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2019年3月スタートの「ファミマこども食堂」。こどもたちが心配……というママたちの声とは?

※2019年2月時点の情報です。

Family Mart convenience store2019年3月から全国のファミリーマートのうち2000店舗で「ファミマこども食堂」がスタートする予定です。目的は、「住民のコミュニケーションスペースを作ることで、地域の活性化につなげる」ということです。これに対してママスタコミュニティでは、「こどもたちが心配」「放置子だらけになるのでは?」と心配する声が上がっています。しかし、ママたちが思う「こども食堂」と「ファミマこども食堂」はちょっと違うようです。いったいなにが違うのでしょうか? まずはママたちの反応をみてみましょう。

「ファミマにこども食堂」は反対?賛成?ママたちの反応は

「ファミマこども食堂」は、2018年度に東京、神奈川、埼玉の5店で試験的に開催した際に、参加者から好評だったことから全国2000店舗で展開することが決定しました。これに対してママたちから「子どもが心配」「お店がうるさくなりそう」という声が上がっています。

『コンビニがワーワー! ギャーギャー! 子どもたちの食べ散らかした物でテーブルや床は汚れてうるさくなるのか』

『一般の客も出入りするのでしょ。それでほかの客が子どもに声かけたりしたら怖いよね。どこかに連れて行かれたりする可能性も出てきそう』

『ファミマって、店舗によってファミポートのすぐ横に成人向け雑誌があるからやめてほしい』

『毎日夜7時に集合ね!って放置子が集まって100円で夕飯食べるのかな。そのあとまっすぐ家には帰らないよね。放置子のたまり場になるね』

『コンビニって年中人手不足で求人が出てるけど、更に子どもの面倒まで見るってこと? ちゃんと担当者を配備するならいいけど、企画だけして店員に丸投げしてたら気の毒』

『こういう企画はないよりいい案だろうけど、急を要する子どもは行けないんじゃない? 行く必要のある子どもの家庭を地域で把握することが急務だと思う』

「ファミマこども食堂」について少し誤解があるかもしれません。いったいママたちの考える「こども食堂」とはどのように違うのでしょうか。

「こども食堂」とは違う?「ファミマこども食堂」の取り組み

「こども食堂」という言葉が使われ出したのは、朝日新聞によると2012年頃。病気や貧困で子どもに食事を作ってあげられない保護者と子どもたちのために、月に数回程度、無償または安い価格で食事を提供する活動のことをいいます。
営業時間内に誰でも出入りできる「こども食堂」とは違い、ファミリーマートが始める「こども食堂」は、1回の参加につき40分、参加できる人数は10名限定としています。食事は、小学生までが100円、中学生以上は400円で、保護者の同意を得られた小学生以上であれば、一人でも参加することができます。またファミリーマート店舗のバックヤード探検やレジ打ちなどの体験イベントなども実施予定。子どもたちにとっては、いい職場体験となりそうです。

地域の人との交流の場に

「これまではコンビニにいっても店員さんに挨拶をすることがなかった」という子どもであれば、店員さんと顔見知りになることで挨拶をするキッカケにもなります。また、近くの住民が集まることで、「ファミマこども食堂」を通じて新しい交流がうまれるキッカケにもなります。
ママたちからは「ファミマこども食堂」の運営について心配する声が多数上がっていましたが、プラスの面もたくさんありそうです。全国展開するファミリーマートだからこそできる「ファミマこども食堂」の取り組みに期待したいと思います。

【「ファミマこども食堂」の概要】
概要:ファミリーマートの店舗スペースを活用し、近隣のこどもや保護者を対象に食事を楽しむ取り組み
対象:店舗近隣にお住まいのこども、及びその保護者
(小学生以上は保護者の同意があれば1人でも参加可能)
参加人数:約10名/回
参加料金:こども(小学生以下)100円、 保護者(中学生以上)400円
プログラム:オリエンテーション/みんなとお食事(約40分)
体験イベント(約20分)
※店舗により一部内容が異なります。

文・間野由利子 編集・山内ウェンディ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
ファミマがこども食堂 3月から全国2千店、イートイン