買い物カゴの軽さに育児の終わりを感じた……ある校長先生の言葉が泣ける
卒業や入学、進級など、涙と笑顔が入り混じる春。別れと出会いを繰り返しながら大人の階段を駆け上がっていく子どもたちの姿に、嬉しさと寂しさを感じるママも多いのではないでしょうか?
節目節目で改めて感じる子どもたちの成長に「大きくなったなぁ」なんて目頭を熱くしつつも、まだまだ続く子育てに心配が尽きないですよね。
ママスタコミュニティに寄せられた、とある中学校の校長先生の言葉をご紹介します。
子どもと向き合う「今」に精一杯で絶賛子育て真っ最中の私たちに、先輩ママからの大切な言葉が響きます。
軽くなった買い物カゴに気づく、あの日あの時の愛おしさ
これは、とある中学校の校長先生が卒業式のときにお話しされた言葉だそう。
子育てが落ち着いた校長先生は、いつもの通りに買い物をしているあるとき、いつの間にか軽くなった買い物カゴに気づきます。
『子育てが一段落した私、いつの間にか買い物カゴの中は主人との二人分の食料だけ。
軽くなった買い物カゴ、左手につないでいた小さな手もない』
子育てをしているときは、あまりの重さに片手で持つことすらはばかられた買い物カゴ。カートにカゴを乗せ、多い日には上下の買い物カゴいっぱいに食料が詰め込まれることもありました。
片手には子どもの手をしっかりと握り、もう片方の手で食料を入れたりカートを押したり。「手がもう1本あれば良いのに……」なんて思ったこともあったでしょう。
『あんなにカートいっぱいパンやら飲み物やら入れて、子どもを注意しながら必死になって買い物していた日々が今では懐かしい。
買い物帰り、夕日を見ながらもうあの日々は帰って来ないのだと思うと涙が出そうになった。
あの忙しくて気が狂いそうな、でも愛しかった日々』
お財布の中の予算とにらめっこしながら、買い物カゴに入れられていく食料たち。
特売の日には浮足立ち、野菜高騰の日には眉間にしわが寄り、子どもの成長期には重たい牛乳を何本買ったことでしょう。
お菓子コーナーで立ち往生する我が子をどうやって動かすか悩んだり、あらかじめ「今日はなにも買わないからね!」なんて念を押してみたり。幾度となく繰り広げられた「買って!」と「ダメ!」の攻防戦もいつの間にかなくなりました。
子どもが店内で迷惑をかけないように目を配り続けた買い物時間。「たまにはひとりでゆっくり買い物したいな」「またコレを買うのか……」と思いながら、その余韻にゆっくり浸っている暇もないくらい慌ただしく過ぎていった毎日。
買い物カゴに詰められた食料の重さは、ママが背負っている責任の重さ、忙しさの重さでもあるのかもしれません。
それでも、たくさんの食料をカゴに入れる瞬間にママが思い浮かべるのはやっぱり、家族の笑顔でした。
終わったからこそ言える「子育ては、人生の中のほんのわずかな期間」
最後に校長先生は、こう締めくくります。
『お母さんたちはまだ後少し子育てが残ってます。
大変な事はまだまだあると思いますが、お子さんがお母さんを頼ってくれるのもあと少し。
人生の中のほんの僅かな期間なんですよ。
子育ての日々大事にしてください』
こんな何気ない買い物のワンシーンですら、懐かしいと愛おしむ日がくる子育ての卒業。買い物カゴの重さも、過ぎてしまえば宝物なのです。
もちろん、出口の見えない「今」が大変なママたちにとっては、いま言われてもピンとこない言葉もたくさんあるでしょう。それでも、そんな忙しく大変な日々だからこそ、子どもと一緒にスーパーへ行ける「今」を、山盛りの買物カゴの重さにめげそうになるこの「時」を大事にする……そういう想いが大切なのかもしれませんね。
校長先生の言葉が、どうかママたちの笑顔に届きますように。
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