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中尾明慶:第3回 保育園の子どもたちに「パイナップルくん」って呼ばれてるんです

ドラマ『奥様は、取り扱い注意』、映画『今夜、ロマンス劇場で』など、数多くのドラマや映画に出演されている、俳優・中尾明慶さんがママスタに登場です。現在は4歳の息子さんのパパです。

インタビュー3回目は、中尾さんがパパになって変わったこと、理想の父親像についてのお話を伺っていきます。息子さんのお話をするときの中尾さんは、とても優しいパパの表情をしていました。

パパになったことで、ご自身の中で変わったなと感じることはありますか?

中尾明慶
自分では全く自覚していないんですが、周りの人からは「優しくなった」と言われます。昔からの友だちとかもそう思うみたいですね。

少しトゲトゲしている時期はあったけど、優しいとか丸くなったとか言われると、不思議な気持ちになります。親になると、そんな風に少しずつ変わっていくものなんですかね。僕的には、今でもイケイケのつもりなんですけど(笑)。

意識して変えた部分はありますか?

明日どうなるかわからない仕事をしているので、生活面とか、お金を稼がなくちゃいけないことに関しての考え方は変わってきたかもしれないですね。育てあげなくてはいけない存在ができたから。自分1人だったらなんとかなるけど、家族を持ったからにはその部分に対しての意識は変わらないとね。

あと、子どもがいないと気づけなかったことに気づけるようになったと思います。例えば、電車やエレベーターでベビーカーを押している人が困っていたら、手伝うとか優先するとかね。お年寄りに対してはそういう意識があったけど、子どもを連れている人の大変さは、子どもを持ったことで初めてわかるようになりました。
息子が生まれてからは、自分の子ども以外もすごくかわいく感じるようになりました。見える世界が変わったなとは思います。

中尾さんは、息子さんのお友だちから人気がありそうですよね。

そう! 保育園の友だちも含めて、意外と子どもたちの中で人気者なんですよ(笑)。

実は僕、保育園の子どもたちに「パイナップルくん」って呼ばれてるんです。保育園のお父さんたちは基本スーツなんですけど、僕、夏に一度、パイナップルのイラストのTシャツを着て息子を送迎したことがあるんですよ。きっと、僕の恰好は子どもたちにとってインパクトがあったんでしょうね(笑)。それから、「パイナップルくん!」と呼ばれるようになりました。

送迎の5分ちょっとの時間ですけど、僕の顔を見ると子どもたちがみんな走ってきてくれて、一緒に遊ぶんです。息子もそれを喜んでくれてるから嬉しいですよ、
中尾明慶

息子さんも喜んでくれると、パパとしては嬉しいですよね。そんな中尾さんの“理想とする父親像”とはどんなものですか?

怒るべきことは怒らなきゃいけないけど、ある程度どっしり聞いてあげられる器を持った父親でいたいなとは思います。

自分の父親はすごく怖くて、いわゆる昭和のお父さんだったんですよね。父親のことは、尊敬してるしありがたくも思うんですけど、僕はそことは違うところへ進みたいというか……。

小さい頃、自分が悪いことをしても父親が怖すぎて言えなかったんですよ。「正直に言え」と言われても絶対怒られるのがわかってるし、本当に怖かったんですよね。

もちろん悪いことをしたら怒るし叱ると思うんだけど、「ただ怖い父親」にはなりたくないというか。子どもがどういうことを考えて、どうしてそうしたのかを、ちゃんと聞いてあげられる父親でいたいなとは思います。

ご自身が父親になったことで、お父さまに対して感じることはありますか?

僕の実家は共働きだったんですけど、家のことは全部母親がやっていたんですよね。家事も育児も、ある程度一緒にやっている僕からすると、「あれ? あの当時のおやじって何にもやってなかったじゃん」って。

「お父さん」の育児への関わり方は、時代とともに変化していますよね。

確実に、昔のおやじより僕のほうが子育ても家のこともやってますね。これは、時代が変わったということなんですかね。

料理の支度、片づけ、洗濯は全て母親が1人でやっていました。今になって考えると、母親のすごさを感じますよね。

おやじは基本的にテレビの前で横になって、煎餅とかスルメとか食べてる姿ばかり思い出すんです。たまにキャッチボールをしてくれるくらい。だから、「俺のおやじ、なんにもやってなかった説」が今になって浮上してきています(笑)。

そういう記憶を思い起こして、子育てに対しての気持ちに変化はありましたか?

自分が父親になって初めて気づいたことではあるんですけど、僕にもおやじと同じ要素はきっとあるんです。それこそ、息子が生まれたばかりの頃は、おやじのようだったかもしれないなと思うことはあります。

そんな俺に小出しにいろいろ教えてくれる妻がいて、気づけばいろんなことができるようになっていました。今では「俺、けっこうやれてるな」と思います(笑)。


保育園でも子どもたちに人気者の中尾さん。育児、家事に関わるようになって、パパとしての意識が行動も変えてきたようですね。次回は、中尾さんの考える「子育て」について、お話を伺っていきます。お楽しみに。

取材、文・上原かほり 撮影・chiai

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