いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

もしもの災害対策に!「トイレットペーパー備蓄」のススメ

pixta_15855528_M 震災時に備えて日用品はしっかり備蓄していますか? すでに準備しているご家庭も多いと思いますが、その中にトイレットペーパーも入っているでしょうか? 「トイレットペーパーの備蓄は必須」と話すのは、生活コスト削減コンサルタントの生方正さんです。一体どれぐらいの量を備蓄しておけばいいのでしょうか? 詳しくお話を伺いました。

prof_ubukata

震災後に品薄になるトイレットペーパー

東日本大震災の直後に、東京に住む知人はトイレットペーパーが手に入らず、わざわざ埼玉方面にまで買いに行ったと聞きました。震災後は道路などのインフラが寸断されることもあり、日用品が手に入りづらくなります。経済産業省のホームページにも書かれていますが、東日本大震災では全国的にトイレットペーパー不足が発生しました。また、トイレットペーパーの国内生産の約4割が静岡県のため、万一東海地震が発生すると、トイレットペーパーが全国的な供給不足となる可能性もあります。

大量のトイレットペーパーを買って一度に持ち帰ることは大変です。また、被災後は道路が寸断され車が通行できなくなったり、ガソリンが入手困難になるため車を動かすことが難しくなります。こういった状況を想定して日頃からストックしておくことで、災害直後に当面必要となる食料品を集中して購入することに力を注げるのです。

収納場所はトイレ上部のデッドスペース

トイレットペーパーをストックするには収納スペースが必要になりますよね。多少お金はかかりますが、突っ張り棒や突っ張り棚を買ってトイレットペーパー用のスペースをトイレ上部のデッドスペースに設けると無駄がありません。

必要なストックは1カ月分=1人4ロール×人数

私は、年間に使う量以上を備蓄しています。大人数家族でも1カ月分はストックしておきたいものです。基本的には一人1カ月分で約4ロール使うと考えて、必要数を算出してください。

家族が多ければ多いほど使うトイレットペーパーの数は増えると思いますが、災害備蓄用の芯なしトイレットペーパーや、通常の何倍か長く巻かれているトイレットペーパーも販売されていますので、そういったものを購入するといいですね。

トイレットペーパーの使い方も検討を

また、この機会にトイレットペーパーを節約することを子どもに教えるのはどうでしょうか? 例えば5人家族の場合、家族が毎日使うトイレットペーパーを1回につき10cm節約すると、家族5人で50cm、1日5回トイレを使うとしたら1日250cm、1カ月75m、1年で900m節約できることになります。金額的には大いしたことはありませんが、お店で購入して運ぶ労力、保管するスペースのことを考えると取り組む価値は十分にあります。トイレットペーパーの備蓄をするとともに、この機会に使い方も考えてみてはいかがでしょうか。

取材、文・山内ウェンディ 編集・横内みか

関連記事

災害用の備蓄って何をどのくらい備えるもの?ママたちの基本的な考え方と備え方のヒントとは
2018年は日本各地を天災が襲っています。2017年の年の瀬から2018年にかけて日本各地を襲った豪雪、4月に島根県西部を襲った最大震度5強の地震、6月に大阪を襲った最大震度6弱の地震、7月に...
無駄なく備える「ローリングストック法」がオススメ!美味しく食べた分を買い足すだけで管理できる
地震や水害などの自然災害はいつ起こるかわかりません。災害への備えとして、自分たちの避難所がどこなのかを知ることやハザードマップで地域の現状を把握することは、家族を守るうえで必要なことでしょう。...
地震や台風など災害時に無料で使えるWi-Fi「00000JAPAN」って知ってる? #ママが知りたいネットの知識
平成は地震の多い時代でもありました。今後も同じような規模の地震が来る可能性も考えられるため、備えを万全にされているご家庭が多いことでしょう。 ところで地震発生直後、一部地域で携帯電話がつながりに...