月3万円の出費増でも家族旅行に行ける。わが家の「年間予定表」の作り方 #あきの家計簿
「卒園や入学準備、謝恩会など、2月3月はお金がかかるし、4月になったら新しい子どもの習い事の月謝がかかってくる。せっかく先月まで家計簿がうまくいっていたのに、臨時の出費が重なりすぎて大変」という方はいませんか。こんなときは、家計の年間予算表を1枚作っておくと便利です。『年1回見直すだけ!ラクして貯まる!あきのズボラ家計管理』の著者であるあきさんにお話を伺いました。
年間予定表で1年間のお金の流れを把握する
新生活が始まる春。入園、入学などでお金の流れが変わることから、家計簿と向き合う人が増えるころかもしれません。家計を見直すにあたり、家計の年間予算表を作成しておくと、1年間のお金の流れが把握できてとても便利ですよ。わが家の場合は、毎年年度初めに1年分の予算を組み、その予算以下になるように毎月やりくりしています。具体的には、エクセルを使って以下のような一覧表を作っています。
年間10万円増でも大丈夫な計画を立てる
表には、住宅ローン、マンションの管理費、電気、ガス、水道などの固定費から、食費、日用品などの流動的なお金もおおよその金額を書き込んでしまいます。このとき予算をぎりぎりにしてしまうとあとで足りなくなってしまい、結局修正しなければいけないなんてことになりかねないので、ある程度余裕を持った金額を設定しておきましょう。目安としては「年間10万円くらい支出が増えてしまっても大丈夫」というくらいにして組んでおくと、いざというときに慌てなくてすみます。
新生活を始めるタイミングで切り替えるとスムーズ
セクセル表の金額は、一般的な家計をイメージしたものであり、我が家のデータとは違いますが、その分みなさんの生活に近いのではないかと思います。この表は、見やすいようにエクセルを使ってフォーマットを作成していますが、手書きでノートなどに書き出しても大丈夫です。家計簿をつけ始める時期は、子どもがいる家庭なら入園や入学のタイミングに合わせて4月スタートにすると、年間の予算が立てやすいです。ただ、5月6月など、途中の月になってしまっても、大丈夫。その場合は12カ月ではなく3月までの残り11カ月間、10カ月間にするなど、臨機応変に対応してください。
幼稚園入園で月3万円の出費増。我が家の変更点
4月になり、入園や入学、新しく習い事を始めるなど、お金の流れも変わります。そんなときは家計簿の年間予定表も変更してください。新年度にあたり、わが家では大きな変更点は以下の通りです
●三女幼稚園入園→新たに幼稚園の費用が月約3万円加算。
●今年は車検→7年目の車の車検があります。
●夫小遣い→月数千円増額。
●食費→月1000円アップ。
●日用品→月2000円ダウン(オムツがなくなったので)。
今年から三女が幼稚園に入園するため、毎月3万円の出費増となります。そのためこれから3年間は気を引き締めていく必要があります。家庭によっては「毎月3万円もかかるから、旅行などのレジャーは当分行けないわね」ということになるかもしれませんが、そこは大丈夫。ちゃんと年末年始に予算15万円で旅行の予定をいれました。
出費増でも年末年始の家族旅行は予算を減らして続行
我が家は子ども3人を含む5人家族なので、なかなか大きな旅行には行けないのですが、毎年1回、年末年始のお楽しみにと1年間の計画の中に予算取りをしているのです。ただ、末っ子が幼稚園に入園するため、予算は去年よりも少なめです(笑)。そんなところでバランスを取りながら計画を立てると、毎月3万円の出費が増えても、例年通り家族旅行に行けるのです。この変更点を上記の表に反映させ、1年間の家計の予算表にしておくと、「今月は○○でいくらかかる! どうしよう~」なんてことがなくなり、とっても便利です。
成功率100%!?年間予定表のチェックポイントは
年間予算表でチェックするポイントは、以下の8点。しっかりとチェックすることで、1年たった時にはしっかりとお金が貯まっているのです。
●基本の引き落としで、特別費(口座引き落とし)を除いた金額をチェックする
●特別費込みの引き落としの金額をチェックする
●銀行支出合計をチェックする
●特別費をのぞいて計算した基本の生活費をチェックする
●特別費をいれた現金支出合計額をチェックする
●支出合計をチェックする
●収入から、支出合計を引いた収支をチェックする
●家計簿をつける時は、毎月支出合計以下の支出になっているかをチェックする
「エクセルで年間予定表を作るのがめんどくさい」と思う方もいるかもしれませんが、最初にひと手間かけることで毎月のお金の管理がぐんと楽になります。新生活が始まる今の時期にお金との付き合い方を見直してみませんか。
『年1回見直すだけ!ラクして貯まる!あきのズボラ家計管理』
発売日:2018/2/1
出版社:実業之日本社
取材、文・長瀬由利子