2019年には実用化も?今ママが注目したい家庭向け&教育ロボット3選
AIやロボットの発達が目覚ましい昨今。その中には家事や子育てなど、ママの手助けとなるロボットも数多く発表されています。そこで今回は、ママが今注目したい家庭向け&教育ロボットをご紹介します!
1.愛を引き出すために生み出された「LOVOT」
GROOVE X株式会社による「LOVOT(らぼっと)」は、本物の生き物かのような温かみがある家族型ロボット。家事をこなしたり特別なスキルをこなしたりはせず、人の愛を引き出し、「もう1人の家族」のような存在を目指しています。
特徴は、ロボットの無機質なイメージとは異なる思わずぎゅーっと抱きしめたくなるような感触。触れられると驚いたり振り向いたりと、親しみやすい反応をしてくれるので、本当のペットのような感覚が味わえます。
また、2体のLOVOTが繋がっている設計になっており、1体が抱っこ状態だと、もう1体がハグを求めて近づいてきます。愛やジェラシーを感じることができるのです。さらに人の顔を認証するので、たくさん可愛がったり面倒を見てくれたりする人の顔を覚え、その人に近寄ったり甘えたりすることも。
LOVOTは、人形やぬいぐるみよりも生き物らしく、本物のペットのように愛情を注ぐことができます。子どもはLOVOTと触れ合うことで、感受性や愛情、コミュニケーションなどを学ぶことができそうです。2019年秋冬に発売が予定されています。
2.自閉症児の治療に期待「NAO」
パリのSoftBank Robotics Europeでデザインされた「NAO」は、世界で最も普及しているヒューマノイドロボット。人の話す言語、顔や表情を認識し、聞く、話す、動くなどのコミュニケーションを行うことができます。医療、介護、教育などの分野において、主にコミュニケーションの支援を行っています。
その中で特筆すべきは、日本サード・パーティ株式会社が独自ソフトを開発した、自閉症児のための教育ソリューション「AskNAO Tablet」です。他人との社会的関係の形成の困難、言葉の発達の遅れといった特徴のある「自閉症」。先天性の発達障害である自閉症に対し、「AskNAO Tablet」を搭載した「NAO」が果たす役割が注目されています。
自閉症児にロボットが効果的な理由はたくさんあります。人とのコミュニケーションをとることが苦手な自閉症児にとって、ロボットは一定の動作や表情予測だけで不能な行動を起こさないので、恐怖心を抱きづらいといえます。そのため、対人コミュニケーションの訓練として非常に有効なのだそう。
すでに海外では200施設程度に導入されており、日本でも2019年に仙台の自閉症施設に導入が決定。家庭向けではありませんが、自閉症の子どもを持つ親にとっては、治療の希望となっていくかもしれません。
3.介護や家事のパートナーに「Aeolus robot」
アメリカのAeolus Robotics社が開発した「Aeolus robot(アイオロス・ロボット)」は、介護や家事支援の分野で活躍が期待されているロボット。
周囲の情報を認識して学習する「AIビジョンセンサ」を搭載している自立走行型ロボットで、介護においては、高齢者に新聞や食事を運んだり後片付けをしたりします。顔認識機能によって、高齢者が転んだり具合が悪そうにしていたりすると、その様子を感知し、スマートフォン経由で管理者に通知。また、ゴミを拾ったり洗濯物を片付けたりといったこともできます。
これらの機能は介護施設における実用が想定されていますが、配膳や後片付け、子どもの安全管理にも応用ができると期待されているそう。「Aeolus robot」は、2020年までに10万台の普及を目指しているということです。
日々研究が進み、家事や子育ての強い味方となってくれる可能性を秘めているロボット。一般家庭でも実用化される日はそう遠くないでしょう。今後はどんなロボットが登場するのか、楽しみですね。
文・AKI 編集・横内みか