夏休みはYouTuber気分で!小学生向け自由研究本ランキング
ついにきました、夏休み。昼食作りにふだん以上に早起きしなくちゃいけないラジオ体操など、小学生ママにとってはなかなか厳しいシーズンです。中でも大きな悩みのタネが、子どもの自由研究テーマではないでしょうか。子どもが興味のあることがらを掘り下げていくというのが建前ですが、なかなかそうスムーズにはいかないのが現実ですよね。
そんなとき、強い味方となってくれるのが「自由研究」をテーマにした本です。ママたちが小学生のころはお天気観察や植物の成長日記などが定番でしたが、今人気なのは科学実験と工作なのだそう。
今後への興味にもつながるかも? 手軽にできる科学実験が人気
ハイブリッド型総合書店「honto」が先日発表したのが、小学生向けの自由研究本ランキング。「honto」サービス実施店の丸善、ジュンク堂書店、文教堂と「honto」サイトで購入された書籍・電子書籍の販売データをもとに集計しています。
【第1位】
『ぽよぽよ体験! つかめる水キット 自由研究にも使える!』<清水ダイスケ(イラスト)/ひかりのくに>
アルギン酸ナトリウムなどの材料とスポイトなどの道具がセットになって、手で”つかめる水”を作ることができます。水とボウルだけ用意すればすぐに実験できることが、人気の理由のよう。”つかめる水”は数年前からブームになっているそうで、YouTubeにも「作ってみた」動画がたくさんアップされています。
【第2位】
『科学の実験 あそび・工作・手品 (小学館の図鑑NEO)』<ガリレオ工房(指導・監修)、伊知地国夫(ほか写真)/小学館>
子どもの興味を引きそうな科学実験、最先端の科学遊び、工作、手品などをわかりやすく紹介しています。約180種類も掲載されているので、わが子の興味にヒットするものがきっと見つかるはず。本誌と連動したDVDがついているのもわかりやすいポイントです。
【第3位】
『ワクワク! かわいい! 自由研究大じてん 女の子にピッタリの実験 観察 工作 調査 レポートのかき方もわかっちゃう★』<成美堂出版編集部(編)/成美堂出版>
「きれい!」「楽しい!」「かわいい!」をキーワードに章立てされているので、とくに女の子には親しみのわく構成になっています。「カレーのもとは何?」「サイダーを作ろう」など、身近なテーマも。実験や観察のやり方だけでなく、まとめ方もわかりやすく解説されています。
夏休み最終日まで遊び尽くしちゃった子には、こんな奥の手も!
人気のある本は、ほかのお友達と自由研究課題がかぶってしまうかも? と心配なら、第4位以下の本もぜひチェックしてみてくださいね。
【第4位】
『ゲーム&動くおもちゃ工作小学生 遊べる! びっくり!』<学研プラス(編)/学研プラス>
ガチャガチャマシーンやロボットなど、動くおもちゃを工作で。半日くらいで作れる手軽なものもあるので、夏休み最後の追い込み時期にもよさそうです。
【第5位】
『DNAを調べよう(自由研究おたすけキット)』<学研プラス(編)/学研プラス>
身近な食品や口腔細胞からDNAを取り出して、観察できるキット。まとめ方の実例レポートまでついた、至れり尽くせりの内容です。
【第6位】
『小学生の自由工作パーフェクト 低学年編1・2・3年』<成美堂出版編集部(編)/成美堂出版>
身近なものでできる、48種類の工作を紹介。フリスビーや万華鏡など遊べる工作もあるので、自由研究だけでなく雨の日のお家遊び用にも役立ちそうです。
【第7位】
『小学生の自由研究パーフェクト 5・6年生』<成美堂出版編集部(編)/成美堂出版>
自由研究のやり方、まとめ方のヒントを掲載。実験・工作・観察・調査など4つのジャンルに分かれています。「高学年らしいやや難度の高い内容を」と考える親子におすすめ。
【第8位】
『自由研究まとめつき なりきり! YouTuber実験 小学生』<左巻健男(監修)、学研プラス(編)/学研プラス>
コーラを噴射させたり、特大ゼリーを作ってみたり。ユーチューバーがよく動画でアップするような実験を紹介しています。関連コラムも載っているので、そちらも合わせてまとめればスムーズ。
【第9位】
『リサイクル・ネイチャー素材で作る 小学生のアイデア工作 改訂版』<蓮見国彦(監修)/学研プラス>
ペットボトルや牛乳パックなどのリサイクル素材、海や山で見つかる素材を使った工作のアイデア集。素材ごとに紹介されているので、作りたいものが探しやすいのもポイントです。
【第10位】
『ドラえもんの学習シリーズ ドラえもんの理科おもしろ攻略 自由研究アイディア集』<藤子・F・不二雄(キャラクター原作)、村山哲哉(監修)/小学館>
監修は文部科学省の理科の調査官である、村山氏。「残りあと1週間の場合」「あと3日の場合」「あと1日の場合」と、秒読み状態のピンチにもお役立ち!
工作は身近な素材を使った手軽にチャレンジできるものから、時間をかけて作る大作まで。それぞれの本の中で、バリエーション豊富に紹介されています。
科学実験は安定の人気で、第1位の”つかめる水”の本は2年連続で首位を獲得しているほどだそう。自分の口の細胞からDNAを取り出し野菜や肉と比較するなど、本格的なものもあります。子どもたちが大好きなユーチューバーがよく科学実験動画をアップしていることも、テーマの人気につながっているのかもしれませんね。
集計期間:2017年6月1日~2018年7月10日
集計方法:ハイブリッド型総合書店honto(丸善、ジュンク堂書店、文教堂とhontoサイトの本の通販ストア、電子書籍ストア)で販売カテゴリが「小学生」とされている書籍の中から「自由研究」「工作本」をキーワードに、全性別・全年代における購買冊数のランキングを抽出
文・鈴木麻子 編集・しのむ