子どもの睡眠時間は大丈夫?」と、不安になるママも多いことでしょう。

ニフティ株式会社は、小中学生を中心とした子どもたち1,451人を対象に、夜寝る時間や睡眠時間などの項目についてアンケートを実施しました。今回はこの調査結果を詳しくご紹介します。

小学生では半分が睡眠不足、中学生では……?

まず調査では、平日の就寝時間を聞いています。

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小学生では「夜10時ころ」が38%と最も多く、「夜11時ころ」と回答した子どもも23%にものぼりました。

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中学生では「夜11時ころ」が28%ともっとも多く、「夜10時ころ」が26%、「夜12時ころ」という子どもも24%でした。ママたちが小中学生時代のころと比べて、今の子どもは就寝時間が遅くなっていると感じる結果となったのではないでしょうか。調査では次に、睡眠時間が足りているかどうかについて聞いています。

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小学生では「足りている」「足りていない」の割合がほぼ半々だったのに対して、中学生では66%もの子どもが「足りていない」と回答。多くの小中学生の睡眠不足が明らかになりました。

小学生の睡眠不足は勉強と遊び

それではなぜ多くの小中学生が睡眠不足に陥っているのでしょうか。まずは小学生からその理由を深掘りしてみましょう。

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もっとも多かったのは「家での勉強に時間がかかる」(24%)で、次いで多かったのは「塾で帰りが遅い」(18%)でした。学校が終わってから家や塾で勉強を頑張っているために、睡眠不足になっている小学生は多いようです。

「YouTubeなどの動画を見ている」(17%)、「夜おそくまでゲームをしている」(9%)という理由も少なくありませんでした。小学生の場合、睡眠不足の背景には勉強と遊びとの二極化があるようですね。

寝るまでの行動がより多様化する中学生

中学生について見てみると、小学生同様にもっとも多かったのは「家での勉強に時間がかかる」(26%)で次に多かったのは「YouTubeなどの動画を見ている」(17%)だったものの、3番目には「部活で帰りがおそい」(13%)が入りました。

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また小学生においては3%しかいなかった「電話・メール・LINEの時間が長い」も中学生になると7%にまで上昇。中学生の方がより理由が多様化していることがわかります。勉強、部活、動画視聴、友達とのコミュニケーションと、やりたいことが多すぎて、結果的に睡眠不足に陥っているのでしょうか。

子どもの睡眠不足にはどう対策する?

睡眠不足によって健康に支障をきたしたり勉強やスポーツに集中できなかったりすることもあります。厚生労働省が管轄するe-ヘルスネットでは、子どもの睡眠不足には肥満や生活習慣病(糖尿病・高血圧)、うつ病などの発症率を高めたり症状を増悪させたりする危険性があるとしています。

とはいえ親が「早く寝なさい!」と言っても、なかなか言うことを聞いてくれないのが小中学生。e-ヘルスネットでは「早寝・早起き」の発想を逆転させ、「早起き・早寝」から始めることを推奨しています。まず1週間、頑張って早起きをさせ、続けていくと徐々に体が「朝型」になっていくのだそう。

(参考:三島 和夫.子どもの睡眠.e-ヘルスネット.厚生労働省(2020年))

早起きといえば筆者の場合、小学生時代には21時台以降に放送しているドラマやバラエティ番組に夢中でした。しかし母親から「21時に寝るルールだから、リアルタイムで見てはダメ」と言われていたため、ほとんどの番組を次の日の朝、学校に行く前に録画したものを見ていました。好きな番組が放送される日の夜はワクワクしながら、「早く寝よう!」と21時前には布団に入っていた記憶があります。このように朝にご褒美的なイベントを用意するのはいかがでしょう。「スマホやゲームをやるのは朝だけ」というルールや、「明日の朝はパンケーキだよ」と豪華な朝ごはんを匂わせるのも、早く寝て朝を迎えたくなる環境作りの一助となるかもしれません。

もし子どもが夜に予定が多すぎて就寝時間が遅くなっているとしたら、親子で一緒にスケジュールを確認することが必要でしょう。塾や習い事の時間を見直したり帰宅してから布団に入るまでスムーズに進むようにサポートしたりして、なるべく就寝時間を早めたいですね。

今回の調査では、小中学生の多くが睡眠不足に陥っている実態が判明しました。子どもに睡眠時間が足りているかどうか確認したり、何が睡眠不足の原因になっているのか寝る前の行動を見直したりして、親子で一緒に解決方法を探ることが必要なのではないでしょうか。

文・AKI 編集・しらたまよ

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