日本初の液体ミルク発売から1年。液体ミルクユーザーが実感する子育てにおける変化とは
子育て世帯において、認知度が高まってきているであろう”乳児用液体ミルク”。常温ですぐに飲めるので、お湯を用意したりミルクを溶かす時間や手間がかかったりしない便利なアイテムです。日常使いはしていなくても、災害時の備蓄アイテムとしてご家庭に用意している人もいるのではないでしょうか。
2019年3月、江崎グリコ株式会社は日本初の乳児用液体ミルク、「アイクレオ赤ちゃんミルク」を発売しました。同社は「アイクレオ赤ちゃんミルク」の発売1周年を機に、1歳までの子どもをもつママとパパ1,000人を対象に、2020年1月31日~2月3日に調査を実施。液体ミルクの使用にまつわるリアルな状況をご紹介します。
液体ミルク発売開始から約1年。認知度は4割から一気に9割近くまで増加
まずは子育て世帯における液体ミルクの認知度について、発売前の2018年7月と、発売から約1年が経過した2020年2月のデータを比較してみましょう。
2018年7月~2020年2月までの約1年半の間で、「詳しく知っている」が大きく上昇。「ある程度は知っている」という回答を含めると、液体ミルクの認知度は2020年2月には87.1%にものぼりました。
液体ミルクをどのようなシーンで利用している?
液体ミルクを使っている343人に、実際に使用しているシーンについての質問では、「災害時などの緊急時」という回答は25.7%で3位という結果に。
第2位には、「どのようなときに利用できるかを検討するため」(30.4%)が。ママ以外の人が授乳するときや災害時など、いざというときにきちんと使えるように試している人も多いことがわかりました。
最も回答が多かったのは、「外出時に授乳するとき」(70.4%)となりました。粉ミルクの場合、お湯を入れた水筒や湯冷ましなどを持ち歩かなければならないので、外出時の荷物が増えてしまい、ママも一苦労ですよね。その点液体ミルクは調乳が不要のため、荷物の多さや授乳時にかかる手間を大きく省けます。液体ミルクは今や外出時のお助けアイテムとして、すっかり子育て世帯の定番になりつつある現状がうかがえます。
液体ミルクを使って感じた子育ての変化は?
外出時に使われる液体ミルク。実際に使用してみた結果、育児のなかに何か変化は起こったのでしょうか。
調査結果を見ると、「災害備蓄への安心が増した」が83.8%と最も多い回答になりました。自然災害がたびたび起こるなか、子どもが小さいとママたちには不安要素がたくさん出てきます。実用性の高い液体ミルクは、自然災害に対するママたちの精神的不安を取り除く存在にもなっているのかもしれません。
液体ミルクがあれば、お腹を空かせた赤ちゃんを待たせてしまう時間の短縮や、外出時の授乳におけるさまざまなストレスも緩和してくれるでしょう。そう考えると、液体ミルクは育児に変化をもたらし、大きく役立っていることがわかります。
「育児を楽しめる心のゆとりが増えた(38.9%)」や「夜の授乳負担が減った(25.2%)」など、生活のあらゆる場面でその有用性を実感しているという回答も。液体ミルクのおかげで、心にゆとりのある子育てができている人も少なくないようですね。
調乳の簡単な液体ミルクがもたらす、男性の育児参加への促進
さきほどの質問のなかに「配偶者/パートナーや家族に(授乳を)代わってもらいやすくなった(28.2%)」という回答があったことから、液体ミルクが家族の人間関係にも影響をもたらしていることもわかりました。
そこで液体ミルクを使用しているパパ115人に、液体ミルクが自分自身の授乳のきっかけになったかを聞きました。すると「とてもそう思う」と、「そう思う」の合計が約3割になる結果に。
パパたちに液体ミルクを使用して良かった点を尋ねたところ、以下のような結果が上位となりました。
『外出時に使いやすかった(53.3%)』
『使い方が簡単だった(50.0%)』
『調乳の手間が軽減できた(45.1%)』
液体ミルクで子育てを快適に、より便利に
液体ミルクは発売されてまだ1年。1年という短い期間に、男性の育児参加を少しでも促進できたことは、液体ミルクの特筆すべき点かもしれません。今回の調査で液体ミルクは、育児における物理的な部分の手間を軽減できるだけではなく、ママたちの精神的な負担を取り除いている現状も見えてきます。液体ミルクに興味はあるけれども、まだ使ったことがない方は、今回の調査結果を参考に、一度試してみてはいかがでしょうか。
文・AKI 編集・櫻宮ヨウ