外出は月1〜2回!? 1歳半の息子を家から出さない理由とは
ほっぺたに感じる風や緑の匂い、夕焼けの美しさと、子どもにはこの世界をダイレクトに感じてほしかったので、生後2〜3ヶ月後からはほぼ毎日のように散歩に連れ出していました。という経験もあったため筆者はママスタコミュニティへのとある投稿を目にしたときはとにかく驚きました! お子さんをめったに外出させたことがないという、ママからのものです。
『先日息子の1歳半の検診があり、「もっと外で遊ばせるように」と言われました。意思疎通ができるわけもないので、自分から公園や水族館に行きたいと言い出さないうちは、あまり外に出したくありません。防げるケガは防ぎたいし、大事に育てたいので基本的に家で遊ばせています。気分転換に出かける月1〜2回の外食のときだけ、外に出しています。そのおかげかまだ熱を出したことはないし、突発性発疹もありません。それなのに子育ての仕方を否定されたみたいで、落ち込みました』
「めったに外に出さない」というママに、驚きの声が続々!
もともとインドア派だったり公園などでの人づき合いがわずらわしいなど、たしかにあまり出かけたくない事情のある方もいますよね。子どもが病気になったりケガをするのは避けたいという、その気持ちもわかります。同様に考える、ママたちの声もありました。
『うちも今2歳半だけど、日焼けさせくないから外遊びはさせていないや。だいたい家にいる』
『私もあまり連れ出さないほう。1歳2ヶ月だけど病弱なほうだし、まだちゃんと歩けないし。口に物を入れちゃうから、児童館や公園に行くと気持ち悪いことになる。それに子どもを連れ出した先で見知らぬ人のそばで気を使いながら遊ばせるのが、苦手。ずっと隔離して育てられるわけじゃないから、自分でもこのままじゃいけないってわかっているんだけど。だから週の半分くらいは、お散歩や買い物には行くよ』
一方でこのトピックで圧倒的に多かったのは、”外に出していない”ことに驚く声でした。
『うちは雨の日だってカッパと長靴で、少し散歩する。楽しそうな顔が見たいもん。目をキラキラさせながら何か言っていて、かわいいよ。逆に家で何しているの?』
『大事に育てるのと、過保護に育てるのは別物だよ』
『1歳半なら、ある程度の意思疎通もできるのでは? 言葉は未熟でも、表情を見ればわかると思う。そもそも行ったことのないところに、「連れて行って」なんて言うわけないと思うけど』
『かわいそう。うちも1歳半だけど、毎日公園や庭でプールしてるよ。花や犬、遊具に車、外の世界に興味しんしんな時期だよ。幼稚園や保育園に行かなければそう病気はもらってこないから、病気にならないのは普通だよ。それより情緒の発達や、運動能力がちゃんと育つのかというほうが心配』
外遊びさせなかったら、こんなふうに……。先輩ママたちの後悔
「あまり外出しなかったので、後悔している」というママの声も、じつはたくさんありました。
『うちもあまり外遊びさせなかったから、公園に行ってもあれもこれも”怖い”と、あまり遊べない子どもになったよ。いろいろ大変だったから、反省した。絶対に小さいころから鍛えたほうがいいと思う』
『病気がちで外に行けない日が続いていた、うちの子。「もっと外に出して同年齢の子と遊ばせて」と言われていたのに、病気が怖くて。1歳半検診で言葉も少ししか出なくて、引っかかったよ。3歳になった今は言葉も増えて意思疎通もできるけど、ガマンするのが苦手。こんなふうにならないように、ある程度は外に出してあげたほうがいいよ。うちは最近ようやく体力がついてきたから、公園に行ったりで今までの分を取り返そうとしている』
『身内にそういう人がいる。意気込んでプレ保育の見学に行ったけど、自分の子はボーッと立っているだけ。ほかの子との違いに、衝撃を受けたって』
『うちは子どもも私も毎日外に出ているけど、近所に同じような人がいる。一日中DVDを観せているか、親に預けるかだって。もうすぐ2歳になるけど、ほとんどしゃべらないよ。たまーにゴミ捨てのときに会うけど、ボーッとしている。たしか同じように「発熱したことない」って言ってたな』
家の中にはない刺激が外にはいっぱい!閉じこもりはもったいない
1歳半といえば外からの刺激によってグン! と大きく成長できる時期。家に閉じこもっているのは、かなりもったいないようです。
『たまにはケガするのも、勉強。これをしたからケガしたんだ! って学んで、次から気をつけるようになっていく。今の季節なら海やプールの水遊びで水の感触を覚えたり、夏は暑いということを身体で覚えさせてあげないと。せっかく四季のある国にいるんだから、季節ごとの風景を見せてあげようよ』
『外遊びって、大事だと思う。靴をはく、足裏から伝わる感触、外の空気、あたりのにぎやかさ、お友達との関わり方、はじめての遊具、砂場や落ち葉の感触。いろんな刺激があったほうが脳も育つし、身体もきたえられる。外に行ってみたい! って思わないのは、外の楽しさを知らないからだと思います。お子さんはしゃべれなくても、もういろんなことに興味を持てる年齢だと思いますよ』
『4歳くらいでブランコに乗って、大ケガする子が多いらしい。1〜2歳から乗っていれば”怖い”という感覚が先にくるけど、ある程度大きくなっていると過信して事故になる。ケンカだって、いきなりすると力加減がわからない。お散歩は日や風に当たる以外にも、歩行者や自転車の危険性、他人との関わりを学ぶ場でもあるよ。子どもを大事にしたいのならなおのこと、早くから経験させたほうがいいよ』
『ブランコの近くにいたら危ない、滑り台を逆走すると危ない、ジャングルジムでふざけると危ない。外遊びをしないと、危機管理能力もつかないよ。子どもを大切に思う気持ちは、みんな同じ。大事な我が子だからこそ、外遊びをとおして学ばせることがいっぱいあるよ。外は楽しいってこと、教えてあげて』
乳幼児期は、母親や父親など特定の大人との間に愛着関係を形成する時期です。一方で複数の人とのかかわりを深め、興味・関心の対象を広げ、認知や情緒を発達させていく時期でもあります。幼児期には、周囲の人や物、自然などの環境とかかわりが増えていくことになります。
子どもを大切に思うのであれば、それぞれの家庭によって子育てに”間違い”ということはないと思います。とはいえせっかく身体も中身も大きく成長しようとしている時期。外の空気を毎日感じて生活リズムを整えることだってできます。多くのママも言っていたように、太陽の光を浴びないと、強い骨を作ったり、関節をしっかり作りにくくなるという不安も。ずっと家の中にいるだけでは、体力の面でも心配がつきまといます。
また、親とのコミュニケーションとは違う刺激を与えてくれるのが、同年代の子どもです。子ども同士の関わりがなければ、他者への興味もわきにくいかも。小さな子が外に出かけて得られることは、ママが想像する以上にたくさんあるのです。
毎日出かけるのが難しいのであれば、2〜3日に一度散歩に行くのでも、近所のスーパーまで10分歩くだけだってOK。外出がおっくうなら、お庭やベランダだってかまいません。家の中にはないものが、外にはたくさんあります。とある先輩ママが言うように、きっと我が子の「今まで見たことのなかった表情が見られる」はずですよ。
文・鈴木麻子 編集・しらたまよ イラスト・Ponko
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