ママが怒鳴る!子どもがママの真似してキレる!悪循環を断ち切る方法は?
毎日毎日、子どもを叱ってばかりで限界! まだまだやんちゃな年頃のお子さんをお持ちの方は、こんな思いを抱くこともしばしばあるのではないでしょうか?
3歳のお子さんをお持ちのママさんから、「叱ること」についての悩みが寄せられました。
『かなりの聞かん坊で毎日毎日怒鳴ってたら子どもがキレキャラになってしまった。いつもイライラ怒り口調で怒ってる。
「どうして○○しないの!」
「そんな所に置いとくからだめなんでしょ!」
「なんで言うこと聞かないの!」
まるで私のコピー。こんな感じじゃ友達いなくなりそう。なんとかしなくちゃと思うけどどうしてもイライラして怒鳴ってしまう。どうしたらいいと思う?』
このママさんは、お子さんが真似してしまうにも悩んでいますが、根本的に自分が毎日怒鳴っているからこそ子どもが真似をしている、ということも頭ではわかっているそうです。わかっていても子どもは注意しても聞かないので、怒鳴るのをやめられないのだとか。まさに悪循環に陥っている状況です。
怒りすぎて子どもにまで真似された経験のある先輩ママたちから、アドバイスが寄せられました。
毎日毎日怒鳴ってイライラ……ついに子どもが真似するまでに
親が怒鳴る様子を真似する子ども。大声だけでなく、ちょっとした仕草も子どものターゲットになっていました。
『うちの子もまんまコピーだよ。外面が良くて家だけキレキャラってところまで(笑)』
『うちの3才もそんな感じだよ(笑)。他人の子どもにまで説教する子になってしまった……。私にまで説教してくる。「もうママが悪いんでしょ。〇〇していいの? ダメでしょ」男の子なのにオネエ口調』
『もうすぐ2歳の息子も面白がって、夫に「一緒に遊ぼう」って言って「忙しいから待ってて」って言われると「もうー、何度も言わせないのー!」って人差し指をIKKOさんみたいに立てながら言ってる。私は気づかなかったんだけど、私が息子を怒る時の口癖らしい』
あれ、意外と皆さん、子どもが自分の真似をすることを楽しんでいるような……?
親の真似をする子ども、見方を変えればそれは、子どもが親の言うことをある程度理解しているということではないでしょうか。少なくとも親の言葉すら聞けないような状況ではなさそうです。怒鳴りながらでも子どもに教えが伝わっていれば、ひとまず親の役割のひとつを果たしているといえるはずです。
しかし子どもが注意されたことを行動に移さないのが、親のイライラポイント。悪循環はやはり、大人の方から断ち切りたいものです。ママ自身のイライラを、どの方向に変えていけばいいのでしょうか?
親が怒鳴らないためにできる工夫とは
『怒鳴るのやめたいんだったら、親が辛抱強くなるしかないよね。やってほしいことを完璧にやらせようとしても無理だったら、少しレベルを下げて、工夫して声かけして、それができたらすっごく誉めてみるとか。時間に余裕がないと無理だけどね』
『まずは褒めることを探す。当たり前にできていることをとにかく褒める。もちろん怒るところは怒っても良い。けど、1怒ったら3褒める努力をする。それをしてるうちに自然と自分に余裕ができるし落ち着けるよ。褒めることは何でもいい。おはようの声が大きかったら大きな声で挨拶されて気持ち良かったよとか、そういう小さいことでOK』
子どもに求めるもののレベルを下げて、褒めるところを探す。子どもの自信になるとともに、親の気持ちもポジティブな方向へ持っていくことができますね。
『怒鳴りそうになったら一旦離れて落ち着けばいい。とは言うけど、難しいよね。分かりやすく短く話せばいいとも言うけどなかなかね。一緒によーいどんして片付けとかすると喜ぶよ』
怒りと上手に付き合うため心理トレーニング「アンガーマネジメント」によると、怒りのピークは6秒で過ぎるそうです。6秒待てば、怒りが収まるかもしれません。
しかし“待つ”という行動は余裕があればこそできるのであって、余裕がないとなかなか難しいものですよね。
親が落ち着くことすらままならないときは、いっそ一緒に楽しくやる。親のお手本を見ることができて子どももわかりやすいかもしれません。
『男の子なら、そのうちパパの方を無意識に真似しだすと思うけど』
パパの言うことなら聞くというパターンも考えられます。パパが子どもを注意する機会を増やしてもいいのではないでしょうか。
「子どもは自分と違う、ひとりの人間であること」を心に留めておこう
先輩ママたちは自分が幼児の子育てをしていることを振り返って、このようなことも考えていました。
『「何で怒るんだろう?」と考えたら、結局周りと比べていただけだった。私の場合はね』
『ある程度の年齢までは母親の影響がすごくあるけど、だんだん外に出て行くと、外でいろいろ覚えるし、善悪も教えてもらってくる。母親がうざったくなる頃には、悪いところを反面教師にするように自分で直すようになりますよ。でもって……子育てする年齢になり子どもが小学校くらいには、母親そっくりのしゃべり方を自分がしているという』
『家でいろいろ吐き出せているのでしょう。学校へ行きはじめたら、良い子にしてると思いますよ。つまり、家は一番自分が出せる場所だし、母親は一番心許せる人ってことだと思います』
集団生活をしていないなら、共に過ごす時間が多いママの影響は大きいかもしれません。しかし社会で生活するようになると、自分で学んでくるようになります。
『大人だって仕事なり家なりで毎日怒鳴られてやる気が出る人はいない。言われた方もストレス溜まるし、心が荒む。子どもは自分とは違う人間だということをしっかり心に刻む』
子どもが自ら学ぶときに備えて、親は子どもにとって最善の方法を探っていくものなのですね。怒鳴ってしまっても叱るのが嫌になってしまっても、いろいろ試行錯誤してかまわないはず。
イライラしてどうしようもないときもありますが、まずはイライラしている自分を受け入れて、心を整えて、ネガティブな気持ちを元に戻すところから。親の方もちょっとした“修行”ですが、踏ん張っていきましょう。
文・しらたまよ 編集・しのむ イラスト・もっちもちふっわふわ
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