パンダに癒やされ、パンダに学ぶ。かわいいお勉強本が登場
1歳のお誕生日でまたまた注目を集めている東京・上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン」を筆頭に、世は何度めかのパンダブーム! ぽてっとした体型のせいか、垂れ下がって見える目のせいか、とにかくパンダって理屈抜きにかわいいですよね。動物園に行くお目当てはパンダ! という親子も多いはず。
そんなパンダがいっぱい、さらにお勉強までできちゃう本が発売されました。
170点以上のパンダ写真と、200語以上のことわざ・慣用句を収録
6月8日(金)に発売されたのが、小学生向けの学習参考書『パンダでおぼえる ことわざ慣用句』。慣用句やことわざはストーリーや絵で見たほうが子どもには理解しやすいので、人気キャラクターが出てきたりマンガ形式になっていたりする本も多々あります。この本がそれらとちょっと違うのは、ことわざ・慣用句に合わせたイラスト・写真を用意したわけではなく、もともとある写真自体にことわざ・慣用句を合わせたという点。ですから「ちょっと無理やり?」なものもあるわけですが、そのゆるさが逆にジワジワおもしろく感じられてしまうのです。
かわいいパンダの写真と、それにぴったりのことわざ・慣用句が並んでいます。その中身をいくつかご紹介しますね。
哀愁ただよう二頭身の背中は「肩を落とす」。ごろりと横になった姿は、「果報は寝て待て」です。
赤ちゃんパンダが大人パンダのマネをして、竹をかじっていますが……かたい! で、「歯が立たない」。
いつでも困り顔に見えるパンダですが、「頭を抱える」。短い手で抱えているところがたまりません。
こちらも困り顔シリーズです。あきらめちゃって「さじを投げる」。
無邪気な子パンダは、いつだってストレートです。「耳が痛い」。
パンダ見たさにページをめくるうち、知識がいつのまにか身につくかも
ちょっと難しめの「光陰矢のごとし」「虫の居所が悪い」などの言葉も収録。国語の教科書に出てきたり多くの辞書で扱われたりする、重要度の高いことわざ・慣用句が盛り込まれています。言葉の数は慣用語句を含めて201語。
似ている意味や反対の意味の言葉も、ばっちり収録されています。使い方の例文もすべてパンダ絡み。編集者の気合いが伝わりますね!
さらに「国語」だけでなく「理科」の要素もあるのが、この本。「パンダはなぜ木に登るの?」「竹を食べるのに適した手の形とは?」など、パンダの生態も掲載されています。監修を手がけたのはあの大人気本『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)でおなじみの、今泉忠明先生です。
使われている写真は、上野動物園の隔月刊フリーマガジン『みんなの上野動物園』などを手がける動物専門写真家・福田豊文さんが撮影したもの。
ふたごの赤ちゃんパンダ「桜浜」「桃浜」(和歌山・アドベンチャーランド)を中心に、表情豊かなパンダの写真がたっぷり収録されていますよ。
ママと息がぴったり! 「あうんの呼吸」
めちゃくちゃうれしそう! 「心が弾む」
言葉がまだよくわからない小さな子でも、かわいいパンダがいっぱいの写真集として楽しめます。眺めるうちにいつまにかことわざを覚えてしまって、ママびっくり! なんて日もやってくるかもしれませんね。
定価:本体1,200円+税
発行所:(株)学研プラス
文・鈴木麻子 編集・しのむ