赤ちゃんに厚着をさせる、白湯を飲ませる……。親世代との子育てギャップでイライラするママたち
赤ちゃんが生まれると実母や義母がいろいろと手伝ってくれたり、赤ちゃんの世話をしてくれたりすることもありますよね。赤ちゃんによかれと思ってのことでしょうけれど、ときに親世代と考えが違うなと感じることがあるかもしれません。ママスタコミュニティにも今と昔の育児のやり方の違いを巡ってイライラしているママからの投稿がありました。
『乳幼児突然死症候群の予防のために厚着はさせないようにしていますが、「赤ちゃん寒そうじゃない? 毛布でもかけてあげたら?」「赤ちゃんは身体が小さいからその分すごく冷えやすい」などしつこく話してくる人がいます。実母も赤ちゃんに何枚も毛布を重ねてたりして、何度説明してもやめません。健診の際には「あなたのやり方でいい。冬場でも赤ちゃんの厚着は危険なことが分かってきている」と言われましたが、年配の方にはなかなか理解してもらえません。こういう経験ありませんか? 育児自体のストレスはないものの、年配の方々からの押し付けや批判にイライラしてしまいます』
投稿してくれたママのイライラを他のママたちも理解してくれているようで、共感の声も届いています。このイライラにどう対処していくのか、ママたちのアドバイスを紹介していきます。
乳幼児突然死症候群とは?
投稿してくれたママのコメントの中に「乳幼児突然死症候群」という言葉がありました。これは特に何の予兆もなく乳幼児が死に至ってしまう原因不明の病気で、事故や親などの不注意で起こった過失でもありません。赤ちゃんの死亡原因として4番目にあげられています。
乳幼児突然死症候群の予防策として「うつぶせ寝を医師から指示されていなければあおむけに寝かせる」「できるだけ母乳で育てる」「たばこをやめる」の3つがあげられています。また家族が喫煙することによる受動喫煙でも、乳幼児突然死症候群のリスクが高まることがわかっているそうです。
親世代の子育てにイライラするママたち
『私も義母からの押し付けで、赤ちゃんかわいそうと言われまくって、白湯を勝手に飲まされて怒ったことがあるから気持ちがわかる』
『今はわざわざ湯冷ましをあげなくても、母乳をあげてればいいことになってるんだよ』
『赤ちゃんの平熱は36.5℃~37.5℃。大人よりも体温が高いから一枚少なく着せてと教わったよ』
『寝るときに、足の先まで覆うカバーオールは冬場でも着せちゃダメだよ。手足の先まで覆う服は寒い場所へ行くときの一時的な防寒着。室内で着てると、赤ちゃんの体温がこもって突然死を引き起こすと海外ではもう散々言われてることだよ』
投稿してくれたママのように、親世代から育児について意見されるママも少なくないのかもしれません。お風呂上がりに白湯を飲ませることや室内でも厚着をさせることなどは、昔の育児では当たり前にしていたことのようです。でも実母や義母世代の育児方法が今とは違っていることを理解せずに押し付けてこられるとイライラがつのってしまいますよね。
実母や義母の子育てアドバイスにイライラ、どう対処する?
自分たちか昔やってきたことを今の赤ちゃんにもしようとする実母や義母。どう対処していけばいいのか、他のママたちからのアドバイスを紹介します。
国や自治体発行のパンフレットなどを使って納得してもらう
『お医者さんに必要ないと言われたんだから、今はこれでいいんだよ! と何度も言って理解してもらうのに時間かかった』
『検診や病院に一緒に行って、先生や保健師に説明されれば黙るでしょ』
『子育てに関して世代間のギャップがあるから、最近は祖父母手帳というのもあるよ。たぶんネットでも売っている。市区町村でも無料配布してるところがあって、ウチの親はそれ見て「全然違うのね~」って納得してた』
『国や省、国際機関からそういう指針がでている、と言えば黙りませんか?』
ママたちがいくら「今とは違う」と言っても、なかなか聞き入れない親世代に対しては、医師や保健師など専門的な知識を持った人からの一言が効果的かもしれません。今では祖父母向けの祖父母手帳もあるようですから、それを読んでもらうのもひとつの方法ですね。さらに国や国際的な機関が発表していることであれば、親世代も納得できるのではないでしょうか。
何度いってもわかってもらえないなら言うことは全部聞き流す
『赤ちゃんに愛情たっぷりなのは自分が一番よくわかってるよね? まわりなんて無視、無視!』
『そんな時代も、あったねと~ と歌いながらスルーしました』
実母や義母に何度言っても理解してもらえず、昔の考えをもとにしてママに「寒くて赤ちゃんがかわいそう」「のどが乾いている」なと言う場合には、聞き流すのも手ではないでしょうか。そこで抵抗しても言い争いになるだけかもしれません。実母や義母の話だけは聞いておいて、ママなりのやり方で育児をする、というわけですね。
正面切ってはっきりと言って距離をおく
『他人ならはっきり言っちゃえ。こっちは小児科の先生とちゃんと話してやっている。古い間違った知識で人の赤ちゃんに世話を焼くなって』
『60歳を越えてるであろうベテラン助産師さんが言ってたの。育児で悩んだら、一番に昔と今の育児の違いをちゃんと理解している助産師に聞きなさい。2番目は今現在、児真っ最中のお友達に聞いて参考にするといいよ。そして最後に親世代。昔と今では違いすぎるし昔のやり方を押し付けてくる親御さんがまだたくさんいるから距離を取るのも1つだよ」と』
もし実母や義母がママの言うことを聞き入れないようであれば、ケンカを覚悟ではっきりと言ってしまう方法もあるようです。実母や義母との関係性を考えると、あまりキツく言うことはできないかもしれませんが、間違った育児で赤ちゃんが危険にさらされるのは、ママにとっても嫌なことですよね。ベテラン助産師さんの言葉にもありますが、実母や義母と距離をおいてみるのも方法の1つかもしれません。
育児でママが優先したいのは、子どもの命を守ることですよね。そのためにはママが正しい情報を得て、それを育児に反映させていくことが求められるでしょう。周りの言葉にイライラすることなく冷静に判断をしていくことが大切なのではないでしょうか。
文・こもも 編集・しのむ
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