サンタを信じるのは幼児期まで?サンタ&プレゼントのクリスマス調査結果とは
自分が何歳までサンタクロースを信じていたか、覚えているママはいますか? ”真実”がわかったきっかけはTV番組で観たひとコマだったり、両親のうっかりミスだったりするのでしょう。とはいえわが子には、「できるだけ長く信じていてほしいなぁ」と考える家庭も少なくないのではないでしょうか?
先日発表されたのが、クリスマスプレゼントやサンタに関するアンケート調査の結果。プレゼントを巡る子どもと親のやり取りなど、「これ、わかるなぁ」と思わずニンマリしてしまうような声が集まりました。
クリスマス前後は気が抜けない!サンタの正体がバレたきっかけ
アンケートを実施したのは「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』」です。
まず尋ねているのは「お子さんはサンタクロースを信じていますか?」。子どもに直接「信じている?」と聞くわけにもいかないので、「そうじゃないのかな?」という推測にもとづく結果ですね。
当然ですが赤ちゃん時代は「サンタを理解していない」という回答が、圧倒的多数。物ごとを理解できるようになってくる3歳くらいから「信じている」率が上昇します。「信じている」回答が一番多かったのは4〜7歳、つまり小学校に上る前くらい。無邪気でかわいい時期だけに、サンタ用のクッキーを用意するなど”リアルな演出”のために張り切るママも多いのでは?
データにバラつきはあるものの、突然「信じていないと思う」「(サンタはいないと)そう教えた」が増えるのが8歳以降です。どうやらクラスのお友達から「本当はいないんだよ」「まだ信じているの?」と教えられるケースが多いようですよ。
自由回答には、ほかにもこんな意見が。
「ネットで注文したプレゼントの配達時に子どもが居合わせて、商品に気づいてしまった」
「サンタからの手紙に書いてある字が、ママの字に似ていると言い出した」
「夫婦で子どもたちの部屋にプレゼントを持っていくときに、目を覚まされた」
「これはきっとある!」と思えるシチュエーションばかりです。子どもの年齢が上がるにつれよほど周到に準備しないといけなくなるのは、どの家庭も同じよう。
ところで「子どもにはサンタがいると信じていてほしい」と思う一方で、「とはいえ中学生になっても信じられていては、ちょっと困るかも」というママの本音はありませんか? サンタの正体がバレるとき=プレゼントのやめどき、という家庭も多いようですよ。
次に聞いているのが、「子どもにプレゼントをあげているかどうか?」です。
サンタを信じているかどうかはさておき、多くの家庭が子どもにクリスマスプレゼントをあげているのがわかります。それが減ってくるのが、10歳以降。「小さいときはあげていたが、今はあげていない」の率は、12歳になると33%になります。子どもだけでなく、あげる親にとってもワクワクするのがクリスマスプレゼント。それを楽しめる期間は、意外と短いものなのですね。
「ほしかったものと違う」プレゼントを間違えたのは、サンタ?
さて肝心のプレゼント。やっぱり子どもがもらって一番喜んでくれるものを、贈りたいですよね。とはいえあげるのはママパパではなく、サンタクロース(という前提)。子どもがほしいものを、どうやってリサーチしていますか? その調査結果が、これです。
約6割と多数を占めたのが「さりげなく聞く」。たしかにこれが一番確実な方法です。が、中には「秘密」と言われたり、逆に「なんでそんなことを聞くの?」と質問されたりすることも……。
さらに困るのが「この前ほしかったのは◯◯だけど、別なものがほしくなった」と、クリスマス直前に言い出されたとき。そんなケースも含めて、「ほしかったのは、これじゃない!」と言われた経験はありませんか? 調査で尋ねたところ、子どもの年齢が上がるほど経験が増えていくという結果が出ました。
子どもの年齢が上がるぶんプレゼントを渡した数も増えているわけですから、これは仕方のない結果といえそうですよね。小学校高学年くらいともなれば、3〜4人にひとり「希望していたものじゃない!」という子がいることに。
調査ではそんなときに、どんな切り抜け方をしたのかも尋ねています。
多かったのは「うっかりサンタさんだね」「サンタさんは忙しいから、間違えちゃったんだよ」という、サンタのせいにする方法。
さらに
「次がんばれたら、ちゃんとほしいものがもらえるはずだよ」
「あれもこれもほしいって言うから、サンタさんもどれが一番なのかわからないよ」
「モノの価値観や何のためにプレゼントが必要なのかを伝え、小さなものでも大切にする心を養うようにしている」
などという声もあったそうです。子ども自身が悪かったことにしたり、逆にお説教をしてみたり。なんとかごまかそうと、親のほうも必死ですよね(笑)。
子どもたちが心待ちにしているクリスマスまで、あともう少し。お宅の”リサーチ”はすでに終了していますか? 子どもとのこんな駆け引き(?)ができるのも、子育ての中のわずかな期間です。「どんなふうに探り出そう?」「間違えたら、どんな言い訳をしよう?」と、クリスマスを通した貴重なコミュニケーションの時間を大切にしてくださいね。
【実施方法】「いこーよ」サイト上で実施
【回答者プロフィール】12歳以下の子どもを持つ保護者
【実施期間】2018年10月1日~11月5日
【有効回答数】958名
文・鈴木麻子 編集・しのむ