15年ぶりに「学者・博士」が1位に!「大人になったらなりたいもの」ランキング発表
「大人になったら何になりたい?」と子どもに一度は聞いたことのあるママも多いはず。そんな子どもたちの「大人になったらなりたいもの」のアンケート結果が発表されました。第一生命保険株式会社が、全国の幼児や児童1,100人を対象に行った調査結果では、男の子のなりたいもの1位に、15年ぶりに変化が。今まで人気だったスポーツ選手を抜いて、あの職業が1位となる結果になっています。あなたのお子さんのなりたいものは何位に入っているでしょうか?
世界での日本人の功績の影響!?15年ぶりの1位は「学者・博士」
では男の子の「大人になったらなりたいもの」ランキングから見ていきましょう。
男の子の「大人になったらなりたいもの」ランキング
1位 学者・博士
2位 野球選手
3位 サッカー選手
4位 お医者さん/警察官・刑事
6位 大工さん
7位 消防士・救急隊
8位 食べ物屋さん
9位 建築家/水泳選手/電車・バス・車の運転士/料理人
これまで男の子の夢の代表格だった「野球選手」と「サッカー選手」。今年は不動だったスポーツ選手を抜いて、15年ぶりに「学者・博士」が1位となりました。15年前の2002年は日本人がノーベル賞をダブル受賞し、現在も「魚博士」として子どもたちに大人気の“さかなクン”がテレビ番組で一躍有名になった年です。
今回も、子どもたちの「学者・博士」人気の背景には、身近な影響と世界での日本人の功績があると第一生命保険は分析しています。最近では、習い事で実験教室や科学教室などの「実験」を行う塾が話題を集め、親や子どもたちに人気です。学校教育でも、2011年から小学校の新学習指導要領により理科教育の充実が挙げられ、理科の専科教員が徐々に増加しています。また、2014年から3年連続で日本人のノーベル賞受賞が続き、学者や博士に憧れを抱く子どもが多くなっているのかもしれません。
年齢別で見ると、未就学男児では「消防士・救急隊」、小学校低学年では「学者・博士」、中学年では「野球選手」、高学年では「学者・博士」が1位となっていますが、「学者・博士」は高学年とともに低学年でも人気となっています。
女の子の「大人になったらなりたいもの」ランキング
続いて、女の子の将来なりたいものは一体なんでしょうか? ランキングを見てみましょう。
1位 食べ物屋さん
2位 看護師さん
3位 保育園・幼稚園の先生
4位 お医者さん
5位 学校の先生(習い事の先生)
6位 歌手・タレント・芸人/薬剤師さん
8位 飼育係・ペット屋さん・調教師
9位 ダンスの先生・ダンサー・バレリーナ/デザイナー
女の子のなりたい職業のトップは常に「食べ物屋さん」です。しかし、今回2位の「看護師さん」との差はわずかで、僅差の原因は中・高学年女子の「食べ物屋さん」離れだと第一生命保険は見ています。年齢別では今回、中・高学年ではもっとも人気が高い職業が「看護師さん」に入れ替わりました。このほか「お医者さん」もポイントを伸ばしています。昨年、医療ドラマがいくつも登場し話題を集めたことも影響しているかもしれません。
また、女の子の中では「ダンスの先生・ダンサー・バレリーナ」も人気の職業となってきました。前回の10 位から今回9位にアップした「ダンスの先生・ダンサー・バレリーナ」は2009年の9位に初登場しています。その後、ダンスが中学校の体育の必修科目になり学校での活動が盛んになってきたことで、最近では小学生女子の人気の習い事になっているのかもしれません。
時代の流れや子どもの周りを取り巻く環境や情報によって少しずつ変化を見せる、子どもたちのなりたい職業。将来的には今ある職業は大きく様変わりすると言われていますが、いつの時代もたくましく切り開く力を子どもには培ってほしいですね。
・調査対象:全国の未就学児及び小学生(1~6年生)
・サンプル数:1,100
・調査方法:第一生命生涯設計デザイナーの訪問・回収法
※「ぼくのゆめ、わたしのゆめ」「きずな」をテーマとした夏休みこどもミニ作文コンクールの応募用紙に、作文執筆者が「大人になったらなりたいもの」に関するアンケートに回答し結果を集計。
・調査時期:2017年7~9月