結婚式に実母が着たのは黒留袖の和装。しかし義母が着用したのは洋装で……。婚礼の服装に関するマナーについて考える
人々の生活スタイルは、時代とともに移り変わるものでしょう。結婚に関する考え方も時代に合わせて多様なものであって良いかもしれませんね。しかしなかには結婚は家と家との結びつきだという、従来からの考えを持つ方も根強く残っているのではないでしょうか。結婚の準備をしていくなかで、両親や義両親が考えるいくつもの暗黙のルールを目の当たりにした経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
『結婚式で義母が洋装、実母が黒留袖を着ました。それを見た旦那の親戚が、うちの母が洋装に合わせるべきではないかと文句を言ってきたんですけど、そういうものですか? うちの母は常識がないのですか?』
結婚式にまつわる準備には、両家で話し合って決めるものがいくつかあることでしょう。今回は特に「両家の母親が着ていた服装に相違があった」という点が目立ってしまったようです。ママスタコミュニティの投稿によると、旦那さん側の親戚からは批判的な言葉をかけられてしまったとのこと。この話を聞いてママたちはどのような声を寄せてくれるのでしょう?
服装は両家で話し合って合わせた方が良い
『新郎側に合わせるのではなく、普通は親同士でそろえるよね』
『式場の人から「両家で合わせますよ」って言われなかったの?』
『結婚式や冠婚葬祭の服装は、事前に打ち合わせをして、お互いに合わせるものだと思う』
旦那さんのお母さんは洋装、実のお母さんは和装の黒留袖となってしまった投稿者さんの結婚式。当日の新郎新婦の親の服装については、結婚式の前に事前に話し合って決めるものだと考える人が多いようですね。
結婚式での親族の服装はどう決める?
『黒留袖自体は非常識ではないよ』
『投稿者さんたちの結婚式? だったら留袖でいいよね。誰の結婚式なのかにもよるけど』
『式場のプランナーさんに「新郎新婦のご家族はどうされます?」って聞かれて、父と義父はモーニング、母が手足に麻痺があるから義母と洋装で合わせたよ』
旦那さんの親族に文句を言われたことに対しては、実のお母さんが着ていた黒留袖自体はマナー違反ではないとの声も。ママたちの声をまとめると、新郎新婦の母親は留袖、父親はモーニングを着ることが多いよう。しかし事情があって両家とも洋装で合わせたという方もいて、マナーとして必ずこれを着なければならないという決まりはないようです。親族の服装については、式の段取りを決めるときなどに式場のプランナーさんなどから提案されることもあるそうです。あらかじめ専門の方のアドバイスを得ておけば安心かもしれませんね。
なぜ両家で話し合って合わせる必要があるの?
『写真に残したり、並んだときにバランスが悪かったりするでしょ』
『友だちの結婚式で、義家族が洋装で、友だち家族は和装だった。そのせいで友だち家族が非常識ってヒソヒソ言われてたよ』
両家の両親の服装を統一する大きな理由は、服装が揃わないことで「両家のバランスが取れない」と言われることを避けるためのようです。両家の服装の違いが、親族一同で撮影する集合写真に残るのは良くないと感じる人も。冠婚葬祭の服装にも「正礼装」や「準礼装」といった格式があり、格の違いは良く思われないことがあるそう。列席者の余計な詮索や中傷などを避けるためにも、できるだけ注意を払ってバランスを取るほうが無難のようですね。
レンタルすれば簡単に揃えられる
『義母の分も実母の分も、留袖をレンタルして着付けの予約もした。費用もこっち持ちだったせいか喜ばれた』
『父と義父はモーニングをレンタルした』
格の高い正装ともなると日常生活のなかで出番が少なく、簡単に用意できないケースも珍しくないようです。そこでお勧めされていたのが「レンタル」を利用する方法。ママの声にもよると、服装のレンタルや当日の着付けなどを予約しておくことで、確実に揃えることができるメリットがあるそう。両家の服装をまとめてレンタルできたならば、格式などの余計な心配をしなくて済みそうですね。
両家どちらに落ち度があったかは判断できない
『普通は事前に打ち合わせをするものだけれど、できないような間柄ならそれまでの間柄でしかないので気にしない。できる関係なら、打ち合わせをしなかった義母にも落ち度があるので、それはそれで気にしない。終わったことをどうこう言っても変わらないので、投稿者さんは気にしなくていいです』
『身体的理由や宗教的理由で洋装を選ぶ場合もあるし、ただの好みで洋装にしたり、新郎新婦がドレスコードを設ける場合もあったりするから、今はさまざまだよ。白無垢、神前式が一般的だった時代からドレス、教会式が多くなったように、時代も流行もやり方も変わっているんだよ。だから留袖が必ずしも正解ではないし、洋装が変わり者なわけではない。両家で合わせるように新郎新婦が間に入って話をしておくべきだったと思うよ。だから落ち度があるとしたら新郎新婦かな』
今回の件は、両家で何を着るか事前に話し合っておくことがベストだったのかもしれません。しかしどのように式の準備を進めていたのか、新郎新婦や両家の事情は分かりません。誰に落ち度があったのかを今さら判断する必要はないのではないでしょうか。もう終わったことですので、誰が悪いのか、非常識だったのかを考えても仕方がないですよね。これからは両家に関わることは事前に「話し合った方がいい」と知ることができたと、前向きにとらえてみてはいかがでしょうか。いつか投稿者さん自身がお子さんの結婚式に参列する機会があったとき、今回の経験を役立てればいいと思いますよ!
文・櫻宮ヨウ 編集・井伊テレ子
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