これなら習慣化しやすい!玄関から始まる「5つの片付け習慣」
「片付けの習慣をつけるためには、まずは玄関から」と話すのは、整理収納アドバイザーの江間みはるさん。「玄関をあけてからリビングに移動するまでに“5つの片付け”を習慣としておくと、ランドセルなどの荷物の片付けから、連絡帳などの受け渡しまでがスムーズにできるようになります」とのこと。具体的な方法を伺いました。
帰宅後すぐに行う片付けは習慣化しやすい
家の入口は玄関です。それと同時に、玄関は「片付け習慣化」の入り口でもあります。自宅に帰ってすぐに行う片付けは習慣化しやすく、毎日繰り返し行うことで無意識にできるようになります。玄関から帰ったらやるべきことは、次の5つ。
①靴を下駄箱に置く
②うがい、手洗いをする
③ハンカチを洗濯カゴに入れる
④ランドセルを片付ける
⑤プリントや連絡帳を親に渡す
普段、無意識に行っている子どもも多いかもしれませんが、あえて順番をつけてあげると一連の流れを覚えやすいと思います。小学生の子の場合は、週末に「上履きを洗う」というのを付け加えるのもいいでしょう。
声掛けしながら子どもと一緒に行動
大切なことは、この「5つの片付け」を習慣化すること。子どもが慣れるまでは①~⑤を言葉に出してあげながら、一緒にやってあげましょう。少し慣れてきたら「今①番やったよね。次は何をするんだっけ?」と、子ども自身が次に何をやるべきか考えられるようにしてあげるといいですよ。一連の流れを1枚の紙に番号を振って書いてあげ、それを玄関の壁、脱衣室などに貼ってあげるのもいいかもしれません。
忘れたときは声かけをしてフォロー
習慣化するまでにはしばらく時間がかかるかもしれませんが、忘れたからといって「忘れたでしょ!」とせめ立てないように気をつけてください。子どもは「やりなさい!」といわれると嫌になってしまうもの。できるだけ「自然に習慣化できた」というように、さりげなく声かけをしてフォローしてあげるようにしましょう。
親が子どもに残せるものは「良い習慣」
以前、育児休暇中の保健師さんにお会いしたときにこんな言葉をいっていました。「親が子どもに残してあげられるのは、習慣を身に付けさせることぐらいですよね」。私はこの言葉が忘れられません。子どもには良い片付け習慣を身につけさせてあげたいものです。
取材、文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko