車内で子どもにグミをあげていたら「マナー違反」と注意された。ママたちの意見とは……?
子どもが小さい頃は公共の交通機関での移動も何かと気を遣いますね。愚図らないかな……泣きださないかな……テンション上がりすぎて騒がないかな……? そんな不測の事態への対策のために、子どもの気を紛らわすアイテムを常に持ち歩くママたち。その中のひとつに「お菓子」も入っているのではないでしょうか?
『娘に電車の中でお菓子食べさせていたんだけど、それを見た女性の方から「電車の中でお菓子食べるのはマナー的にいけないよ。小さくても言い聞かせないと」って。お菓子っても手や周りが汚れないよう(ベタつかない)に気を遣ってグミにしたのに……』
車内で子どもにグミをあげていたら注意されてしまったという投稿者のママ。自分では大丈夫だと思っていた「マナー」は、どうやら他の人にとってはそうではないことに気づかされます。果たして、交通機関でのお菓子はどこまでなら許されるのでしょうか? ママたちのジャッジはいかに?
公共の交通機関での飲食はマナー違反でしょ
『1粒2粒ならあるけど、袋を手に持って本格的に食べるのはお行儀悪いよね、たしかに』
『友達と電車で遠出するときに、子どもが友達に飴をあげたら「電車で物を食べちゃダメよ!」って相手のママが叱っていた。そう言う考えの人もいるんだと思う』
『おばさんは間違ってないと思うけど? グミならいいとかそんなこと言い出したら線引きが難しくなるだけ』
『たしかに行儀は良くないわ。グミって結構ニオイするし。不愉快になる』
確かに電車内でものを食べる行為は、「マナー」という面から見れば良くないとの指摘が入ります。礼儀作法は幼いうちからしっかりと身に付けさせておくのが大切なのも分かりますし、「何が良くて何がダメ」の明確な基準がない分、だったらはじめから食べさせるべきではないというのは、ごもっともな正論です。
グミくらい良くない? 子どもが退屈しないための「アイテム」だし……
『え? グミもだめなの? 厳しいね』
『匂いがきついとか音が出るとかならわかるけど、グミくらい良いと思うけど。満員電車じゃないんでしょ?』
『愚図りそうでどうしてもっていう時に、ラムネやグミを何粒か食べるのはいいと思うけどな』
一方で、音や匂いが目立つお菓子ではなく、控えめな「グミ」すらダメなのか……と、価値観の違いに驚くママもいらっしゃいました。かくいう筆者も子どもたちが小さい頃は、比較的長めに公共交通機関を利用する際に、ついお菓子に頼ってしまうことは良くありました。
『私もお菓子に頼るときある。愚図る声で周りにイラつかれるよりいいかなって』
もちろんおもちゃや絵本など気がまぎれるものを持ってはいきますが、そう思い通りにいかないのが子どもです。愚図り出して周りに迷惑をかけないためのアイテムのひとつとして与えるお菓子も、マナー違反になってしまうのでしょうか?
『グミぐらいでガタガタ言うなんて……。ガムくちゃくちゃしてる大人もいるじゃん! 子どもが退屈しないように工夫してるんだからそれぐらい目をつぶる優しさはないのかね。いい聞かせて通用するような育てやすい子なら最初から食べさせていないでしょう』
なんて言う意見も。「言い聞かせ」が通用しない年齢だからこそ、頭を悩ませてしまう問題でもありますね。
『おおっぴらにお菓子を食べていたら嫌な気持ちになる人もいるかもね。カバンや手提げなどに入れつつ、食べる分をとって口に入れるくらいなら気にならないと思うけど』
ただ当然のように堂々と食べるのではなく、周りの目を気にしながら控えめに食べるべきだという声も納得です。愚図りだしたから与えるのと、愚図りだす前から予防策として与えるのでも、また印象は変わってくるのかもしれません。
「当たり前」を「当たり前」に思い過ぎないことが大切
『親としては車内でぐずられたり騒がれたりする方が、はた迷惑と考えるけどね。子どもって食べているときだけは静かだから(笑)』
『お菓子あげなくてギャーギャー騒いで多大な迷惑かけるよりよくない? それはそれで「うるさい!」っていうんでしょ? 電車内では、何が優先か考えるべきだし』
子どもとのお出かけで何が一番気になるかと言えば、周りの目線です。子どもが愚図り出した瞬間に、ママたちは咄嗟に「泣き止ませなくては!」と感じるでしょう。そして一番最短に泣き止む手段のひとつが、お菓子になるわけです。泣いたら大人しくひとりで絵本を読んだり、お絵かきをしてくれるのが一番理想ですが、子育ての現実はそこまで甘くないということを身をもって知っているママたち。愚図ったときのお菓子は“子どものため”でもありますが、本音を言えば周りの目を気にする“ママのため”なのかもしれませんね。
『おばさん、間違ってはいないわね。ちょっとは融通をきかせて欲しいけど、不快に思う人もいるって事を忘れないようにしなきゃね』
しかし日々子育て真っ最中の私たちにとっては「当たり前」になってしまっていることでも、その「当たり前」を「不快」と感じてしまう人もいるということを忘れてはいけません。「不快」に感じさせてしまったのであれば、少し控えめにしてみるなどの互いに柔軟な対応ができると良いですね。
『絵本読み聞かせしたりスマホ見せたりお菓子食べさせたり、その一瞬だけ見たら「あんまり頂けないな」って感じることも、その人たちの生活を全部見たら納得することがたくさんあると思うんだけどね』
正解のない育児は「ここまでならOK」という明確な線引きがない分、個々の感覚、判断にゆだねられてしまうのでさまざまが意見が出てしまうのはしょうがないともいえます。どうか多くのママたちが追い込まれ過ぎず、子どもの成長を広い目で受け入れて貰えるような社会になることを願ってしまうのでした。
文・渡辺多絵 編集・しのむ イラスト・Ponko
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