「スマホ老眼」も!目の使いすぎ、目の乾燥から体調不良に……眼科医が教える対策とは?
コンタクトレンズをしている、仕事でずっとパソコンを見ている、空いた時間にスマホを使い続けているなど、目を使いすぎて目の奥が重くなったり、目の乾燥に困っていたりする方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。参天製薬が行ったアンケート調査によると、目の疲れから、「家事や仕事への集中力ややる気が無くなる」「車の運転に支障が出る」 「頭痛がしてくるときがある」など、気分や体調にまで影響が及んでいる方がいるようです。
多くの方が経験し、体調不良まで引き起こすことのある「疲れ目」について、眼科医の先生が対策を解説しています。
近年目立つ2つの症状とは?
すみ眼科クリニック院長の藤井澄先生のお話しでは、「疲れ目」の原因はさまざまあるようですが、最近特に目立つ症状があるそうです。
『近年は、パソコンやスマートフォンが普及したことで、「目の酷使」が原因の疲れ目が増えている印象があります。最近は「スマホ老眼」という言葉も登場している通り、年齢が若いにもかかわらず、目の使い過ぎが原因で老眼のような症状が起きるケースもみられています』
「スマホ老眼」とは、長時間スマホを使用することで、夕方頃になると近いところが見えにくい老眼のような状態になることを言います。また、もう一つの症状「ドライアイ」も増えているそうです。
『目の乾きがひどい「ドライアイ」の患者さんは、右肩上がりで増えています。最近では、お子さまでも「ドライアイ」でまばたきが多くなってしまって来院されることがあるほどです』
「ドライアイ」が大人だけでなく子どもにも増えているとは驚きです。
疲れ目の見分け方は?
目がなんとなく疲れた、と感じることはありますが、自分ではその症状の原因が何なのかわかりづらいもの。その原因がわからないと正しく対処できませんよね。そこで先生に見分け方を教えていただきました。
『「目の酷使」が主な原因の場合は、目の奥が重たい、頭が痛い、ピントが合いにくい、目の前がぼやける、などの症状が出ることが多いです。逆に「目の乾燥」が主な原因になっている方は、目がごろごろする、目の表面がヒリヒリ・チクチク痛い、目を開けているのがしんどい、などの特徴があります。また、睡眠中ずっと目を閉じていたはずなのに、朝、目が開きにくいという人も「ドライアイ」 が進んでいる可能性があります』
「目の酷使」であっても「目の乾燥」であっても、基本的には夕方になればなるほど、どちらも症状が出やすくなるそうですが、本当に疲れている人、乾燥がひどい人は、朝から症状が出ることもあるようです。
自分の目の症状にあった対策を取ることが重要
藤井先生は、自分の目の症状にあった対策を取ることが重要だとおっしゃいます。
『自分の原因・症状にあった目薬を選ぶことが重要です。目薬によって 効果効能が異なるため、パッケージを確認したり、店頭で薬剤師さんに相談したりして、適した成分が入ったものを選ぶようにしましょう。また、「目の酷使」を自覚している場合は、パソコンやスマートフォンを使うときには適宜目を休ませる、「目の乾燥」を自覚している場合は、部屋に加湿器をつけたり、コンタクトの装用時間を短くしたりと、目薬を活用しながらも、日常の生活を見直すようにしましょう』
スマホを見すぎたと思ったら目を休ませたり、冬は外だけでなく家の中もエアコンで乾燥しがちなので 加湿器を使ったりすることが大切なのだそう。目薬は症状にあったものを選ぶことが重要なのですね。
目が疲れるとそれが原因で体調まで悪くなることもありますよね。育児や家事、仕事に毎日忙しいママだからこそ、家族のことだけでなく、ご自分の体調にもしっかり気を配ることを忘れないでくださいね。