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二児の母が Jアラートの避難指示が解除されるまでの12分間に考えたこと

2017年8月29日のあさ午前6時ごろ、政府は国民に緊急情報を伝えるJアラートで次のように伝えました。

2017/08/29 06:02
ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮西岸からミサイルが発射された模様です。頑丈な建物や地下に避難して下さい。

Jアラートとは

「全国瞬時警報システム」の通称。弾道ミサイル情報、津波情報、緊急地震速報等、対処に時間的余裕のない事態に関する情報を、人工衛星を用いて国から送信し、国から住民まで緊急情報を瞬時に伝達するシステムのこと。

目覚ましのアラームでもない、緊急地震速報でもない、これまでに聞いたことのない音がスマホから聞こえてきて、寝ぼけまなこでスマホ画面をみると「ミサイル発射」との文字が。慌てて飛び起き、テレビのニュースをつけると筆者の住む地域には緊急避難指示がでていました。

アナウンサーは「北朝鮮が先ほど5時58分頃にミサイルを発射した模様です」「今すぐ頑丈な建物や地下に避難して下さい」とアナウンスを繰り返します。

ただ「詳細は現在確認中とのことです」というアナウンスも付け加えられていたので、どんな種類のミサイルが発射されたのか、どの辺りを通っているのかが全くわからない状態でした。緊急時には仕方ないことなのかもしれませんが、テレビの混乱具合が不安を煽ります……。

その後、6時14分頃にJアラートが次のように更新されました。

2017/08/29 06:14
ミサイル通過。ミサイル通過。先程、この地域の上空を通過した模様です。不振な物を発見した場合には決して近寄らず、ただちに警察や消防などに連絡して下さい。

テレビのニュースからも「ミサイルが通過した模様です」と速報が流れてきます。

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その後「北朝鮮から発射されたミサイルは29日午前6時12分頃、3つに分離し、いずれも襟裳岬の東約1180キロの太平洋上に落下したものと推定される」という情報が発表されました。

ミサイル発射から避難指示が解除されるまでの12分間に考えたこと

二児の母である筆者がニュースをみながら思ったことは、お恥ずかしながら「避難って、具体的にどうしたらいいの?」でした。

Jアラートの警報がなった時、我が家は家族4人が同じ寝室で寝ていました。3歳と1歳の子どもたちはまだ起きておらず、Jアラートで飛び起きた私と主人はすぐに子どもを抱えて動ける状態にありました。

1番に優先したいのは大切な家族の命を守ること……、ですが家の中にいることが安全なのか、速報はどれだけ正確性があるものなのか、今できることはただ情報が更新されることを待つしかないのか……などの対応方法がわからず、どうしようもないモヤモヤとした葛藤と不安の中でただただ時間がすぎていきました。

ママスタコミュニティでも、こんな声が。

『こんなとき仕事、学校どうしよう』

『初めてなってびっくりしたけど、避難と言われても地下とかないし』

『こんなニュース流されても、何をどうして良いかわからない。頑丈な建物とか言われても……。大ざっぱすぎるよ』

そうなんです。

具体的に家の中にいる場合はどうしたらいいのか、家の外にいる場合はこうすべき、という情報がないと、一体どのように動いていいかわからないんですよね。

結果的には、ただ起きて情報収集しているだけでなんの避難もせずに過ぎてしまった12分間。もし本当に自分の住んでいる地域にミサイルが落ちたときのことなど、想像もできませんでした。

その後インターネットで緊急時の対応方法を検索すると、「内閣官房 国民保護ポータブルサイト」というページを見つけることができました。ここには弾道ミサイル落下時の行動についてなどの情報が掲載されています。緊急時テレビのニュースで流れていたのは「屋外にいた場合」の指示でした。しかし国民保護ポータルサイトには「室内にいた場合の行動」やJアラートについてなどの詳細も閲覧できます。

これまで、なんとなく自分とは直接関係がないことと思いながら、ミサイル発射などのニュースをながめていました。

しかし切迫した状況を経験した今、もしものときの心構えや対処方法を家族と話し合っておきたいと思うようになったのでした。

文・赤石みお

※本文中では北関東在住の筆者のスマホに実際に届いたJアラートをご紹介しています。

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
北朝鮮からミサイル発射 jアラートなった