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8割以上の小学生が”ランドセル痛”経験者。使ってみてわかった、選ぶ際に重視するポイントは?

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多くは小学校入学前のタイミングで購入するであろう、ランドセル。小学1年生の身体に合わせるとかなり大きく感じることもあり、「毎日これを背負って登校できるのかな」と不安になるママもいそうです。さらにランドセル本体だけでなく、教科書や教材など小学生には毎日かなりの量の持ち物が。学用品の入ったランドセルを持ってみて、あまりの重さにびっくりすることもあるかもしれません。

「ララちゃんランドセル」でおなじみの「株式会社羅羅屋」が発表した、「ランドセル白書2020」。これからランドセル選びをする親子が参考にできそうな内容が詰まった調査結果となっています。

高学年の5人にひとりは、なんとランドセルで肩こり?

全国900人の小学1年生〜6年生と、その親を対象にしたアンケートの結果です。
はじめに小学生に向け、ランドセルを使っていて「ランドセルが重い、身体が痛い」と感じた経験があるかどうかを聞いたところ、「ある(あった)」と回答したのが82.6%(「いつも(12.6%)」「ときどき(33.3%)」「たまに(36.7%)」の合計)。かなりの割合です。
「それはいつからですか?」という質問に対しては「小学1年生から」という回答が63.0%で圧倒的に多く、学年が上がるにつれ少しずつ減少していく結果となりました。やはり身体が小さいほど、ランドセルの重さが負担となるようです。

あらわれた症状としてダントツに多かったのは「肩の傷み(54.2%)」で、内訳をみると低学年では52.2%、中学年では52.4%、高学年でも58.0%。学年が上がるほどやや増えている傾向がありました。以下全体で「肩こり(13.7%)、「腰の痛み(8.5%)」と続きます。
img_211011_3アンケートとは別に行った小学生の座談会では「金曜日だけランドセルが重い」「骨がガシーンとなるくらい痛い」などの声があったそうです。

たしかに持ち物によっては親も見ているのがつらいほど、ランドセルが重そうなときがありますよね。
調査では子どもから「ランドセルが重い、身体が痛い」と訴えられたとき、親がどんなふうに対応したかについても尋ねています。
もっとも多かったのは「持ち運ぶ荷物をランドセルに全部入れず、ほかのかばん・バッグなどに分けて持たせるようにさせた(35.1%)」。トータル重量に変わりはないものの、肩にかかる負担は減らせそうです。親としてまず考えられる、苦肉の策かもしれません。次点は「家では使わない教科書やノートを、学校に置くようにアドバイスした(23.5%)」。いわゆる”置き勉”と言われるものですが、最近は以前に比べ置き勉可能な学校も増えているよう。続く「荷物が多いときは、送り迎えをしてあげるようにした(11.3%)」は「過保護かな?」と思いつつも、「我が子の大変そうな姿を見るのは忍びない」という親心かもしれません。
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もう一度ランドセル購入時に戻れるとしたら……?

ではそのランドセルを購入する際に、親が重視したのはどんなことだったのでしょう?
第1位は「子どもが好きな色・デザイン・ブランドであること(50.0%)」。使うのは子ども自身なので、「子どもが選んだものが一番」ということですよね。第2位には「ランドセル本体が軽いこと(35.3%)」が入りました。第6位に「子どもが背負ったときに痛くないこと(26.9%)」なども入っているものの、機能性以上に見た目を重視しているという現状がわかります。
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それではもしランドセルを購入したときに、もう一度戻れるとしたら? 今度はなにを重視して選ぶのか……。気になりますね。
すると先ほどの結果とは第1位と第2位が逆転し、「ランドセル本体が軽いものを選びたい」がトップに! 第6位だった「背負ったときに痛くないもの」も第3位にランプアップしました。子どもが使っていて親が実感するのは、見た目よりも機能ということですね。
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子どもが気に入る色やデザイン以上に大事な、機能性

この調査の結果を受けた、専門家からのアドバイスも。

子どもに関わる消費行動を研究する白土健教授(大正大学人間学部 人間環境学科)は、

「私が2017年に小学1~3年生20人が使っているランドセルの重さを測定したところ、結果は最高で9.7キロ。平均は7.7キロとなり、体重が20キロにも満たない低学年の子どもの通学が“苦行”のようになっていることがわかりました。
”置き勉”可とする学校もありますが、いまだに重く大きなランドセル。上履きや体操着さらに学年が上がるごとに増える補助教材などで、荷物が増加していきます。ランドセル選びは見た目だけでなく、重さや痛みを軽減する背負い心地や肩への機能が肝要。保護者としての的確なアドバイスが必要です」

と、コメントしています。

整形外科医の立場から香取勧院長(香取整形外科)も、ランドセルは機能性で選ぶことをすすめています。

「ランドセルは6歳から12歳までの長期に渡って使用することが想定されています。この時期は体格も著しく成長するので、ランドセルはそれを見越して慎重に選択すべきと思います。
肩ストラップの素材やフィット感が改善すれば、子どもたちが感じる重さや痛みを軽減することができ、姿勢の改善などのメリットがあるかもしれません。また鎖骨への応力が分散すれば、その下にある神経血管束への圧迫に伴うしびれや循環障害を防げる可能性も。成長の段階に合わせ、機能性を重視したランドセルを選んでほしいです」

親としては、子ども自身が選んだ色やデザインを尊重してあげたい気持ちもあるでしょう。ただ、それも機能性で納得できるものという前提があってこそ。「どれがいい?」と子どもに尋ねる前に、親からたしかな選択肢を用意してあげる必要がありそうです。

【調査概要】
表題:ランドセルに関する親子の意識調査
調査主体:株式会社羅羅屋
調査方法:インターネット調査[調査協力:クロス・マーケティング]
調査期間:2019年7月12日(金)~16日(火)
調査対象:1都3県
回答人数:小学生・男子450人女子450人、及びその親
※注:回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出。そのため各回答の合計が100%にならない場合がある。

文・鈴木麻子 編集・しらたまよ

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