スマホのデータ定額、そんなに必要?使い方次第で通信費を節約する方法とは
スマホの通信費に毎月いくらぐらいかけていますか? 今は格安スマホという選択肢もあり、以前より通信費を抑えられるようになりましたが、「使い方次第では、より安く通信費を節約することができます」というのは、生活コスト削減コンサルタントの生方正さん。通信費を抑えるためにできることを伺いました。
動画はWi-Fi環境下で見る
ある例ですが、データ定額2GB料金は3500円、3GBで4200円、5GBで5000円です。1GBあたりの料金を計算すると、2GBは1750円、3GBで1400円、5GBで1000円とデータ量を多く契約した方がお得な料金設定となっています。
しかしこれらのデータ量をもし使い終わってしまっても、通信ができなくなるわけではなく、通信速度が落ちるだけです。一般的には128kbpsという速度になりますが、この速度であってもテキストメッセージや、音声通話は可能なのです。データ量の大きい動画などはWi-Fi環境下で見るといいでしょう。
身近な無料Wi-Fiスポットを頭に入れておく
もし契約したデータ量を使い終わってしまって速度制限されていても、Wi-Fiが利用できる場所なら残りのデータ量の有無に関係なくデータ通信ができます。現在は、街中でWi-Fiを使える場所もかなり増えています。大きな駅ではもちろん、コンビニや図書館、スターバックスやタリーズ、コメダ珈琲などのカフェなど、Wi-Fiが使える場所を把握して活用することで、データ通信量を節約できます。
アプリの自動更新をオフにする
また、よく使わないアプリの自動更新の設定をオフにすることで通信料を抑えることにつながります。iPhoneの場合は「設定→モバイルデータ通信」で、アプリ単位でモバイルデータ通信を行わないようにできるので、外出中に使用しないアプリをオフにします。
また、「一般→APPのバックグラウンド更新」で頻繁に更新が必要でないアプリをオフにしておくと、通信料を抑えるだけでなく、消費電力も少なくすることにつながります。
さらに、「設定→位置情報サービス」の各アプリを「許可しない」にしましょう。位置情報はGPSだけでなく、モバイルデータ通信も使いますので、ナビアプリのように位置情報が重要なもの以外は、許可を取り消しましょう。
データ容量が基本プランを超えた月は、必要な分だけ追加データを購入
データの利用量がもし契約プランを超えてしまったらどうするのかを決めておけば、毎月高めの通信料を支払う必要はないでしょう。必要な時には追加でデータ容量を購入することができます。普段から、大きなデータのやり取りは自宅などのWi-Fi環境の整っているところで行う。移動中などWi-Fi環境ではないところでは動画を見ない。フリーWi-Fiスポットをうまく活用するなど、ちょっとしたことを心がければ、1カ月あたり2〜3GBで十分に乗り切れます。
フリーWi-Fiのセキュリティは気をつける
一つ気をつけたいのは、フリーWi-Fiのセキュリティが安全と言いきれないことです。無料のWi-Fiを利用しているときは、会員のログインやクレジットカードを使った買い物を避ける、ネットバンク決済を利用しない、普段からFacebookやLINEのログインのセキュリティを高めておくことが大切です。
これらのちょっとした工夫で、一つ下のデータプランに変更することができるかもしれません。1人あたり月1000円削減できて家族3人分なら月3000円、それを10年続けたら約36万円。10年単位で考えてみれば、大きな節約になります。通信費は一回見直せばその後数カ月に渡り、何もせずに節約した状態になります。とりかかるまでは手間だとは思いますが、一度見直すと効率のいい節約方法です。本当にそのデータ通信量が妥当か、ぜひプランの見直しをしてみてください。
取材、文・山内ウェンディ 編集・井伊テレ子