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お気に入りの靴がもうボロボロ!物を捨てたくない子どもに響いたことは……?

服でもタオルでも、「これじゃないとダメ!」という、こだわりを持つお子さんもいますよね。物を大切にすることはとても素晴らしい行いですが、残念ながらすべての物には寿命があります。子どもが大切にしている物を捨てるタイミングに、悩むこともあるのではないでしょうか?

息子(3歳)が利用する保育園では、毎年子どものお誕生日には靴をプレゼントしてくれます。息子は2歳の誕生日のときに贈られた緑色の靴がとてもお気に入りでした。ただお気に入りの度合いは……こだわりを超えて執着と言えるほどなのです。

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洗い替え用のスペアの靴も、靴屋で新品を見せてもどれも拒否。緑色の靴はサイズこそ余裕はまだあったものの、すっかりボロボロです。それでも息子は、大好きな緑色の靴にとても強く執着していて、頑なに手放そうとはしませんでした。

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やはり予想通り息子は拒否。けれど、もう緑色の靴は限界も限界! この機会に絶対切り替えなければなりません。

誕生日の翌朝、保育園へ行くとき、息子には「緑色の靴は洗うから」とどうにか説得し、新しい靴を履いていってもらいました。かなり渋々だった息子。ひとまず前の靴は隠したけれど、執着が消えなくて、騒いだらどうしようかな……と、私は息子が帰宅してからの出来事を想像して憂鬱でした。

そして、夕方になり息子が帰宅。

さぁ、開口一番なにを言い出すかな? きっと「緑の靴は!?」と言うだろう。そう身構えてました。

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先生に伺うと、保育園でもはじめは嫌そうにしていたらしいのです。しかし先生方やお友だちから「スポーツカーみたいだね!」と、息子が大好きな車に例えて新しい靴を褒めてもらえたことで、とてもゴキゲンに。「この靴はかっこいいんだ!」と息子自身も気がついて、愛着をもってくれるようになったようだとのことでした。私も家で試着したときには「かっこいい」と褒めちぎっていたのですが……やっぱり先生やお友達パワーはすごいですね! 無事、靴の世代交代ができてとても助かりました。

「今度から靴を新調する度に、みんなに褒めてもらおうかな?」と冗談交じりに先生に言ったら、先生は「心配ご無用」と笑って、「大丈夫ですよ。今は慣れたものが安心で執着してますけど、これからはどんどん好きなキャラクターが出てきて、あれこれ欲しがるようになりますから!」と、それはそれでまた悩ましい(笑)話をしてくれました。

文、イラスト・Ponko