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育児と仕事の両立で悩む保護者へ、保育士がかけてあげたい言葉とは?


保育園への入園が決まり一段落すると、次に訪れるのが仕事と育児の両立がうまくできないという悩みかもしれません。働く親なら誰もが通る道とはいえ、いったいどう考えたらいいのでしょうか。こんなとき「お母さんに伝えたい言葉がある」と語ってくれたのは、「グローバルキッズ飯田橋こども園」園長の小松﨑珠美さんと、保育士資格を持ち保育園運営のサポートしている讃井素子さん。いったいどんなお話なのでしょうか。
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子どもを預けて働くことに心を痛めてしまう

――働く母親の中には子どもを預けて働くことに申し訳なさを感じてしまう方もいます。グローバルキッズさんでは保護者に対してどんな声掛けをしていますか?

グローバルキッズ:保育園に預けることで「子どもに申し訳ないことをしているのかな」と思うお母さんが、保育士に悩みを打ち明けてくれることもあります。そのときは個別に時間を取ってお話しています。

――悩むお母さんにはどんなお話をされていますか?

グローバルキッズ:お母さんはお母さんの生活があり、子どもは子どもの生活があります。お互いの生活をそれぞれ過ごしていくのだから、お母さんばかり申し訳なく思わなくても大丈夫ですよ。それよりも、お母さんが社会に出て頑張っていることに対して、子どもが成長したときに「お母さんはかっこいいな。あんなふうに仕事をしたいな」と思うはず。だから頑張ってと伝えています。

登園のときに泣いている我が子を見て、お母さんがくよくよして泣いてしまう。すると、子どもは切なくなって更に泣いてしまう、なんていうことがありますよね。逆に、お母さんがふっきれると、子どもも朝家を出るときに自分の保育園バッグを待っているというようなこともあります。子どもは、お母さんが社会に出てイキイキしているとそれがわかるようです。誰もお母さんを責めてはいないから、気にする必要はないんですよ、と伝えています。

仕事が忙しくて担任の先生に会えない。直接話をしたいときは?

――仕事が朝早くて帰りも遅いとなかなか担任の先生と会えないことがあります。そんなときはどうしたらいいですか?

グローバルキッズ:子どもに持たせる連絡帳や保育園アプリを導入している保育園ならそのコメント欄に書くなどして伝えてもいいと思います。お母さんの予定を聞いて、担任のシフトをずらし直接会って話せるように時間を取るなどの対応をしてくれるはずです。保護者の方は朝は忙しいでしょうから、グローバルキッズでは夕方のお迎えの際に10分~15分程度、話せるような時間を取って対応しています。

――担任の先生も忙しいから遠慮してしまうお母さんもいると思いますが、その点は大丈夫でしょうか?

グローバルキッズ:大丈夫です。相談のうえ時間を取ってお話を伺いますよ。

子どもが体調を崩すのは「寂しい思いをさせているから」ではない

――子どもが体調を崩すことが多く、仕事との両立に悩みます。そういったお母さんにはどのような言葉をかけていらっしゃいますか?

グローバルキッズ:0歳、1歳は体調を崩すことが多くて大変ですよね。そんなときは、お母さんたちに「今が一番大変なときですよ、これから先はもっとラクになりますからね」と伝えています。疲れていて免疫が落ちてくると、すぐに風邪をひく子もいて、お母さんは心配になると思います。でも、おおむね3歳を過ぎると体力もつき風邪もひきにくくなってきます。

――よく「私がさみしい思いをさせてしまったから子どもが体調を崩した」というお母さんの話も聞きます。

グローバルキッズ:お母さんがそう思ってしまう気持ちもわかりますが、寂しいから風邪をひくわけではなく、ウイルスなどに対する抵抗力が少なくて風邪をひくのです。保育園では、いろんな人と会っていろんな刺激を受けるので風邪をひくことがありますが、その反面、保育園育ちの子はたくましく生きていけるようになります。

保育参観など一部の行事は個別対応へ

――仕事が忙しく、保育参観やイベントなどの行事ごとに参加できないお母さんもいます。

グローバルキッズ:子どもは、自分の成長した姿をお母さんに見てもらい、イベントに来てほしいと思っています。ただ仕事をしていたら出られないときもあると思いますので、運動会や卒園式以外の保育参観などは、できるだけ個別に対応できるようにしています。保育園の行事については、社会背景にあわせて変えていく必要もあると思っています。

働くお母さんは、行事に参加できないことに対して心を痛めてしまうこともあると思います。ですが、お母さんが安心して働けるようになるためにも、子どもと一緒にサポートしていくのが保育士の役割です。なにかあったら保育士を頼って、相談してみてくださいね。

取材、文・間野由利子 編集・井伊テレ子 イラスト・にゃほこ

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