「ファッション」に目覚めた女子との買い物は、ある意味イヤイヤ期よりも大変!
娘が小さい頃は、とにかく「買い物」が大変でした。すぐに走りたがるし、自分が興味ない売り場は、早く帰ろうとうるさいし、おもちゃ売り場では何時間も居座るし、連れて帰ろうとしようならばギャン泣き……。2歳の頃の娘と買い物に行くたびに何度願った「早く大きくなってくれーーー!」。そして、あれから6年後……娘との買い物は「楽」になったのでしょうか?
8歳になった娘は、さすがに店内でいきなり走り出すといったような行為はしなくはなりました。しかし、自分の興味のない売り場で見せる表情やテンションは、2歳の頃よりパワーアップしています。「ママの買い物にも付き合ってよ」と言えば「ハイハイ……」といった感じで待っていてはくれますが、2歳の頃の暴れっぷりとは真逆の、ジトーっと見つめられる「早く終わってくれよ」オーラ……。その視線が背中に突き刺さって、あの頃と大して変わりなく(少しはましになったけれど)、自分のものをゆっくり見ている時間はありません。
今はおもちゃよりも「ファッション」に興味を持っている娘。自分の洋服コーナーなどに行ったときのテンションの上がり方は、あの頃のままです。しかし、なんでもとりあえず“買って貰えれば嬉しい2歳児”とは違って、“自分好みのものを見つけられないと面倒くさい8歳児”。とにかく「こだわり」が凄い! 私が「この服いいんじゃない?」と言って合わせてみても、気に入らないと「これじゃない」と一蹴。お気に入りをとことんまで探します。しかも見つけたのがよりによって予算オーバーのものだと、これまた大変。「高くて買えないよ」と言えば「えーーーーーー」と不服そう。「こっちにしなよ。あんまり変わらないよ」と代わりのものを渡しても、一度決めたものは絶対にコレ! 「絶対にこっちがいいの!」と譲りません。
じゃあ、娘と一緒に行かないで、ママが勝手に買ってくれば良いじゃないかって? そこが単純だった2歳のころとは大違いなんです。私が勝手に決めて買ってきた洋服でも、本人が気に入らなかったら絶対に着てくれません……(涙)。それはそれでもったいなく、必要な洋服は一緒に買いに行くことにしています……が、いろいろな意味で子どもとの「買い物」が楽になるのはいつのことやら……。あと5年後? そのころには一緒に買い物に行ってくれもしなくなったりして。
このこだわりはいつまで続くのでしょうか? ……先輩ママさん、ぜひ教えてください。
脚本・渡辺多絵 イラスト・天城ヨリ子