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ママにべったりワガママ長女が、ママだけには見せなかった「涙」

ワガママで甘えん坊の長女・うーちゃんの口癖は「ママー!」でした。嬉しいこと、嫌なこと、困ったこと、悲しいこと、楽しいこと、その全ての感情を「ママー!」で表現します。他の子どもよりも少し言葉が遅かったこともあり、感情の起伏も激しく、気に入らないことがあると泣きわめくなんて日常茶飯事でした。
「ママ」以外の人にはなかなか懐かず、私が一人で外出しようものならば大暴れ……! そんな「ママ」にベッタリな長女に手を焼く毎日を過ごしている中、次女を授かりました。いよいよ出産となったのは、長女が2歳3ヶ月のときです。
私の頭によぎるのは、出産中の入院生活。常に「ママ」しか受け付けてこなかった長女にとって、生まれて初めて「ママと離れる日々」がはじまります。
絶対に泣きわめくだろうな……。私がいない間、パパやおばあちゃんだけで大丈夫かな? 情緒不安定にならないかな?
「出産」よりも、「自分がいない間」のことを考えると、心配で涙が出てくる私。長女に寂しい想いをさせてしまうことへの罪悪感と、周りへ迷惑をかけてしまうことへの申し訳なさでいっぱいになります。

ほどなくして無事に次女を出産、5日間の入院生活がはじまりました。

生まれたての次女に愛おしさを感じながら、今ごろ長女は何をしているか……気づけば考えてしまいます。
私の出産した病院は「面会室」でしか子どもと会うことが許されず、その時間も決まっています。長女の面会の時間に部屋に向かう私は、「きっと泣くんだろうな~。変に会わない方がいいんじゃないかな~」なんて考えていました。しかし、面会室で待っていた長女は……

あんなに私と離れることを頑なに拒んできた長女が、たくましく「ママ」を振り返らずに自分の足で歩いて帰っていく姿を見て、嬉しさと寂しさが入り混じってしまう私。

結局、入院中面会に来た長女は一度も涙を見せることもなく、いつもニコニコしながら一生懸命お話をしてくれて、私の方が毎回泣きそうになっていました。情けない……。子どもは案外、ママがいなくても平気なんだな~……なんて拍子抜けしていた私ですが、退院してから衝撃的な事実を聞くのです。

2歳ちょっとの幼い子が、小さいなりに精一杯気を使って、入院中のママに自分が悲しんでいる姿を見せまいとした姿に、主人もおばあちゃんも一緒に泣いてしまったとのことでした。
絞るような「ママ……」という言葉を受け取ってあげることができなかった私。長女はママがいなくても平気なわけじゃなく、平気なふりをしていただけだった……。その姿に気づくことができなかった自分に、親としての不甲斐なさを感じてしまいました。
いつもワガママばかりだった長女の、本当の強さを見た瞬間。ママが見ることはなかった長女の涙を、私は一生忘れないでしょう。

 

脚本・渡辺多絵 イラスト・nakamon

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