年末の家庭でも「働き方改革」が進行中!年末の大掃除を省力化するコツは
年末の大仕事といえば大掃除ですよね。小さな子どもがいるとあっという間に汚れるお家。毎年2日も3日もかけて大掃除を頑張り、年越しのときにはヘトヘト……なんていうママも多いと思います。真面目なママほど、大掃除を人一倍頑張ってしまうのではないでしょうか。そこで「洗エールレンジフード」などを展開するキッチン専業メーカーのクリナップ株式会社が行った「年末の家仕事」に関する意識調査を参考に、大掃除からの解放について考えます。
年末に向けた大仕事で主婦が負担に感じていることは?
今回の調査は20~60代の既婚女性500人を対象に行われました。調査ではまず「今年の年末に予定していること」について質問をすると「大掃除」(73%)を7割以上の人が予定をしていることが判明! 他にも、年賀状作成、年越しそばやおせちの準備など、改めて大掃除以外にも年末に主婦がやらなければいけないことは膨大であることがわかります。
ただ、主婦歴が10年以上のうち約4割が「年末の大掃除にかける時間がここ10年で減った」と回答しました。さらに掘り下げると、平均で約3.5時間も削減されていることが明らかに。この10年間で、大掃除の「働き方改革」が大きく進んでいる様子がうかがえます。
大掃除を時短・省力化するテクニックを聞くと、忙しい年末を避けて別の時期に行ったり年末にまとめてやらずに年数回に分けて行ったりと「タイミングの工夫」をあげた人が72%と最多に。続いて、「便利グッズの活用(41%)」、「時短テクニックの実践」(28%)などがあがりました。
さらに、ロボット掃除機や自動内部掃除機能付き家電といった「自動掃除家電の活用」をあげる人も4人に1人(25%)にのぼりました。自分が辛くなるくらいなら大掃除のタイミングに奮発して便利家電を購入し、賢く時短・省力化につなげたいと考えている人が多いようです。
仕事だけでなく家庭内にも“働き方改革”が進んでいることがうかがえる調査結果となりました。
多忙な年末の大掃除を乗り切るコツ
少しずつ大掃除を行う働き方改革があげられていますが、「気が付けば年末だった……ちょこちょこ掃除している時間がない」という人もいるのではないでしょうか。では、そんな人がどのように年末の大掃除を改革していくと良いのか、多忙な年末の大掃除を乗り切るコツについてご紹介します。
家事代行サービスの利用
まずは家事代行サービス。「本当なら家中すべてをお願いしたいけれども、あまりお金はかけたくない」という人におすすめなのが、お風呂やキッチンなど、特定部分だけを家事代行サービスにお願いするというやり方です。
今回の調査でも「大掃除から解放されたい(自分でやりたくない)」と思う家の場所は「レンジフード・換気扇」(78%)が1位になっています。換気扇は高い位置であるだけでなく、解体が必要だったり汚れがなかなか落ちにくかったりと、素人ではなかなか重労働。大変な場所はプロにお任せし、リビングや寝室など掃除のしやすい箇所を自分たちだけで行うことで効率よく大掃除を進められるでしょう。
子どもにもお手伝いを
また、子どもがある程度大きければ大掃除を上手に手伝わせたいですね。大事なのはイベント感。大掃除前に一緒に掃除グッズを買いに行ったり真っ白い雑巾を渡して「ママやパパの雑巾と、どっちが黒くなるかな?」と競い合ったりすれば、子どもも積極的に大掃除に参加してくれるかもしれません。たくさん褒めて、子どものテンションをアップさせることも忘れずに!
「家事は効率化してもいい」とわかっているのに心が許さない人はこう考えよう
大掃除をラクにするために、我が家では昨年末、初めて家事代行サービスを使いました。息子が生まれてまだ4ヶ月だっただけでなく年末にかけて筆者自身の体調が優れず、さらに夫が年末ギリギリまで仕事だったためです。
家事代行サービスを使うことに対して、筆者はずっと罪悪感がありました。「夫婦共働きで子育てもしているのだから、辛かったら家事はサボっていい」と頭ではわかっているのに、心では「母親なのに掃除を人に任せるなんて」という後ろめたさがどうしても拭えなかったからです。
そしてその後ろめたさをなぜずっと抱いていたのかと考えると、「家事も育児も仕事も完璧にやれるママがスタンダードで、みんな頑張っているのだから自分も頑張らないと」という勝手な幻想があったから。他のママと比べては横並び意識を持って「自分もサボっちゃダメだ」と思い込んでいたのです。
しかし、今回の調査結果でも6割近くが「大掃除に関して時短や省力化を意識している」と回答したように、「大掃除は効率化していいの」がむしろスタンダードになっています。大掃除を時短・省力化することで家族と過ごす時間を大事にでき、ストレスなく年を越すことができるはず。
筆者のように、「みんなサボらずにやっているのだから自分も」と横並び意識のしがらみを抱きがちな人は、この調査結果を見て安心して家事をどんどん省力化して効率化してほしいと思います。
文・AKI 編集・物江窓香