子どもの「外遊び」の減少を感じる保護者は86.3%!都市部の子どもの運動不足を解消するには
スポーツをするのに気持ちがいい季節になりました。10月の土日は全国各地の保育園や幼稚園、小学校で運動会が行われていますね。
運動会のように、思いっきり体を動かすことは子どもの発育にとってとても大事だとわかってはいても、毎日公園に連れて行ったりスポーツの習い事をさせたりするのは時間的な制約があって大変ですよね。また都市部では、公園や広場など子どもが体を動かせる場所を確保するのはなかなか難しくもあるでしょう。
そんな中、子ども向けスポーツ・アウトドアイベント「アクティブキッズフェスタ」を主催する一般社団法人YBP PROJECTが保護者を対象に子どもの「外遊び」と「スポーツ」に関する調査を行いました。
ほとんどの保護者が子どもの外遊びは減少したと感じている
調査の結果、86.3%の保護者が「あなたが幼児期から小学生の時と比べ、子どもの『外遊び』の機会が減少したと感じますか? という設問に「はい」と回答しました。同質問は一都三県(東京・埼玉・千葉・神奈川)では87.6%、東京都に限ると90.7%が「はい」と回答。やはり、都市部に住む保護者ほど子どもの外遊びが減少したと感じているようです。
またその理由を調査すると、「テレビゲームなど室内玩具などで遊ぶ機会が増えた」が54.2%、次いで「習い事にいく機会が増えた」が50.1% という結果に。現代の子どもは外遊び以外のことに多くの時間を使っていることがわかりました。
さらにはほぼ半数の45.8%が「区画整理によって近所の道ばたなど遊ぶ場所が減った」、37.5% が「その他公園のルールが厳しい」と回答しており、子どもを外で遊ばせたくても遊ばせる場所自体が減少してしまったことがうかがえます。
親はスポーツを通して子どもの様々な成長を期待している
また子どもに「スポーツ」をさせる目的については「体力向上のため」が89.2%と最も高かったものの、「子どもの経験を増やしたい」が81.2%、そして「友達・仲間づくり」や「社会性を身につけるため」と回答した方も50%以上と半数を超え、スポーツを通して子どもの体だけでなく心やコミュニケーション力の成長も期待している保護者が非常に多いという結果でした。
都市部はスポーツイベントが充実していることも
自然が豊かな地方に比べて都市部では、特に保護者が強く感じている子どもの外遊びの減少。しかし大型スポーツ施設や親子で参加できる運動イベントなど、実は都市部にもさまざまなスポーツやアトラクションができるがあります。都市部に住むママはそういった機会をうまく利用するのも一つの手。
特に最近では、2020年に東京で開催されることが決定しているオリンピックに向けて、各地でさまざまなスポーツ施設が次々とオープンしています。また各地で行われている様々なプロスポーツ競技を生で観戦することで、子どもの運動全般への興味関心を養うこともできるでしょう。
子どもの外遊びやスポーツをする機会が減っている現代ですが、公園や広場などしかなかった一昔前よりも選択肢が広がっているという利点もあります。都市部に住むママは、そのような工夫で子どもの運動不足を解消してみてはいかがでしょうか。
文・AKI 編集・しらたまよ