「次はお前だ……」春の新生活で起こった悲劇 #身の毛もよだつ恐怖の体験
ママスタコミュニティに寄せられた、ある体験談です。
投稿者のママが若かりし頃、春の新生活スタートに向けて「引っ越し」をするところから物語ははじまります。
新しい土地に新しい部屋。ちょっぴり不安もあるけれど、夢と希望に満ちあふれて上京した先に待ち構えていたのは……。
誰でも経験するであろう引っ越しで、いったい何が……? ぜひ明るい場所でお読みください。
※怖い話が苦手な方は読まないことをおすすめします。
はじまりは、1枚の「真っ黒なFAX用紙」
投稿者は高校卒業と同時に東京への就職が決まり、新生活に向けての部屋探しをしていました。しかし地方在住ということもあり、やりとりはすべてFAX。なかなか思うような物件にめぐり合えず焦りを感じはじめていたところ、知り合いの不動産屋さんからおススメの物件を紹介されます。
駅から近くて築浅の物件に、投稿者の女性は一目ぼれ。引っ越しの期限が迫っており、内見をしている余裕もなかったため、善は急げとさっそく不動産屋さんに入居の意思を伝えます。契約は郵送とFAXで済ますことになり、次の週には引っ越しがきまりました。
そして次の日、FAXで届いた物件の書類を見てその女性は驚きます。
送られてきたのは、全面真っ黒のFAX用紙でした。
そのときは「送信の不具合かな?」くらいに思い、もう一度再送してもらうことに。2枚目は問題はなく、あまり気に留めていなかった投稿者。
しかし、それが恐怖のはじまりだったのです……。
「次はおまえだ……」引っ越し当日に見た夢は……
引っ越し当日、不動産屋さんでカギを貰い新しい家に向かう女性。最寄りの駅には商店街やスーパーがあり、住みやすそうな街並みです。ウキウキしながら歩いていると、ふとお寺が多いことに気が付きます。
「仕事帰りの夜道は少し危ないかな……」と思いつつ、自分が住むマンションを見つけると、写真で見る以上に素敵な外観。ますます新生活への期待が膨らみました。部屋の中もキレイで、テンションがあがる投稿者の女性。
そして「ベランダからの景色はどうなんだろう」と窓を開けてみると……
ベランダのすぐ左下にはお墓が……。
一瞬気になってしまいますが、「これから仕事が忙しくなって寝に帰ってくるだけの家だし……」と、女性は考えないようにしました。
引っ越しには親戚に手伝いに来てもらいました。そこで親戚が、気になるひとことをつぶやきます。
「なんだか、ここに来る途中から頭が痛くて……」。
荷ほどきや家具の設置も、ひとり分なのでそこまで時間はかからず夕方には終わりました。
「今日から一人暮らしか~」なんて少しセンチメンタルな気分になりながらも、引っ越しの疲れもあり、早めに寝ることにした女性。
その夜、ある夢を見たのです……。
病院の待合室のようなところで投稿者が待っていると、担架で血だらけの女性が運ばれてきました。
その女性は足が切れており、担架が横を通り過ぎようとしたそのとき、女性がひとことつぶやきます。
「次はおまえだ……」
身代わりに?愛犬を襲った悲劇
そこでハッと目覚めた投稿者、身体は金縛りで動けません。
「どうしよう……どうしよう……」とパニックになり、あまりにもリアルすぎる夢を思い出しては恐怖に怯え、気が付くと朝になっていました。
「……ひとりでここにいたくない……」と思っているところに、お母さんからの着信。そこで驚愕の事実を告げられます。
昨夜、お父さんが愛犬の散歩をしているときのこと。突如走り出した愛犬が車に轢かれてしまったというのです。愛犬は何とか一命はとりとめたものの、足を怪我してしまいました。
投稿者は頭の中で、事故……足のケガ……そして、このコトバが。
「次 は お ま え だ」
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※「あの写真にうつる女の人はダレですか……?」#身の毛もよだつ恐怖の体験- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 私が体験した本当にあった怖い話し・・・
「もう住めない!」しかし恐怖はまだ残っていた
たった一晩のことだったけれど、投稿者の女性はもうこれ以上ここには住めないと確信します。これ以上ここにいると、とんでもないことが待ち構えている気がする……。急遽、親戚の家にお世話になることにして、部屋を引き払うことにしました。
必要な荷物は、親戚が車で取りに行ってくれるという言葉に甘え、嫌な胸騒ぎを抱えたまま部屋を出たその女性。昨夜の夢のリアル感が忘れられず、ただただ逃げるように立ち去りました。
しかし、最後まで恐怖はついてきたのです……。
荷物を取りに行ってくれた帰り、親戚を乗せた車が交通事故にあってしまいました……。
幸い、親戚にケガはなく荷物も無事に手元に戻りましたが、投稿者のママの胸の中には今でもいいようもない恐怖が残っているとのことです。
このたび重なった交通事故は偶然? それとも……。
もう二度とその地に足を踏み入れることがなかった投稿者の女性。あのまま、あの部屋に暮らし続けていたら、今ごろどうなっていたのでしょうか……?
春の新生活、くれぐれもお部屋選びは慎重に……。
文・編集部 イラスト・みとうかな