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ビッグダディ:第4回 もう1回引越しをするのであれば絶対奄美大島に住みたい

密着取材を受けるきっかけになった奄美大島への移住。
奄美大島での生活が変えた林下家についてお話を伺っていきます。

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岩手からお子さん8人を連れて奄美大島に引越した時に不安だったことはありますか?

その質問よく聞かれるんですけど、違う国に引越すわけではないし、特別不安だったことはなかったですね。
どこに引越しても、どこに住んでも、面白く暮らせるか幸せに暮らせるかは自分次第だと思っていたし、そういう風に暮らせる自信があったので不安はなかったですね。
どんな状況でも、その中で幸せに楽しく暮らすのは自分次第なんですよ。

住み慣れた岩手から奄美大島へ引越すと決めた時に、お子さんたちから反対とかはなかったのですか?

あるわけないじゃないですか。
「子ども目線で……」とか、「お子さん1人1人のことを良く考えて決断されたんですね」とか良く言われるんですけど、俺はそういうことは一切ないんですよね。
俺は、自分好みの子育てをしてきました。

例えば、自分の子どもには自分が好きになれないような人間に育ってほしくないじゃないですか。だから、自分の子どもには「こういう人間になって欲しいな」という育て方をするんですよね。
俺はね、子育てって自分好みにして良いと思ってるんです。
子どもの意見がどうのこうのってよく言うけど、子どもは親の都合の中で生きていくしかないんですよ。

偉そうなことを言いますけど、子どもが「俺、本当は教師の家に産まれたかったんだよね」って言われたら、今から頑張って教師になりますか? なれないでしょ?
結局子どもには、親の都合を押しつけて生活させざるを得ないじゃないですか?
うちの家はこうなんだよと。
なので、うちは俺が決めたことに関しては引越しだけではなく、どんなことも子どもたちが反対をするということはなかったですね。

実際、奄美大島に引越して大変だったことはありましたか?

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奄美大島に関していうと、言葉が全然違うことに苦労しました。
同じ日本語なんだけど、何を言ってるかわからないんだもん(笑)。
でも、それ以外は何も困ったことはなかったですよ。

俺ね、子育て中にもう1回引越しをするのであれば絶対奄美大島に住みたいと思うんですよ。
なぜなら、奄美大島の人たちの、子育てに対しての意識ってものすごく高いんですよ。
奄美大島の出生率って全国平均に比べると高くて、2.0人以上の町がたくさんあるんです。
子どもを島の人みんなで育てるという意識が高くて、うちの子どもたちに対しても「林下の家の子」ではなく、「集落の子」という意識で接してくれるんですよ。

知らないおじさんに子どもたちが怒られるなんてことは日常茶飯事だしね。
最初にびっくりしたのは、うちの子どもの同級生が「今日はお母さんが仕事でいないから、清志さんのところでご飯食べさせてもらえって言われた」って家に来るんだよね。
俺が子どもの頃には当たり前にあった光景だけど、現代では考えられないでしょ?
でも、奄美大島にはまだその文化が残ってるんですよ。「みんな家族!」という、子どもは宝! という感じの。

ほんとに、奄美大島の人たちの子どもに対しての意識の高さは尊敬に値しますよ。
もし、奄美大島に短期留学とかさせると、子どもがガラっと変わると思いますよ。

林下家のお子さんたちも、奄美大島での生活で変化がありましたか?

うちは、元々家族の中で濃厚な関係を築いていたので、奄美大島での人間関係は馴染みやすかったと思います。
人と人がすごく密に交流する地域なので、そういう環境の中で子どもたちはたくさん良い影響を受けたでしょうね。

奄美大島ってね、一つでも歳が上だと「○○兄ちゃん」「○○姉ちゃん」て呼ぶんですよ。
中学、高校だけではなく、大人になってもずっとそうなんですよね。俺くらいの年齢でも、俺より年下の人はみんな「清志兄」って呼んでくれていたんです。
小さい頃からそういうのが叩きこまれてるから、上下関係に対しての意識がすごく高いんです。
敬語も2段階あって、少し年上の人に対してと、もっと上の人に対してとでは違うんですよね。

とにかく他人とのつながりが家族のように濃いところなので、ずっといると疲れてしまう人もいるかもしれないけど、俺はそういうところがすごく好きだったし、子どもたちもそれに溶け込んでいましたね。
だから、娘2人はまだ奄美大島に住んでますけど、すごく楽しそうに暮らしてますよ。

林下さんのお話を聞いて、奄美大島で子どもを育てるということにとても興味を持ちました。
次回は、父子家庭で子育てしてきたビッグダディの育児の知恵、立ち合い出産についてのお話を伺っていきます。お楽しみに。
取材、文・上原かほり

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