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息子がミドリガメを拾ってきたら、あなたは飼いますか?生き物を責任をもってお世話することで分かること

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筆者の息子が小学生の頃、夏休みに近所のため池で一匹のミドリガメをすくい、自宅に持ち帰ってきました。当時で体長が15㎝もある大きなミドリガメです。おそらく誰かが飼いきれなくなって、放したのかもしれません。再び池に戻すわけにもいかず、結局そのミドリガメをわが家で飼うことに。飼い始めた当初はいろいろ戸惑いました。なぜなら、最初は暴れてつかむのも一苦労でしたから。しかもエサを大量に食べるのですぐに水が汚れ、毎日の水換えも慣れるまで大変でした。でも2週間も経つとミドリガメが暴れなくなり、おとなしくなりました。

ミドリカメは息子に命の大切さを教え、自由研究のテーマに

のちにこのミドリガメが、息子の自由研究のテーマになってくれました。具体的にミドリガメの生態についてまとめたり、オスとメスの見分け方やエサの好み、寿命、冬眠はするのかなど調査しました。毎日の亀の様子を絵で書いて成長をまとめていました。息子はエサやり担当で、ときどき水換えも手伝ってくれて「カメゴン」と名前を付けて可愛がっていました。しばらくの間、お世話も続けてくれました。生き物の飼育は、息子に生き物を育てる難しさや喜びを教えてくれました。とはいえミドリガメは、本当に大きくなります。飼いきれなくなり、飼育放棄しまう人がいるのは筆者は残念でたまりません。

「ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)」
甲 長:オス 12~15cm / メス 20~25cm
体 重:オス 400~900g / メス 1.5~2kg
寿 命:25~40年

参考:ペットショップのコジマ

ミドリガメなど飼育放棄の結果、現実に起こっていること

ペットとして飼われていたミドリガメ(正式名称はミシシッピアカミミガメ)が飼いきれなくなって川などに放たれた結果、在来のカメとの餌などの競争が起こり、生態系に影響を及ぼしているそうです。この事態を受けて平成27年に環境省が「アカミミガメ(通称:ミドリガメ)環境対策プロジェクト」を立ち上げます。終生飼養を呼びかけるポスターやチラシを作製してミドリガメについて理解を深めてもらうなどの取り組みを行いました。アカミミガメの問題は、人による飼育放棄などにより引き起こされたことが原因として挙げられます。アカミミガメを悪者にするのではなく、飼い主が責任を持ち、カメを大切に飼うことを伝えることや生態系に及ぼす被害、飼育の際の注意点など飼育者の理解を深めることを目的としています。地方自治体・動物園等の展示施設・教育施設・販売店などで広く周知されているそうです。

多摩川が「タマゾン川」と呼ばれ、外来種も確認される

また、多摩川が熱帯のアマゾンに例えられて「タマゾン川」と呼ばれるほどの異常事態になっています。多摩川がタマゾン川になった理由は、ペットとして飼われていた熱帯魚や大型肉食魚が飼育放棄されたことが原因といわれています。安易に川などに捨てることは絶対に避けてください。
ちなみに、多摩川では平成3年度より魚類調査を実施しており、これまでの調査結果では、約70種類の魚が確認され、このうち8種類が外来種であることを確認しています。

参考:国土交通省 関東地方整備局「多摩川は、外来魚が多い?」25ページ

飼いきれなくなった魚たちの手助け「おさかなポスト」

どうしても自宅で飼いきれなくなった場合のセーフティーネットが「おさかなポスト」です。

「おさかなポスト」はいろいろな事情で、どうしても飼えなくなってしまった熱帯魚などを、多摩川に放流しないように、入れてもらうイケスです。いわゆる、赤ちゃんポストのお魚版です。「おさかなポ スト」は全て私費で運営され、行政の支援などなくボランティアで活動しています」

おさかなポストに入れられた魚たちは病気があれば治療し、その後里親を探します。あくまでも「やむを得ず飼えなくなった」魚を保護するというスタンスで、飼育放棄改善の手助けを善意で行っています。

生き物を飼うときは責任を持って、最後までお世話をすることが肝心です。金魚も熱帯魚もミドリガメも、愛情を持って飼い続けていると懐いてくれるでしょう。子どもの教育のためにも、一度わが家に迎え入れた生き物は飼い続けてくださいね。

文・中村美樹 編集・木村亜希

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