「野菜攻略マップ」で子どもの野菜嫌いを解消！毎日のみそ汁がカギに
子どもの野菜嫌いに悩むママは少なくないでしょう。トマトにピーマン、セロリにほうれん草など、苦手な野菜の種類がひとつふたつではないという子もいるのでは？ 野菜不足になりがちな子どもたちですが、その救世主となってくれるのがおみそ汁！ 苦手な野菜もみそ汁の具としてなら、食べてくれそうな気がしませんか？
ママたちにおなじみの「ほんだし®」が取り組んでいるのが【「うちのみそ汁」応援プロジェクト】です。そのうちの＜みそ汁の5つの「家族応援効果」＞から、”子どもの「成長」を感じられる”をテーマにした「みそ汁で野菜嫌いを克服」応援計画！ がスタートしました。
野菜嫌いの原因は、子どもならではの味の感じ方にあり
多くの家庭で、毎日の調理時の強い味方となっている「ほんだし®」（味の素）。現在もっとも身近な和食のひとつである「みそ汁」のよさを再確認してくための活動を、プロジェクトを通じて進行しています。その中にある＜みそ汁の5つの「家族応援効果」＞としてまず取り組んだのが、ママたちの多くの悩みである子どもの野菜嫌いについて。
プロジェクトに協力する農研機構食品研究部門の日下部氏によれば、野菜嫌いには子どもならではの味の感じ方が大きく影響しているのだとか。
子どもは生まれつき「苦味」や「酸味」＝食べないようにする味、として認識しているとのこと。ただ大人になるにつれたとえ苦味を感じても、害のない苦味と身体がわかってくることから克服できるようになってくるそうです。
子どもが苦手とすることの多い野菜を、その理由ごとに分類してみましょう。
◯苦味：ピーマン、ゴーヤ、セロリ、春菊
◯えぐみ：なす、ほうれん草
◯青臭さ：にんじん、トマト、ピーマン
◯辛味：玉ねぎ、ねぎ、にら、生の大根
◯酸味：トマト
子どもの苦手な野菜の代表格であるピーマンには、「苦味」も「青臭さ」もありますね！ トマトは「青臭さ」と「酸味」。たしかに「これでは苦手でも仕方がないな」と、納得してしまいます。
とはいえ苦味やえぐみなどの原因とされる成分は、調理法によって軽減され克服できることも多いそう。公式サイトには日下部氏と料理研究家・河埜玲子さんの監修のもとに作成された、調理法を一覧にした「野菜攻略マップ」が掲載されています。ダウンロードも可能なので、印刷して冷蔵庫に貼っておくのもおすすめですよ。
毎日のように食べるみそ汁は、じつはスーパーメニューだった！
炒めたり揚げたりとさまざまな調理法がある中で、河埜玲子さんがおすすめしているのが汁物アプローチだそう。野菜は一般的に加熱すると甘みが増すため、食べやすくなるといわれています。中でも「煮る」調理法は油を使って揚げたりするよりも苦味が抜け、いっそう食べやすくなるのだそう。
また煮ることで繊維質の多い野菜も柔らかくなり、小さな子どもにとっても食べやすくなります。さらに独特な匂いを持つ野菜も、煮ることで匂いが軽減されるとされています。つまり野菜嫌いを克服するためにまず取り入れたいのが、「煮る」調理法なのだそう。
そこでまずパッと思い浮かぶのが、もっとも身近な「煮る」メニューのひとつであるみそ汁。野菜の栄養分を逃さず、うま味として汁に閉じ込められるのも大きな魅力ですよね。
みその「コク」は甘味やうま味を増強させるので、苦味などを目立たなくさせる効果もあるのだとか。とくにダシがよく効いたみそ汁は食が進むので、子どもの野菜嫌い克服に効果的なメニューといえそうです。
「うちのみそ汁」応援プロジェクト公式サイトには、苦手野菜によく挙げられる野菜を使った「野菜克服みそ汁」レシピも紹介されています。
たとえばこちらはピーマンとトマト、玉ねぎを使ったみそ汁。ダシ汁で煮ることでピーマンの苦味・トマトの酸味がまろやかに、玉ねぎの辛味が甘味になるそうです。子どもたちが食べやすくなるよう、野菜の繊維を断ち切るカット法などもレシピには掲載されているので、気になるママはぜひチェックしてみてください。
調理法を工夫することで「苦手だった野菜がおいしく食べられた！」と、子どもの自信にもつながるかも。ほかにもセロリを使ったみそ汁など、ママの苦手も克服できそうなメニューもあります。親子でいっしょに「苦手克服！」というのも素敵ですよ。
文・鈴木麻子 編集・しのむ