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癌を告知された、その日

癌を告知された、その日―――

私は子育てを終えた66歳のおばあちゃんです。今日は、こんなおばあちゃんの私の話を聞いて下さい。

私のスマホを手渡されました。着歴から子どもたちの名前を探します。主人とは早くに死別しており、女手一つで2人の子どもを育ててきました。ふたりともアラフォーと呼ばれる年齢をした良いおじさんとおばさんです。まだ独身の息子……この時間は仕事で忙しいかな……?息子の名前を通り越して、娘の名前で止まります。今では二人の子どものお母さんをやっている娘。きっとこの時間は夕飯の準備でバタバタしているだろうな……こんなことで連絡してごめんね……。そう思いながら、「プルルルル……」と電話の着信音が鳴り始めます。

あの気弱で泣き虫だった小さい頃から何十年……必死で向き合ってきた子育ては終わりを迎えていたけれど、親というものはいくつになっても、いつまでも子どもの幼き頃の面影を追ってしまうものです。

あの頃、幼かった二人をめいいっぱい抱きしめていた私が、今度は子どもたちに抱きしめ支えられています。まだまだこの子たちのためにも頑張って生きなくては……。子どもはいつだって親の生きる力になる……そう思った瞬間でした。

ありがとう……お母さんを、もう少しそばにいさせてね。

脚本・渡辺多絵 イラスト・上野りゅうじん

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