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「3人目を産みたい」気持ちを阻む3つの「現実」とは?


「3人目が欲しいな」と思いつつ、さまざまな不安が胸をよぎり、悩んでしまう人もいると思います。筆者も結婚当初は、「子どもは3人」と考えていましたが、2人の男の子を育てている現在、「3人目どうしようかな……」と悩み始めています。

「2人もいるのにどうして3人目が欲しくなるの?」と疑問を持つ人もいるでしょう。それは女性の本能ともいえるもの。ママスタコミュニティにも、3人目が欲しい理由について、ママたちの声が集まっていました。

『私も旦那も3人兄弟だから、もともと欲しかった』

『うちは上ふたりが女の子だったから、男の子ほしかった』

『理屈抜きで、ただ、子どもを産んで育てたいっていう、この気持ち』

理屈じゃなく、ただ子どもを産み育てたいという、思いの強さが伝わってきます。

しかし3人目を産むことへのハードルは、子育て中のママたちにとってはかなり高いもののようです。それはなぜなのでしょうか?

なぜ3人目が難しい?国の調査からわかった3つの答え

2015年の第15回出生動向基本調査によると、夫婦の理想的な子どもの数は平均2.32人だったのに対して、実際の子どもの数は平均2.01人でした。理想の子どもの数よりも実際の子どもの数が少ないということですね。

出典:国立生活保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」

さらに、理想の子ども数を3人以上としている夫婦では、理想通りの子ども数を持たない理由として、回答数が多い順から下記のように並んでいます。

「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」(69.8%)、
「高年齢で生むのはいやだから」(38.1%)、
「これ以上、育児の心理的、肉体的負担に耐えられないから」(21.0%)

これらの結果から、特に経済的負担、年齢的負担、そして育児の負担という3つが、3人目を産めない理由として挙げられるようです。

ママスタコミュニティでも同様の思いが寄せられていました。

『年齢と経済的理由で悩んでいる。今はよくても、中高大学で相当お金いると聞くし、諦めようと思っているけど……スパっと踏ん切りがつかない。お金さえあればもう1人欲しかったなぁ』

『頭ではわかっているけど、3人目が欲しい気持ちが抑えられない。諦めきれない。2人でもヒーヒー言ってる毎日なのに、どの口が言うんだって自分でも思うんだけどね』

『私も3人目で悩んでいます。今年35歳、旦那34歳、長男6年生、次男3年生。ここまで年齢が開いているし、やっと自分の好きなことができるようになった、また1からの子育て……と思うとなかなか踏み出せず……答えも出ず、モヤモヤしっぱなしです』

「3人目を産みたい」という想い ママたちが選んだ道とは?


3人目を産むか、産まないか。どうしても産みたいという気持ちを抱いて、理想と現実の間で悩んだママさんたちの体験談です。

3人目を産んだ方、実際のところは?

経済的負担、年齢的負担、そして育児の負担の重さという理由を乗り越えることができれば、産むという選択もできるでしょう。産むまで心配だったという人も、3人目を産んで良かったと感じることが多いようです。

『3人目産んだけど、めちゃくちゃ可愛いよ。でも、34で産んだけど20代で産んだ2人と違って体キツかった。産後も上の子の行事とかで新生児連れ出す事もある。頼る所が全くなかったら大変』

『3人目の育児は楽だし楽しいよ! 歳が離れてたらお世話もいっぱいしてくれるし、子どもたちの心が豊かになった。だけど、上の子たちがスポーツを始めたら末っ子は1日外で紫外線当たる場所にいるし、しっかり相手もしてあげられないし、保護者としての仕事も中途半端。遊びに行く時も楽しめる場所が違って困る。いい所もあれば悪い所もあるよ』

『悩んで3人産んだよ。年収は低いけど、お金はどうにかなっている。でも覚悟が必要。大学まで行かせるために、貯金、貯金。旅行とか娯楽に、ほとんどお金をかけられない。その生活を選んででも欲しいと思うかどうかだよね』

「3人目はとにかくかわいい!」という意見が圧倒的に多くありましたが、経済的な厳しさや育児の大変さを指摘するコメントも。その負担の重さを覚悟したうえで産むと決めることが大切なのかもしれません。

産まない選択肢をとった方の場合

さまざまな負担の重さから、気持ちを切り替えて「産まない」選択をした人たちもいます。

『経済的な理由。あと、子どもに手がかからなくなってきた中で、一から子育てするのは無理だと思ったから諦めた』

『習い事や塾や生活面で今いる2人の子どもに苦労かけたくないし、切り詰めた生活になるより、今の幸せを大事にしていこうと思う』

『私が三人目を諦めたきっかけは今いる子どもの声かな。「学童行きたくない、皆と一緒に帰って遊びたいし、お母さんにお帰りって言って貰いたい」「私が帰る時に家に居てよ」って言われた。それで踏ん切りついたかな』

産むのをやめたママたちは、自分だけの気持ちではなく、上の子たちの負担も気にしているようです。経済的にも、育児面においても、今いる子どもたちを優先したいという声が寄せられていました。

子どもを産むのは何人目でも大仕事で、簡単に答えが出せることではないですよね。どんな結論を出しても、家族の選択として納得できていることが重要です。筆者も3人目をどうするか、自分の気持ちだけではなく、さまざまな生活の負担を検討したうえで選択しようと思います。3人目で悩んでいるママたちのモヤモヤを晴らすカギは、自分たちの生活の理想と現実にしっかりと向き合うことにあるのかもしれません。

 

文・高村由佳 イラスト・加藤みちか

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
3人目が欲しいこの気持ちの乗り越え方
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