いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

manga

赤ちゃんへの負担はあるの?早期の検査が重要な「新生児聴覚スクリーニング」とは #ママが気になる子どもの健康

出産後、入院中に赤ちゃんに行う「新生児聴覚スクリーニング」という検査をご存じですか? これは生まれてすぐの赤ちゃんの耳の聞こえを確認するものですが、この検査について実は詳しく知らない……というママも多いかもしれません。ママスタにも、この検査についてよくわからないために産後不安な気持ちのママがいました。

『今、出産して入院中です。赤ちゃんの聴覚スクリーニング検査を昨日と今日で4回ほどしました。しかし毎回、子どもが寝なかったり動いたからできなかったと言われ、また明日やります。赤ちゃんの体には負担や悪影響がないのかが気になります』


体を休める必要のある時に、子どものことが不安で休めないのは辛いですよね。今回は、「新生児聴覚スクリーニング」についてご紹介します。

早期に検査することが重要!「新生児聴覚スクリーニング」

目に見えないため気づかれにくく、言葉の遅れから発見されることの多い「難聴」。全国の精密聴力検査施設を受診する赤ちゃんは、1年間に約4000人(国内出生数の約0.4%)います。このうち約1000人(国内出生数の約0.1%)に両耳難聴が発見されます。また、ほぼ同じ人数の赤ちゃんが片耳難聴と診断されます(平成 28 年時点)。

両耳難聴の子どもでは、早期に発見して補聴器を装用し、早く聞く力や話す力をつける練習(早期療育、教育)ができると、話をする力やコミュニケーション能力を高くすることができます。

主に行われている「2つの検査方法」

これまで、先天性難聴は3歳児健診時などに「ことばの遅れ」などで発見されていました。しかし現在は出生後すぐに検査で調べることができます。生まれてすぐの赤ちゃんは言葉を話せないため、耳の聞こえはコンピュータにでる反応によって調べます。現在使われている方法は主に2つです。

自動耳音響放射(自動OAE)

耳から音を入れると内耳から反射音がでるという現象を利用して調べるものです。外耳道(耳の穴の入り口から鼓膜に達するS字状の管)に挿入する部分から出された音に対して、耳の最も内側の蝸牛(内耳にあり聴覚を司る感覚器官)が反応し、一部外耳道に放射される音を検出しています。検査方法も痛みはなく、数分程度で終わります。

自動聴性脳幹反応(自動ABR)

音を赤ちゃんに聞かせ、脳からの電気的反応を調べるもの。電極を 3 か所(前額部中央、項部中央、肩または頬部)に貼って両耳にイヤカップラー(使い捨てのイヤホン)を装着する機種と、電極とイヤホンが一体化していて乳様突起部(耳後部)と頭頂部に装置をあてる機種があります。いずれの機種もささやき声程度の強さの音をイヤホンから聞かせています。こちらの検査も痛みはなく、数分程度で終わります。

「新生児聴覚スクリーニング」再検査になってしまったら?

スクリーニング検査は多くの赤ちゃんを効率的に検査するために開発された簡易検査で、これによって最終判断が出るものではありません。耳に羊水が残っていたり、耳垢がつまっている場合なども、「要再検」となるしくみになっています。いずれにせよ、「要再検」となった場合は直ちに専門医のいる大きな病院で精密検査を受けるようにしてくださいね。

聴覚スクリーニングは安全なの?赤ちゃんへの負担とは

冒頭のママの声にもありましたが、赤ちゃんにとって安全な検査なのかが気になるところです。実際に「自動ABR(自動聴性脳幹反応)」という検査をしている様子を映した動画があります。それを見ると、検査は赤ちゃんが眠っている間の1分から数分のうちに終わり、赤ちゃんは泣くこともなく終了。この間痛みもなく、身体への負担もないそうです。
▼実際の検査の様子はこちら

赤ちゃんの耳の聞こえを確認する大事な検査である「新生児聴覚スクリーニング」。赤ちゃんへの負担や痛みもない検査なので、入院期間中はママも心配しすぎることなく過ごせるといいですね。

 

文・山内ウェンディ イラスト・んぎまむ

関連記事

お薬きらいの子どもに苦戦!子どもに粉薬をのんでもらう「3つの方法と注意点」 #ママが気になる子どもの健康
お子さんは粉薬を嫌がらずに飲んでくれますか? 食後に飲ませたら食べたごはんまで全部戻しちゃった……など、子どもにイヤイヤと粉薬を拒否され、苦戦しているママもいらっしゃることでしょう。ママのみなさん...
2018年は「インフルエンザB型」に要注意!医師が教える「インフルエンザ予防」と子どもの「異常行動」への対処法
「予防接種(ワクチン)を打つ」「人ごみには行かない」「手洗いをする」など、インフルエンザから家族を守るために、ママも神経をすり減らしていることでしょう。 厚生労働省「国内のインフルエンザウイ...
2018年も猛威を振るう「インフルエンザ」予防接種は打つべき? 家庭で予防する「5つの感染対策」
インフルエンザが流行する季節、幼稚園や保育園などでお子さんが病気をもらってこないかどうか、心配ですよね。週末も感染を懸念し、人の集まるような場所を避けてしまうご家庭もあるでしょう。お家での手洗いな...