あなたの「家事年収」は旦那超え!?気付いてもらえない家事も換算してくれる「シミュレーター」
子どもが脱ぎっぱなしの服をハンガーへかける、誰かが脱ぎ散らかした靴下を洗濯機へ入れる、いらないチラシをまとめる、空になったポンプボトルにボディソープを詰め替えるなどなど……一つ一つは些細な家事も、毎日続けば膨大な時間や労力がかかるもの。家族に気づかれないような「名もなき家事」を、ママたちは毎日黙々と行っていますよね。
そんな些細なものを含めた家事を年収に換算できる「家事年収シミュレーター」が大和ハウス工業のサイトで公開中です。普段行っている家事を年収に換算するとしたら……ママなら興味深いこちらのシミュレーターについてご紹介します。
家計のプロフェッショナルがプロデュースした「家事年収シミュレーター」
大和ハウス工業のサイトで公開中の「家事年収シミュレーター」は、普段行っている家事についてかかる時間を6段階から選択するだけ。家事の年収換算金額を調べることができるツールです。金額は内閣府の「家事活動等の評価について」を基に、家事代行サービスなど専門業者への依頼額を基準として参照。家計のプロフェッショナルである家計研究家の氏家祥美さんが算出した各家事の時間単価をベースとし、選択した家事に必要な時間から年収を計算します。通常の仕事とは異なり、毎日の家事には休みがないのため年収は365日で計算しているのだとか。
それぞれの家庭によって、個別の家事にかける時間が異なることから、共働き主婦の方を対象に調査を実施。家事ごとに平均時間を算出しているそう。シミュレーターでは家事ごとに1週間にかける時間の「平均時間」が目安として表示されます。「していない」という選択肢も含めて、1週間あたりにかかる時間を選択してみてください。
(代表的な家事のみの算出となり、すべての家事を網羅しているものではありません)
年収はシミュレーターで算出した額の2割増しで考えてもいいほど?
今回「家事年収シミュレーター」を監修した家計のプロフェッショナル、氏家祥美(うじいえよしみ)さんによると、監修する際に見た家事労働時間のアンケート結果で、驚いたことがあったそうです。
『共働き家庭の主婦のみなさんの家事労働時間のアンケート結果を見て驚いたことが2つあります。ひとつは、食事を作る、買い物をする、洗濯物を干すといった主要な家事の時間が短いことです。そこからは段取りを考え、極限まで時間短縮の工夫をして毎日の家事を行っている共働き主婦たちの姿が浮かんできます。
ふたつ目は、仕事をしながら、ここに挙げた家事労働だけでも毎日3時間半以上の時間を費やしていることです。それだけ「名もなき家事」の種類が多く、集中して、また、いくつものタスクを同時並行しながら、多くの家事をこなしているということでしょう』
一つ一つの家事を、短時間で効率よく次々と行っているママたち。そして共働きのママは自身も働きながら、毎日3時間半以上も家事を行っている状況が垣間見えたそうです。仕事の後に行う家事が、かなりの負担となっていることがわかりますよね。
年収換算にあたり、氏家さんは「プロにこの作業を依頼した場合いくらかかるか」という観点で計算したそうです。しかし氏家さんは、主婦しかできない仕事もあるといいます。
『個別の作業はプロに任せることができても、家族全員の予定や健康状態を把握して、すべてがうまく回るようにマネジメントすることが、実は(外注できない)最も高度で重要な主婦の役割だと思います。企業でいえば管理職に相当する役割であり、家事のマネジメントにかかる労力を考えると、算出した年収の2割増しくらいの役割を担っていると考えてもよいのではないでしょうか』
ママたちが担っている家族の健康管理や、予定を上手く回すための管理能力は、管理職に相当するのだそう! ママの目に見えない頑張りがあるからこそ、家族がいつも通りの毎日を過ごせるのですね。ママが体調不良で倒れた日には、まったく回らなくなるご家庭があるのも納得です。
こちらの家事シミュレーターで選択できるのは一部の家事で、ママたちは実際にはさらに多くの細かい家事を行っていることでしょう。しかし、ご自分の家事がおおよそでも「見える化」されることで、今後のモチベーションにつながったり、少しでも家族と家事について話し合うきっかけになったりするかもしれません。あなたの家事年収はいくらになるのか、ぜひやってみてはいかがでしょうか?