近藤千尋:第8回 インスタグラムのコメント欄は私の育児の参考書になっています
“ちぴちゃん”の愛称で親しまれるカリスマモデル・近藤千尋さん。夫はお笑いトリオ・ジャングルポケットの太田博久さんで、お二人の間にはいま、6ヶ月になる娘の十愛(とあ)ちゃんがいます。インスタグラムにたびたび投稿される夫婦のツーショットは、毎回「ステキな夫婦ですね」「羨ましい」というコメントが多数つくのだとか。
全8回に渡ってお送りしたインタビューも今回が最終回となりました。ラストは、夫婦円満の秘訣や、パパとなった太田さんに対しての気持ちを伺います。
パパになった旦那さまを見ていて、変化を感じますか?
守るものができたからか、ひーぼぉくん(夫・太田博久さん)は以前より表情がキリッとしてカッコよくなった気がします。本人には言わないけど、マネージャーさんに「ひーぼぉくんがカッコよくなった気がする」と話すんです。そしたら、マネージャーさんが彼に話しちゃうんですよ。それを聞いて、ひーぼぉくんはニヤッとしてますね(笑)。
旦那さまは、育児の中で何が得意ですか?
絵本の読み聞かせがすごく上手です。赤ちゃんの絵本は物語というよりは「ビリビリ」や「ジャー」とかのオノマトペが多いですよね。それを彼は、ものすごく感情を込めて読むので、ときどき「なにか起こったの!?」とこちらがびっくりすることがあります。しかも十愛ちゃんも超真顔で楽しそうじゃないから、笑っちゃうんです(笑)。
お風呂に入れるのも得意ですね。ひーぼぉくんがいるときはお任せしています。
旦那さまを見直した瞬間や出来事があれば教えてください。
生後2か月の頃から夜中に十愛ちゃんが泣く度に一緒に起きてくれて、ちゃんと眠れてないのに仕事も一生懸命頑張って、帰ってきて十愛ちゃんをお風呂に入れてくれるのを見ていると、感謝の気持ちでいっぱいになります。改めて、優しい旦那さんだなと思います。
今朝も十愛ちゃんが朝の5時頃に起きたんですけど、彼が起きてミルクをあげてくれたんです。それを見て「すごい」と感動しました。
赤ちゃんが泣いても起きないパパが多いのに、太田さんすごいですね。
生まれたばかりの頃は、1、2時間おきに赤ちゃんが泣くじゃないですか。同じ部屋に寝ているのに、その頃のひーぼぉくんは一切起きなかったんです。
看護師さんに「全然起きない」と相談したら、「男の人はそうなんだよ」と言われて……「“男の人はそうなんだよ”では困る!」と思い、ひーぼぉくんに伝えました。
「今日は、全然起きなかったね」と彼が言うから、「私は3回も起きて、母乳をあげたよ」と伝えたら、ハッとした顔をしたんです。それからは毎回起きてくれるようになりました。
気づいて、行動するというのがまたすごいですね。旦那さまに「もっと頑張ってほしい」と思っていることはありますか?
ないです! これ以上、何も望むことがないくらい良いパパで旦那さんです。
でも、しいて言うならキングオブコントで優勝してほしいですね(笑)。お仕事を頑張ってもらいたいです。
近藤さんが意識している“夫婦円満の秘訣”を教えてください。
相手を思いやることです。「ありがとう」「ごめんなさい」をちゃんと伝えること。それと相手に見返りを求めることはやめようと思っています。「私はこれだけやってるのに」と思ったら、相手も「俺だってこれだけやってるのに」とケンカになるので。
好きな気持ちも伝えています。寝る前に、「アイラブユー」と言ってくれるので、「アイラブユートゥー」と言い返したりして。毎日のキスも大事ですね(笑)。付き合ってからずっと続けているので、当たり前になってます。
あとは髪型とか、相手のいいところを褒めるようにしています。ひーぼぉくんも褒めてくれますよ。
近藤さんのインスタグラムを見ていると、フォロワーの方々とコメントのやり取りを頻繁にされていますが、近藤さんにとってインスタグラムとはどんな場所ですか?
インスタグラムのコメント欄は私の育児の参考書になっています。離乳食が始まるときもインスタで質問させてもらいました。リアルなママ友がいなくても、あの場所でみんなに支えてもらっています。
逆に相談もくるので、「参考にはならないかもしれないけど、私の勝手な意見では……」と前置きして返信させてもらうこともあるんです。「救われました」と返事がくると、私も救われるし、表に出ている意味があるなと思います。
妊婦のときは妊婦のフォロワーさんが増えましたし、今は、同じ月齢の子を持つ方がたくさんフォローしてくれています。何度もコメントをくださる方は覚えてるので、「あ、赤ちゃん生まれたんだ~!」と思ったこともありました。大事な交流な場所になっていますね。
たくさんお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、このインタビューコラムを読んでくださったみなさんへのメッセージをお願いします。
新米中の新米、わからないことだらけですが、私はSNSのコメントでたくさんのママたちと情報交換ができていることにすごく救われています。情報があふれている中で、何がベストかを自分で判断しなくちゃいけないんですけど、その分、自分と同じことに悩んでいる人と繋がれるのは良いことだなと思います。
知らない人と交流するなんてなかなかできないですよね。怖いこともあるし不安を感じることもあるけど、そういう場所で、少しでも気持ちに寄り添えたらと思ってコメントを返させてもらっています。
辛いことも楽しいことも共有していけるようになりたいと思うので、私も相談させてもらうし、みなさんからも相談してほしいですね。これからも楽しく育児ができたらいいなと思います。
インスタグラムのコメント欄が育児書・交流の場になっているという話の背景には、近藤さんならではのお考えがあったのですね。そのインスタグラムやブログ以上に、ラブラブなご夫婦の話を聞かせていただきました。お互いを思いやり、その気持ちを行動に移しているからこそ、より夫婦仲が深まっていく……素敵なご関係ですね!
近藤千尋さん、ありがとうございました。
取材、文・上原かほり 撮影:山口真由子