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謙遜の美徳?それとも教育上NG?わが子を”下げまくる”親を見て、ママたちが思うこと

わが子を”下げまくる”親
ママ友同士で話すとき、「うちの子、これがダメで」といった悩みやちょっとした謙遜の会話は、ある意味”お約束”という傾向がありますよね? ……が、それとは程度が異なり、まるで人格を否定するかのように、わが子を”下げまくる”ママにお目にかかることって、ありませんか?
先日ママスタコミュニティでは、以下のようなギモンが投げかけられました。

『わが子を下げまくるお母さん……子どもを「○○はひどい、ダメな子!」とか、けなすように言うのは、どうしてなんだろう? 子育ての悩みを話すのはいいけど、けなすのは子どもの心に良くないよね?』

この投稿によりママたちの話題は、わが子を”下げまくる”問題から、はたまた「わが子が褒められたときのママの反応」問題まで展開! のぞいていきます。

わが子を”下げまくる”、そのワケは?

まずはママたちが想像する、わが子を”下げまくる”ママの心理を見ていきます。

『育児で悩み中なのかもね』

『本当にわが子をダメだと思っているから。うちは、本当に出来が悪くて嫌になる……将来が心配』

『日本人特有の”謙遜”でしょ』

『人前で変にわが子を下げる人は「そんなことない」って言葉待ちだと思う』

『自分の親に同じように育てられたのかな』

育児に悩みがある・謙遜・自分の親と同じようにわが子に接している……わが子を”下げまくる”理由として、いろいろな推測がなされました。

投稿者のママに同意。「わが子の”下げまくり”、反対!」

さまざまな理由が考えられるけれど、質問者のママと同様、わが子の”下げまくり”に多くのママが反対! ママたちの声をご覧ください。

『下げまくる親、いるよね。褒めるお母さんの方が子どもも嬉しいよね』

『日本人特有の謙遜、白々しいよね。子どもの心の発達への影響も良くなさそう』

『「ひどい」・「ダメな子」とかは言ってはいけないよね。「けなす」のと「謙遜」は違う。私は子どもが褒められ場合「そんなことないよ~、〇〇が苦手だったりするよ」とかは言うけど、子どもの人格は否定しないよ』

『もし謙遜なら、「子どもがそれを分かっているか」だよね。親の真意が分かる子もいれば、素直すぎて裏を読めない子もいる。だから、親は子どもの様子を見て、言い方を考えなきゃダメだと思う。悲しそうな顔してるんだったら、いくら謙遜のつもりでも、言わない方がいいよね』

『下げ方が不快な人がいる。本人を目の前にして「デブ」とか「ブス」とか……子どもが可哀想で気分が悪い』

『下げ方にも愛情があれば、嫌な気分にならないんだけどね』

”下げまくる”親の言葉で、傷ついた私たち

大人になると、子どもの気持ちを正確に想像することって、困難になりますよね。今回のトピックでは、幼いころに親から”下げまくられた”経験をもつママからの投稿もありました。

『下げまくる親、それ実母だわ。すごく嫌だった』

『私もそんな風に母親に言われ続けて育った。つねに人前で私を下げる言い方をされていた。おかげで自分に自信がもてない。そういうことを言う親はダメだよね』

『私も昔傷ついたから、子どもを否定しないようにしてるけど、自分が否定されて育ったから、ついつい出ちゃう』

『昔、親が先生に「〇〇ちゃんは、しっかり整理整頓できますね」と言われたとき、「そんなことありませんよ」と言った。私、整理整頓は得意な方で、普通にやっていたのに「家では散らかし放題です」と母が言って、ショックだったし傷ついた。キレイ好きな母からしたら、散らかし放題だったのかな……』

筆者としては、リアルな子ども心に、親として考えさせられました。そして、筆者は普段わが子を”下げまくっている”感覚はありませんが、褒められたとき、謙遜にせよ、事実そう思っているにせよ、深く考えもせずわが子を”下げる”言葉が口をついて出る、というのが習慣化していることにも気づきます。言葉えらびは丁寧に行いたいものです(汗)。

いっさい謙遜しないのもムリ?”上げすぎず・下げすぎず”絶妙な返しの一例

子どもの気持ちを慮りたいと思うものの、謙遜を美徳とする日本人としては、以下のように、褒め言葉を素直に受けとめたり、わが子のことを肯定的に話したりするのはだいぶ気が引ける、と声をあげるママも大勢いて……?

『「○○ちゃん、すごいよね」って褒められたとき「そうなの~すごいの!」なんて返せないよ。子どもには家で「ママは謙遜して言うけど、本当はすごいと思ってるから」と話しているけど……』

『自慢っぽく聞こえない肯定って難しいから、下げる方が早いし、ラクって思っちゃうんだろうね』

ママにとって、ママ友関係を円満に保つことも重要事項。相手に悪い印象をあたえず、同時にわが子を傷つけない言葉をえらぶって、難易度高いです……。そこで今回、”上げすぎず・下げすぎず”、思わず「うまい!」と唸ってしまいそうな、返し方の一例をママスタコミュニティで見つけたので、ご紹介させていただきます。ご参考までに。

『褒められたとき、「ありがとう! これは得意だけど、◯◯は全然できないから頑張ってるんだ」みたいな言い方はするかな。あからさまに謙遜もしないし、当たり前のように認めることもしないかな』

『謙遜が美徳だろうと、わが子を下げるのは嫌いだからしない。褒められたら、子どもじゃなく自分を下げる。「ありがとう! 私に似なくてよかった(笑)」みたいな。こちらから下げ話題も、上げ話題もしない』

『「ほんと? ありがとう、褒められることなんかめったにないから素直に嬉しい」って言ってたママさんがいて、上げてもいないし、下げてもいない感じがいいなと思った』

たいへん勉強になりました! が、くれぐれも一例。筆者としては、今回のトピックを通し、わが子について”下げる”言葉を使うとき、子どもが傷ついたり、良い印象を抱かない人がいたりする、ということを考える良い機会となり、自分らしい方法を模索していけたらと思いました。言葉えらびって、人間関係って、ムツカシイですね……(汗)。

文・福本 福子 編集・山内ウェンディ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
我が子を下げまくるお母さん
子供のこと否定する親なんなの?