義妹の妊娠報告が嬉しい！と思っていたらなぜか私が恥ずかしい思いをすることになった話

この年の帰省は、前年に結婚した義弟夫婦も増えて賑やかでした。

しかも、義妹からの妊娠報告！　私は同じ嫁として母親として、立場が同じ仲間ができたことが嬉しくて仕方ありませんでした。

まだ妊娠初期の義妹には体を休めてもらわなければ！　……と、上がりすぎたテンションと妙な責任感から、普段は義実家のもてなしに甘えてばかりの私もこの時ばかりは甲斐甲斐しく働きました。

義弟夫婦を見送った後、私たちも帰路に着きました。気が抜けたこともあり、私は助手席で爆睡。

道中何度も渋滞に巻き込まれ、途中で立ち寄ったサービスエリアも激混み。なんとかお土産をゲットして、クタクタになりながらまた助手席に戻った時にふと気付きました。

「……ん？　助手席に座ってるだけなのに、いくらなんでも私ぐったりしすぎじゃない？？」

思ったことが声に出ました。

もしや。

あまりの恥ずかしさにどう報告すべきかしばらく悩みましたが、観念して義実家にも電話で報告しました。義母の驚いていたことと言ったら。私の場合、妊娠してもつわりらしいつわりがなかったので、自分も周りも全く気付かなかったのでした。

そして8ヵ月後。予定通りうちの子の方が1週間早く、それぞれ元気に誕生したのでした。

文、イラスト・加藤みちか

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