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原口あきまさ:第6回 子どもたちと一緒に過ごせる時間は一瞬で過ぎちゃうと思うんです

第6回となる今回は、原口さんと奥さまの育児の連携についてのお話を伺いました。子どもと過ごす時間が多い奥さまと、仕事中や移動中にもこまめに連絡を取る理由とは? また、男の子兄妹のケンカ収め方についてもお話を伺いました。
原口あきまさ
――下のお子さんはまだ0歳ですが、上のお兄ちゃんたち3人はやんちゃ盛りですよね。男の子3人の兄弟ゲンカがはじまったときには、どのようにケンカを収めるんですか?

ケンカがはじまると、次男がすぐチクリにくるんですよ(笑)。そのときは、「自分たちで解決して」って言います。
ケンカをしてる様子は見ているし、状況を見ていて親が入るべきだったら入るけど、基本は、自分たちで解決するように伝えているんです。
誰かが鼻血を出したりしたら、「鼻血がでたー」って走ってきて、今までケンカをしていたのに、全員で心配して気づくとケンカが終わってるんです(笑)。

――4人の男の子のママになった奥さまを見ていて感じることはありますか? 

素晴らしいです。そして、逞しいです。親になって8年、僕よりずっと逞しくなったと思います。
奥さんは、良い意味で、以前より悩む時間が少なくなりましたね。いろんなことがあるけど、「こんなことで悩んでいる暇はない。前を向け!」という強さを感じるし、大切なことが何かを理解していると思います。
あと、どんどん子どもとの遊び方が上手になってる。長男だけのときは、何をするにもビビっていたけど、子どもが増える度に肝が据わってきてます。

――原口さんが、子育ての中で息子さんたちに伝えていきたいことはありますか?

どんなことにもチャレンジする人になってほしいと思ってるんです。チャレンジせずに、「あれはできない」「きっとだめだ」と決めつけてほしくはないから、それは伝えていきたいなと。
チャレンジして失敗したとしても、「できなかった」ということが身になるわけだからね。
そういう意味でも、やっぱり「勇気」というのは、僕の子育てのテーマになってくるんですよね。

子どもたちと一緒に過ごせる時間は一瞬で過ぎちゃうと思うんです。かわいがれる時間、遊べる時間、怒れる時間なんてのは、正直すぐになくなっちゃうと思いませんか?
そう考えると、子どもと一対一で話せる時間をもっと増やさないといけないとは思います。

――それぞれのお子さんと一対一で過ごす時間や、コミュニケーションも大事ですよね。そういう時間は、どのように作っていますか?

長男と次男は、ママとふたりきりの時間を意識して作っているんです。長男は、習い事の送迎時間にママとふたりきりになるし、そのまま二人で買い物をしてきたりね。
次男は、平日の昼間に僕が下2人と過ごして、ママとふたりきりで過ごす時間というのを作っているんですけど、最近、三男とママの時間というのを作ってなかったなという話になったんです。
今は、四男がいるから、三男はどうしても一人遊びになっちゃうんですよね。お兄ちゃんたちが帰ってくると、今度はケンカがはじまったりしてね。
だから、今は三男とママの時間を作ろうとしています。

――奥さんが一人の時間を過ごすこともありますか?

ありますよ。最近は、閉店30分前のスーパーに1人で買い物に行くのが気分転換になるみたいでよく行ってます。
なぜか申し訳なさそうに「行ってきて良い?」と行くんだけど、買いたい物がちゃんと買えて満足そうに帰ってくるんです。そういう時は、だいたい余計なものまで買ってきちゃったりするんですけどね(笑)。

――ちょっとした1人の時間でリフレッシュできことをわかってくれているのは嬉しいでしょうね。 では、奥さまから育児に関してヘルプが出ることはありますか?

ヘルプではないけど、奥さんは、その日にあったことをタイムリーに報告してくれるんです。
例えば、「今日は、さすがに言うことを聞かなかったからきつく怒っちゃった」という連絡が来たりするわけです。そうすると、「僕は帰ってから子どもたちを怒る必要はないから、フォローにまわるわ」と連携が取れるんです。
報告をしあってないと、帰ってから俺も怒っちゃって子どもの逃げ道をなくしてしまうことにもなるので、これはすごく大事なことだと思うんです。

ママが怒ったあとなら、僕は、「聞いたよ。何があったの?」と子どもたちに話させる。
奥さんからの話ばかりではなくて、子ども側からの気持ちも聞いて、ちゃんと怒られたことを理解してるんだなとか、わかってないなとかもわかるから、「こうだから怒られたんだよ」と優しくフォローできるんです。
原口あきまさ
――どちらかが怒り、どちらかがフォローするという連携を取るようになったのは自然にそうなったんですか?

子どもたちと触れあう時間は、僕よりも奥さんのほうが絶対的に長いですよね。だからといって、僕がほったらかすわけではなくて、仕事中でも時間があいたら「大丈夫?」とか「今のところどうでしょう」とか確認をしていたんです。
そうすると、「子どもたちがケンカ中です」と返事が来たり、「怒りすぎちゃった」と連絡がくることも。日中、1人で子どもたちと過ごすって大変なことだから、奥さんにとっての心のよりどころを作ってあげておかないというのはありました。

次回は、原口さんとお父さんの関係や、子育ての中での発見についてお話を伺っていきます。お楽しみに。

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

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