大地震が襲ってきた!自分や家族や財産を守るためにできるリアルな対策とは
2018年は日本各地で大きな地震が起こったり台風による大きな被害が出たりしています。
台風は進路の予想がなされるため、備えができることもあります。しかし地震は台風ほど頻繁に起こるものではないので、専門家の知識をもってしても予知することが難しいといわれています。いつ襲ってくるかわからない地震に対しては、災害に対する知識を得て、備えることが重要になるのかもしれません。そこで今回は、ママスタコミュニティに寄せられた、地震への備え方をお伝えします。
地震への備え―大切な財産を守るためにできること
『車内で避難生活をおくる方。座ったまま同じ体勢ばかりで過ごしていると血栓というものが血管につまる恐れあり。必ず体を動かして』
長時間同じ体制で足の血流の流れが悪くなると、血の塊=血栓ができ、血流にのって肺の動脈を塞いでしまい、呼吸困難などの症状を起こすことがあります。これをエコノミー症候群といいます。水分補給と足を上下に動かすなど適度な運動で予防できます。
『避難の際ブレーカーは絶対落として! ブレーカーを落とすだけで起きなくていい火災を何百件も防げる!』
総務省の資料には“通電火災”についての解説が掲載されていました。
『通電火災とは、台風などの自然災害や地震により停電し、その後復旧し再び通電することで発生する火災です。発生原因としては、浸水等又は地震の揺れにより破損した電気配線や電気機器などに、復旧に伴い給電が再開されたり、地震の揺れで可燃物が電気ストーブに接触した状態で給電が再開されることなどが考えられます』
避難の前にブレーカーを落とすことは自分の家という財産を守るために必要なことなのですね。
『地震保険&火災保険の両方入っているよ』
火災保険だけでは、地震によって引き起こされた火災による損失が補償されないことがあります。地震保険と火災保険の両方に加入することが家を守ることにつながります。
『今日地震対策の本読んだんだけど、大事なのは家具の固定だって。確かに、テレビが飛んだりタンスやピアノが倒れてくるんだから、避難袋持ち出すどころじゃあないもんね』
背の高い家具や重い家具を天井や壁などに固定し、地震の揺れでも倒れないようにすることで、家具の下敷きになってけがをしたり、脱出ルートがふさがれたりする可能性を減らすことができます。
地震への備え―家族や自分の身を守るためにできること
『つねに枕元に靴をおいておく! 逃げるときガラスが刺さって歩けなくなるからね。車には避難用品をいれておこう! 生理用品も絶対忘れちゃだめだよ!』
いつ何時、地震が起こっても行動できるように枕元に靴を置いている、という方がいました。また、車に避難用品を常備しているとのこと。家の中から持ち出せなかった場合、役に立ちますね。
『すぐに外に飛び出してはいけないが、ドアか窓は開けておき余裕があれば靴を履いておく』
窓かドアを開けておくことで外の状況を確認しやすくなるだけではなく万が一、家の中で火災が起こったときでも逃げやすくなります。窓枠やドアの枠が歪んでしまうと開かなくなることも考えられますので、脱出ルートの確保はかなり重要になってきます。
『非常持ち出し品に、意外に忘れてない? 缶切り』
保管期限が長く非常食として役に立つ缶詰。ですが、缶切りがないと開けられないものもあります。あっ! と思った方は今すぐ缶切りを非常持ち出し袋に詰めてくださいね。
『いざという時のために普段から家族で避難・集合場所を話し合っておく。一緒にいる時に地震が起こるとは限らない、地震時にバラバラでも後にうろたえる事なく会えるようにするため』
ただでさえ被災すると不安になります。そんな時でも家族が一緒なら心強いでしょう。万が一の時に備えて避難場所や集合場所を決めておくと精神的な支えになりそうです。
『七輪かバーベキューセットと炭・古新聞があると便利。キャンプ用品がある家庭は、理想だよ』
避難生活を余儀なくされることになったら、野外で寝起きすることも考えられます。野外で煮炊きする、といえばキャンプですね。レジャーとしてだけでなく、防災のためにキャンプ用品を備えるのもいいかもしれません。
『中越地震経験者です。幸い家は一部損壊で済んだため、車中泊とはいえ家の中には入れましたから食べ物、衣類などは大丈夫でした。そんな中で電池、ラジオはホントにあって良かったと思いましたよ。ライフラインもなかなか復旧しない中、1日中地元FMで情報収集していました。まわりの情報が入るだけですごく心強かったのを覚えています』
実際に地震を経験した方からは、ラジオの重要性を説くコメントが寄せられました。ラジオを動かすために必要な乾電池も忘れずに準備しておきましょう。例えば単三電池を3本入れると単一電池として使用できるような電池変換アダプタも発売されていますので、用意しておいたほうがいいかもしれません。
地震発生直後の行動。知識をアップデートしておこう!
首相官邸のホームページでは地震発生直後に推奨される行動が記載されていました。今回はその中の一部をご紹介します。
屋内にいるとき
・屋内では落ちてくるものや家具から身を守るために、大きな家具からは離れ、頭を保護し机の下などに隠れる。
・近くに火元があるときはその場で火の始末をし、離れているときは無理に火を消しに行かない。
・扉を開けておき、避難ルートを確保する。
エレベーターに乗っているとき
・最寄りの階数ボタンを押して停止させ、すぐに降りる。
屋外にいるとき
・ブロック塀や自動販売機が倒れてくる可能性があるので、そばから離れる。
・ビルの看板や割れた窓ガラスなどの落下に注意して、建物から離れる。
自分と家族と財産を守るために何ができるのかを考えよう
いくら個人が天災への備えをしても人間の力ではどうにもならないこともあるかもしれません。でも天災への備えをすることによって、自分と家族と財産を守る基礎ができるのではないでしょうか。自分ができる範囲の備えを万全にすることを考え、ひとつずつ準備していきましょう。
文・しのむ 編集・しらたまよ
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