機能不全家族で育ったママ。毒親のことを誰にも相談できないのもつらい……
子どもにとって母親は、素直に甘えることのできる存在ですよね。でもかつて母親に素直に甘えることができなかったママもいるようです。
『周りの友だちも旦那も恵まれていて、家族や兄弟が仲悪いなんて信じられない人ばかりなので、毒親の元で育ったつらい気持ちなど吐き出せる場所がありません。さきほど親から電話があり口論になったのですが、旦那には言えず、1人で解決するしかありません』
家族に恵まれている人は性格がいいけれど、恵まれていない人の気持ちは理解できないだろうから、誰も信用していないと投稿者のママは言います。
正論で返されるとつらい。自分の心の奥底に肉親への思いを封印するママたち
肉親との問題は、誰が正しいとか間違っているとか、そんな単純な視点だけで解決するものではありません。当事者でないと分からない繊細な悩みもあるようです。
『毒親の愚痴を話しても、相手に嫌な思いをさせるし、話したところで解決にもならないし、私は話すほどイライラが増すから、話さず無になる方が楽。あと、まともな親の元で育っている人に話しても、「親はどんな親でも大切にしないとダメだよ」とか言われてさらにイラっとする』
『友だちに愚痴ったりすると、正論で返されてつらい。旦那は言っても、「そんなの考えすぎ~」と軽すぎて相談にならない』
『いない。本音を話せる人がいないから、すべて自分の心に閉じ込めて、つらい自分を封印して気づかないふりをしている』
『旦那は普通の家庭で、いい両親の元で育ってきたから、巻き込みたくないっていう気持ちがある。実母の酷いどころを見せたくないって気持ちもある。だからこの先、実母の面倒みなきゃならないってなったときは、旦那と離婚して実母の面倒をみるかもしれない』
『ほんと理解してもらえないよね。お盆帰らないのとか、孫を見せてあげなよとか可哀想とか。毎年ゴールデンウィーク、盆、正月に言われて虫酸が走る。その通り言うと100パーセント引かれるしね』
肉親の相談は夫や、似た境遇の友だちに
悩みのすべては分かってもらえないかもしれませんが、誰かに聞いてもらうだけでも、少しは心が晴れるかもしれません。
『毒親もいろんな種類があるから、他人に吐き出しても意味はない。私はたまに姉に愚痴るけれど、本当は姉のことも信用してない』
『少しだけ妹と話すけれど、友だちには話さない(話せない)。旦那には分かってもらえているかは分からないけれど、話してスッキリする。恵まれた家庭で育った子には、話しても理解されなくて、余計つらいだけだよね』
『類は友を呼ぶのか、似たような育ちの友だちが3人ぐらいいるから、解決は無理でも愚痴を言い合えるかな』
『グチを言えるのは弟、毒親持ち(種類は違う)の夫や友人の計3人。投稿者のママさんの身近にも、1人でもグチを言える人がいるといいのにね。見つかるまでネットで吐き出すのがいいかもね』
友だちでも肉親のことを相談できる人は、限られるのかもしれません。
つらい思いをネットで吐き出すママたち
肉親についての悩みを、ネットに書き込んでいるというママもいました。
『相談できる人なんていない。全部、自分で1つずつ解決していくしかない。たまにネットで愚痴るぐらいだよ』
『いないよ。そもそも友だち自体があまりいないしね。だからママスタにだけ時々そのことを書いている。ありがとうママスタ!』
つらい思いをママスタコミュニティに書き込むというママもいました。少しでも心を楽にしてもらえるといいですけれど……。
心療内科など、専門の機関に相談してみても
お父さんやお姉さん、そして借金を残して亡くなったお母さんのとのことを、誰にも相談できずに、投稿者のママは苦しんでいるようです。何も考えないで家族と関わらなければ辛くはないけれど、関わる機会が少しでもあるだけで平和な暮らしが崩れてしまう、という投稿者のママ。いっさい縁を切ることもできないようです。
つらい思いに悩むようであれば、専門の機関で相談してもいいかもしれません。
『心療内科に話だけしに行く』
『親を変えることは無理だよ。これは受けとめないと。異常な親から生まれ育つと、メンタルは不安定だよね。自分にも重たい経験と心。それを他者に話したら、相手は重くて苦しくなって逃げていくよ。だからカウンセリングを受けるのが一番。カウンセリングは当たり前のこと。ちゃんと自分の気持ちを言葉にして話す。そうしていくうちに、自分の気持ちの落としどころを見つけるよ。それと同時に、毒親への思いや接し方も変わってくる。人に話すって、一番の特効薬だと思っている。ただ相手はプロに話すこと。今のままじゃ、苦しむのは自分だからさ』
『本当のことは逆に友だちには言えないものだよね。カウンセラーとか専門知識を持っている人に話した方がいいと思う』
すでに心療内科にも通っているという投稿者のママですが、お薬をもらうだけで解決にはいたっていないそうです。
『話をよく聞いてくれる病院を探す。自分に合う病院ね』
とのコメントにもあるように、納得できないようでしたら病院を変えてもいいのかもしれません。
肉親に関して悩みを持ち、苦しんでいるママ。過去の経験はとても辛かったことでしょう。でも子どもに同じ思いをさせることはありません。子どもに優しくするためには、ママ自身が幸せになることが大切です。高橋和巳・著『「母と子」という病』(ちくま新書)には
『親機能の一番は、子どもを甘えさせて、人への安心と信頼を教えること(高橋和巳”「母と子」という病”より引用)』
とあります。ママに余裕ができると、子どもの心を読み取って上手に甘えさせてあげることができるようになるのではないでしょうか。お子さんのためにもママはしっかりと前を向いて、幸せになることが必要なのかもしれません。
文・岡さきの 編集・しらたまよ
高橋和巳『「母と子」という病』(ちくま新書)