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家庭科必修世代の夫は家事に積極的?増加する「共働き世帯」の理想的な家事スタイルとは

※2018年6月時点の情報です。

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1980年代は専業主婦世帯が多く、共働き世帯の約2倍でした。しかし1990年代後半に共働き世帯が専業主婦世帯数を超えた後は増加の一途を辿っています。2017年には共働き世帯が1188万世帯で、専業主婦世帯の約2倍となりその数は年々増えています。そして第1子を出産後に仕事をしているママが年々増えている現状があります。子育てと家事の両立に加え、仕事もとなるとママは大忙し。パパにも家事や育児を協力してもらえたら、ママは身体的にも精神的にも楽になりますよね。

参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2017年」
参考:公益財団法人生命保険文化センター「出産後、仕事をしている妻はどれくらい?」

この度、花王株式会社「生活者研究センター」では家庭科必修世代である20~30代の夫婦に着目したアンケートを実施しています。2006年と2016年、2017年の3回はインターネット調査を行い、2017年には首都圏で家庭訪問調査も行っています。そして調査から「家庭科必修世代の夫婦では夫の家事担当割合が上昇している」という結果が出たといいます。

家庭科必修世代の夫婦では「できる人」が「できるタイミング」で家事を行っている!

家庭科は今でこそ男女が同じように学んでいますが、昭和の頃は中学校や高等学校では女子を中心に学んでいた教科です。平成元年に改訂された学習指導要領では、教育内容に男女の差を設けない“家庭科の男女必修化”が導入されました。平成元年以降の家庭科必修世代である男性がパパ世代になり、家事に協力してくれる方が増えているのかもしれませんね。

参考:文部科学省「高等学校学習指導要領のこれまでの改訂の経緯」

2006年と比較し、担当する家事が増加!夫の担当は「掃除」や「洗濯」全般と「食事の後片付け」にまで拡大

2006年に20~30代の夫が主に担当していた家事は「ごみ出し」「浴室掃除」「資産・家計の管理」などが他の項目よりも多くなっています。そして10年後の2016年に行った調査ではすべての項目で夫が担当する割合が上昇していることがわかります。夫が担当している家事は「掃除」や「洗濯」全般と「食事の後片付け」などにも広がっています。

家事のやり方を話し合い、「わが家スタイル」を決めたら効率が良くなった

インタビュー調査で20~30代夫婦では家事は「目指す暮らしのための大切な仕事」ととらえて、暮らし自体をマネジメントする感覚で家事をこなす様子が見られたそうです。はっきりと家事分担を決めるのではなく、自分たちが「目指す暮らしのゴール」を夫婦で共有して、できる人ができるときに家事をシェアするというスタイルへ変化しているのだとか。お互いにストレスを感じないように家事のやり方を話し合ったり、家事代行サービスや自動食洗機などの家電製品を利用することで家事の負担を減らしたりしながら”わが家スタイル“を決めて効率化させることができているそうですよ。

パパはいくつ当てはまる? 家事分担チェックをやってみたママたちの声

ママスタコミュニティでは金沢市の家事分担チェック表をもとに、パパがどのくらい家事に協力してくれているかやママたちの思いがコメントとして寄せられています。

『4つか良くて5つかな?でも毎日小言がひどい』

『たくさんやってもらってる人って、旦那さんがちゃんとした人なんだろうな。うちは何かやってもらっても大雑把で適当だし、結局やり直したり周りを汚されたりして私の仕事が増える。自分できれいにやったほうが精神的に楽』

『旦那は毎朝、トイレ掃除玄関掃除してる』

『家事全くしないくせに、自分の車の洗車だけは半日かけて行う』

『フルタイム、共働きで20くらい。たまにやってくれるのも含めて』

『分担はしてないけど頼めば全部できる。やれる人がやるって感じ』

『夫がよく行う項目としては29項目。でも、ちゃんと分担してる訳じゃない』

パパが協力してくれているという方と、あまり協力してくれないという方がいらっしゃいますね。家事分担チェックを行ったママたちからは少ない方だと0個、多い方だとほぼ全部にチェックがついたというコメントが寄せられています。家事分担チェックの数が少なかったママはもう少し協力してほしいという気持ちを旦那さん伝えられずにいるのかもしれませんね。

パパが家事に協力してくれたらママが1人でやるよりも効率が良くなりますし、何より助かりますよね。夫婦でお互いを思いやりながら「目指す暮らしのゴール」を共有し、できるひとができるタイミングで家事をする臨機応変な家事シェア・スタイルを目指してみませんか。

文・藤まゆ花 編集・横内みか

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