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最近よく耳にする「STEAM教育」って何? ママたちができることとは 

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新型コロナウイルスの拡大影響で、子どもの勉強を自宅で見るようになり、ママの時代とは学習内容が変わったなと感じているママもいるのではないでしょうか。たとえば英語は小学3年生から「外国語活動」が導入され、2020年度からはプログラミング教育が必修化されます。どちらもグローバル社会やIT社会に応じて導入された教科で、ママの小学校時代にはなかったですよね。時代が変われば教育も変わります。そしてさらなる時代の変化に合わせて「STEAM教育」という言葉を耳にするようになりました。習い事や塾などの教育現場でもSTEAM教育をうたったサービスを見かけたことのあるママもいるかもしれません。でもこのSTEAMって何? どんな教育? なんだかよくわかりませんよね。そこでSTEAM教育について調べてみました。

世界中で導入され始めている「STEAM教育」って何?

STEAMとは、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Art(アート・芸術・人文学・社会)、Mathematics(数学)のそれぞれの頭文字をとって総称した造語です。2013年にオバマ前大統領がSTEM教育を重要な国家戦略にも盛り込んだことで、STEM教育が世界にひろがりを見せ始めました。科学技術・工学・数学分野の充実を図るSTEM教育に、「A(アート・芸術・人文学・社会)」を加えたものがSTEAM教育です。日本でも文部科学省が2018年にまとめた報告書に、「①文章や情報を正確に読み解き、対話する力、②科学的に思考・吟味し活用する力、③価値を見つけ生み出す感性と力、 好奇心・探求力」を養うために、STEAM教育が必要だとあります。

しかしこのSTEAM教育、ただの理系科目教育やプログラミング教育ではなく、社会や創造性と密接に結びついた総合的なものを指すようです。なんとなく頭ではわかるのですが、抽象的すぎてどんなことをやるのかわかりませんね。そこでSTEAM教育の一環として実際導入された事例を紹介していきましょう。

数学×デザインをテーマにしたワークショップ

たとえば、東京大学大学院で行われた女子小中学生対象のワークショップ「数学を発見する・数学を創る」は、数学に対する新しい視点が見つかるSTEAM教育の一例です。どんなことをやるかというと、身近な模様や企業ロゴ、そしてだまし絵で有名なエッシャーの絵に秘められた数学を発見するというもの。一見するとデザインと数学って結びつきませんよね。でも実はさまざまなデザインに数字が潜んでいるようです。ふだんの算数や数学の授業にはない新感覚の学習活動ですね。数学がデザインや音楽、生活など、身近なものにリンクしているとわかると、世界も違った角度で見えて新しい創造が生まれそうです。また数学が苦手だと思っていた子も数学を好きになるきっかけになるかもしれませんので、どんどん学校の授業にも取り入れてほしいですよね。

体育×算数・プログラミングのワークショップ

タックルなどの体同士のぶつかり合いを禁止した「タグラグビー」を算数やプログラミングと掛け合わせた”STEAM Tag Rugby”。こちらを学校体育で普及させるための資料もあり、全国でワークショップも開催されているようです。一体どんなことをするのかというと、ただ体育館で試合をするだけでなく、タグラグビーをプログラミングを使って分析し、次の試合に活かして実践力を高めていくようです。子どもたちの算数やプログラミングを学ぶ意欲も高まりそうですね。

参考:経済産業省|「未来の教室」実証事業 学校体育向け”STEAM Tag Rugby”デジタル教材開発

家庭でもSTEAM的発想を取り入れ親子コミュニケーションをしよう

このように教科の枠をまたいで数学やプログラミング、アート、科学などの手段を用いて、日常の課題を見つけ解決する実践的な教育をSTEAM教育というようです。そして子どもたちが主体的にワクワク感を持って学ぶことが大切だといえるでしょう。この要点であれば、ご家庭でもSTEAM的発想を取り入れて学ぶことができそうですよね。

たとえば、子どもが何かに興味を持ち始め、ワクワク感をもって没頭している時間を大切にしてあげるのも一つでしょう。もし何かに没頭していたら、子どもの集中を中断させない努力もママには必要かもしれません。また子どもたちが興味を持ったことには、発想を広げるために疑問をなげかけたり、一緒に調べたりすることも子どものSTEAM的発想を育むのにつながるかもしれませんね。ご家庭でもこのようなSTEAM的発想を取り入れて親子でコミュニケーションをしたり、環境を整えたりすることから始めてみてはいかがでしょうか。子どもだけではなく、ママも新しい発見ができるかもしれませんよ。

文・安藤永遠 編集・山内ウェンディ

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