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「専業主婦っていけませんか?」子どもの有無でも違うママたちの専業主婦に対する罪悪感とは

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専業主婦への罪悪感……? 現役専業主婦、あるいはかつて専業主婦だった人にとって、”罪悪感”は共感する言葉でしょうか、それともモヤっとする言葉でしょうか。

主婦向け人材サービス「しゅふJOB」の調査機関である「しゅふJOB総研」が、”専業主婦への罪悪感”をテーマにアンケートを行いました。アンケートの結果からは、年代別、あるいは子どもの有無でも違う”専業主婦への考え方”が浮き彫りになっています。アンケートを通して”専業主婦”について考えていきます。

前回調査では”専業主婦であることに罪悪感がある”と回答したのは半数以上

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しゅふJOB総研が前回行った調査からは、”専業主婦であることに罪悪感を感じる”、”少しは罪悪感を感じる”と回答した人の割合が56.6%となりました。この結果を踏まえて今回は子どもがいる、いないについても踏み込んで調査されています。

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今回の調査によると、子どもがいる家庭で専業主婦・主夫であることに対して罪悪感を感じる・少しは感じる、と回答したのは有効回答数690件のうち、半数を超える54.2%でした。件数としては373件となります。

さらに子どもがいない家庭で専業主婦・主夫であることに対して罪悪感を感じる・少しは感じる、と回答したのは有効回答数125件のうち、7割に迫る69.6%でした。件数としては87件となります。

最新の調査においても、子どもの有無に関係なく、”専業主婦でいること”に罪悪感を少しでも感じている人の割合は5割を超えているようです。

ママたちのコメントから”罪悪感を感じる理由”と”感じない理由”を探っていきます。

子どもがいる家庭の専業主婦への考え方

専業主婦であることに罪悪感を少しでも感じる

『子育てや家事、地域の活動など、それなりに忙しくしていましたが、収入がないことは後ろめたい気持ちになる原因だと思う(30代)』

『何かを購入する時は、必ず夫に聞かなければ悪い様に思う。それが、子どものことであっても(50代)』

ママや子どもにとって必要なものを買う時でも、旦那さんが稼いだお金であることが常に心のどこかにあるとのこと。”自由に遣えるお金がない”ことが専業主婦であることの後ろめたさや不自由さにつながっているのかもしれません。

専業主婦であることに罪悪感は感じない

『主婦は、なかなか評価されづらい環境だが、子どもの成長を通じて仕事の大事さを実感することができたから(50代)』

『3人の子育てと家事で手一杯だったので(50代)』

『実家が遠方なので子どもの体調が悪くなったときのことを考えると働くのは不可能だったので、後ろめたさは感じなかった(40代)』

子どもを育てることは一筋縄ではいきません。子どもが親の言うことを素直に聞くとは限りませんし、いつも健康で元気でいて好き嫌いなく食事を食べてくれる保証はないからです。専業主婦でいるからこそ目が行き届くし、万が一の事態にも実家や義実家に頼ることなく対応できるということかもしれません。

子どもがいない家庭の専業主婦への考え方

専業主婦であることに罪悪感を少しでも感じる

『夫にばかり、経済的負担をかけさせていたから(40代)』

『欲しいものがあった時、買ってもらっている、という後ろめたさがある(40代)』

『子どももおらず、自由に時間を使っているが、この時間に何か少しでも収入があれば、もっと金銭面で余裕が出てくるのではないかと考えるため(20代)』

筆者も仕事をやめて専業主婦になりたてのころ、買い物ひとつするのにも気を遣いました。「これは無駄遣いではないか」と常に考えていたのです。しかし義母から「家庭を支える人がいてこそ仕事に集中できるのだから、気を遣わなくてもよろしい!」と言われ、すっと心が軽くなりました。

専業主婦であることに罪悪感は感じない

『家事をしっかりとしているので(40代)』

『夫の仕事の時間が不規則でそれに合わせる為に仕事を辞めたので、夫や姑からは感謝された。周りの子育てしながら働く友達からは羨ましがられた(40代)』

『家の事に専念できるし、何より家事は仕事よりも大変です。夫にも至れり尽くせりできることにより、夫からはもう仕事せずにずっと家にいて欲しいとまで言われました(40代)』

筆者も結婚してからずっと専業主婦でした。働こうかな、と何度も主人に話しましたが主人の意向は「家がきれいに掃除されていて、洗濯物が片付いていて、帰ったら温かいごはんが出てくるほうが収入が増えるより何倍も良い」との考えでした。

家庭はひとつの”会社”である。個人での役割分担があっても良い

家庭をひとつの”会社”と考えれば、”専業主婦”の役割が見えやすくなるのではないでしょうか。会社には営業をする人もいれば、経理を担当する人もいます。企画をする人もいますよね。それぞれ役割分担が決まっています。役割分担をして互いが互いのために仕事をしながら、会社は運営されていくわけです。

家庭においても似たことが言えるはずです。営業をしてお金を稼いでくるのは旦那さんの仕事。一方、妻は”専業主婦”という部署で掃除、洗濯、買い物、子どもの世話、家族の体調管理、近所づきあいなどをこなすわけです。共働きのご家庭では、ママと旦那さんがそれぞれ営業と専業主婦の役割を分担していますね。専業主婦のご家庭では、営業と”専業主婦”という個人での役割分担がなされていることになります。それぞれできることを役割分担したら、”専業主婦”の部署を専門に担当することになっただけ、という解釈ができるのではないでしょうか。”専業主婦”の仕事も家庭を円滑に運営するための大切な仕事のはずですよ。

文・しのむ 編集・しらたまよ

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