いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

「保育園見学」ベストな訪問時期と時間帯、見るべきポイントは?園見学のチェックリスト付き!

わが子や親にとってベストな保育園を選ぶため、保育園を訪れて見学する人もたくさんいます。保育園を訪れる際には、いつ頃、どんなところを見たらいいのでしょうか? 「グローバルキッズ飯田橋こども園」園長の小松﨑珠美さんと、保育士資格を持ち保育園運営のサポートしている讃井素子さんにお話を伺いました。
本記事の最後には園見学のチェックリストも用意しています!
prof_komatsuzaki_sanui

見学するなら一番忙しいランチタイム。そのワケは?

――保育園見学はどの時期に行くのがいいのでしょうか。

グローバルキッズ:4、5月は新しく入園した子どもたちが保育園という環境にまだ慣れておらず、落ち着いて生活できているとはいえない状態です。それよりも保育園本来の生活スタイルが見られる6月以降に行くといいかもしれません。

――時間帯は何時くらいがいいですか? 見学におすすめの時間帯はありますか。

グローバルキッズ:曜日や時間が決められている保育園もありますが、そうでない場合はお昼寝している時間以外であればおおむね大丈夫です。一番おすすめしているのは、食事の時間です。

――食事の時間は1日の中でも一番忙しい時間帯だと思いますが、なぜですか?

グローバルキッズ:先生が子どもたちにどのような声をかけているか、子どもたちは楽しく食べているのかという様子が見られるからです。一日の中でも一番忙しい時間帯ですが、だからこそ子どもたちや先生とのありのままの部分が見えるんです。

お散歩から帰ってきた子どもたちは、お腹がすいている、疲れている、眠いといった様々な状態です。どのように過ごしているのかに注目すると、いろいろなことが見えます。先生は忙しい中で、子どもたちにどんな声かけをしているのか。余裕をもって優しい笑顔で子どもたちに接することができているならば、その保育園は素敵な保育園だと思います。また、大変な時間帯でも「どうぞ」と見せてくれる保育園ならば安心できますよね。

ほかにも「どこでも自由に見学して大丈夫ですよ」という保育園はいいと思います。調理室は衛生管理上、中に入ることはできませんが、外から見られる場合もあります。私たちも仕事柄たくさんの保育園を見学してきましたが、やはりそのように言ってくださる保育園は雰囲気も良く、安心できると思います。

――運動会などのイベントを見学に行くのはどうですか?

グローバルキッズ:とても参考になると思いますよ。できればイベント当日以外にも、運動会であれば練習している様子も見ておくのもいいですね。子どもによっては「やりたくない」という子もいます。子どもたちが「集中できない」と思ったら、短い時間で練習を切り上げて、終わらせる。がんばることを長引かせないなど、子どもの気持ちに柔軟に対応している様子を見てもらうと面白いかもしれません。運動会当日だけではわからない、日常の保育の様子がわかると思います。

保育士体験で見える「園生活」

――保育士の方に聞いておくと良いポイントはありますか?

グローバルキッズ:いくつかありますが、特に聞いておくと良いのは「保育体験ができるか」「トラブル時の対処について」。またアレルギーがある子の場合は「アレルギー対応はどこまでできますか」ということをしっかり確認しておくと安心かもしれませんね。

――保育体験というと、保護者が一日保育士になって子どもたちの様子を見たり体験したりする行事ですね。私も子どもが通う保育園で、帽子やマスクをつけて変装して見た記憶があります(笑)

グローバルキッズ:子どもによっては、ママがいることに気づいてしまうと離れられなくなるので変装するという方法もありますね。保育体験は、子どもたちの生活する様子がよくわかるので、とってもおすすめです。

子ども同士のトラブル。保育士はどう対応する?

――トラブルの際の対処法というのは、具体的にどのように聞くのでしょうか?

グローバルキッズ:子どもたちが成長していく過程で「友達とケンカした」「ほかの子どもに噛まれた」などトラブルになることもあります。そんなとき、「保育園では保護者に対してどう対応していますか?」と聞いておくといいと思います。

――保育士さんはトラブルになった相手の子どもの名前を言わないと思いますが、それはなぜですか?

グローバルキッズ:理由はいくつかあるのですが、保育中に起きた友達同士のトラブルでケガをしてしまった子がいる場合は、未然にトラブルを防げずケガをさせてしまったことも含めて、すべて保育園の責任と捉えているからです。

アレルギー対応は大丈夫?

――子どもにアレルギーがある場合は、どのような点を確認したら良いでしょうか?

グローバルキッズ:アレルギー食材の除去はどこまで対応できるか、できない場合は代替食を持参したほうがいいのか等。また、誤食を防ぐためにテーブルを他の子どもと別にした方がいいですね。テーブルが別でかわいそうと思う方もいますが、子どもの命を守るという意味でも、そういった対応が可能かどうか聞いておくと安心できると思います。

――あれこれ聞きすぎると「モンスターペアレント」のように思われるので、つい控えてしまいます。

グローバルキッズ:大丈夫です。疑問に思ったことはどんどんその場で聞いておいたほうがいいです。確認や質問することによって子どもを安心して保育園に預けられるようになると思います。

取材、文・間野由利子 編集・井伊テレ子 イラスト・にゃほこ

関連記事

洋服やタオルを噛むのをやめられない年長の娘。先生からアドバイスとは?【子育てなるほどエピソード】
文、作画・もっちもちふっわふわ 【つぎ】の記事:6歳の息子「女の子を褒める」のがすごく上手!なぜ……誰かの影響かも?【子育てなるほどエピソード】...
長い休み明け。保育園に慣れている子どもの行き渋りはないと思っていたけれど……
息子ちぃくん(2歳)が長い休みを過ごし、久々に保育園へ登園したときの話です。お休みの間、ちぃくんは、家でのんびりする時間を過ごしていました。 家でゆっくりと過ごすことは良いリフレッシュになると思...
まさかこんなに保育園を休むとは!子どもが病気ラッシュで仕事に行けないママの焦り
第1子の娘は0歳8か月、第2子の息子は0歳3か月で保育園に入園しました。 保活激戦区のため、0歳児クラスでないと空きがなかったからです。ちょっと早いかな? と思いながらも、子どもたちは同世代の友達に...